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「練習ホール合同体験会」に参加してみた

40代になるまでゴルフの練習は好きではありませんでした。スイングが我流だったうえに“下手が固まる”前段階だったので、その日によってスイングがコロコロ変わります。ボールに当たる日と当たらない日の差が激しく、ストレスが溜まるので練習場からは足が遠のいていました。

でも、2018年2月にゴルフスクールに通い始めてから、それなりにボールに当たるようになり、自分でもビックリするほどゴルフの練習が好きになりました。午前中にサービスデーの練習場へ行き(入場料半額プラス100球ごとに50球サービス)、その練習場が混み始めたら別の練習場へハシゴすることもあります。ラウンド前日に300球打ち、翌日のラウンドでひどい筋肉痛に見舞われ、クラブがまともに振れなくなったこともありました。

それだけ練習すると、練習場ではそこそこのショットが打てるようになります。ただ、問題なのはコースに行くと練習場と同じショットが打てないこと。練習場にはバンカーも池もOBもないので、のびのびとショットが打てるけど、コースに行くと一つのミスがスコア崩壊に直結するので、スイングが途端にぎこちなくなってしまうのです。

この悪い流れを断ち切るためには、コースにできるだけ近い環境で練習するのがいいのではないかと考えていたところ、フェイスブックのタイムラインで4月6日(火)に「練習ホール合同体験会」が開催されるという情報が目に飛び込んできたので、迷わず参加してきました。

コースにできるだけ近い環境で練習したかった

「練習ホール合同体験会」を開催していたのは千葉県のマグレガーカントリークラブ。このコースには10年ほど前にゴルフ雑誌の取材で一度訪れたことがあるのですが、当時はゴルフの練習にまったく興味がなかったので、天然芝から打てる練習専用ホールがあるなんて知りませんでした。260ヤードと130ヤードの2ホールが完全貸切制のエキストラホールとして用意されているそうです。

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ただ、「練習ホール合同体験会」に帯同してくださるコーススタッフの方とは面識があり、僕がゴルフに興味のない時代を知っている方だったので、参加に驚いたようでした。内緒で申し込んだところ、一週間前に「もしかして予約入れてますか?」とフェイスブックのメッセンジャーで確認の連絡が来ました。

当日のスケジュールは、9時30分チェックイン完了、9時45分マスター室前集合、10時~12時練習ホール体験、12時15分解散。オプションで13時からハーフラウンドするプランもあったのですが、その日の午後は急ぎの対応が必要な仕事が入っていたので、午前中の練習ホール体験のみ参加しました。参加料金は一人3900円で、オプションの午後ハーフは一人4400円でした。

現地に着いてから話を聞いて驚いたのは、この練習専用ホールは平日2時間3900円、土日祝2時間4900円で、一人でも利用可能とのこと。利用時間帯は7時30分~9時30分、10時~12時、12時~14時、14時~16時の4パターンで、一人で4時間貸し切って、黙々と練習する方もいるそうです。

この日の「練習ホール合同体験会」の参加者は僕も含めて5人。2台の乗用カートに分かれて乗り込み、コーススタッフの方の運転でさっそく練習専用コースへ。練習ボールはコースが用意してくれます。

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最初は260ヤードのホールのティグラウンドでロングショットの練習。通常のラウンドであれば、ここからドライバーを打つのでしょうが、この日は練習ホール体験なので、まずはウェッジからスタート。そこから長いクラブに持ち替えていきましたが、長いクラブはまったく当たらなかったので、この日はアイアン&ウェッジ練習日と決めました。

ティグラウンドから50球ほど打ち終えると、参加者全員で歩きながらボールを拾います。ボールを拾うためのボールピッカーも貸してくれます。

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そして今度はグリーンまで100ヤード付近のフェアウエーへ。そこからグリーンに向かって打ちます。軽い打ち上げのショットで、実際のラウンドでも頻繁に遭遇するロケーション。個人的な印象として、練習場だとこのくらいの距離を7~8割の確率でうまく打てるのに、コースに行くと成功率が5割程度に下がるので、強化ポイントです。微妙に変化するライに対応しながら、スタンス幅を変えたり、狙いどころを変えたりして、どんな球が出るのか試してみました。

フェアウエーから50球ほど打ち終えると、参加者全員でグリーンに近づきながら、グリーンに届かなかったショットをグリーンに向かって打つアプローチ練習。40~60ヤードのアプローチも練習場ではうまく打てるのにコースではうまく打てなくなるので、ボール位置を変えたり、フェースを開いたりしながら、いろんな打ち方を試しました。

その後はグリーン周りから30ヤードのアプローチ練習。この距離は比較的得意としているのですが、コースに行くとボールを上げようとするミスが出るので、ウェッジのフェースにボールがしっかり乗るように気をつけながら打ち込みました。

ここまでが合同練習で、所要時間は約1時間15分。残り45分は自由練習とのことで、ショット練習をしたいチームとアプローチ練習をしたいチームに分かれます。僕はアプローチ練習を希望。合同練習では使わなかった130ヤードのホールに移動し、グリーン周りで集中的に練習しました。

アプローチ練習に没頭していると、時計の針はあっと言う間に12時。時間が短く感じるということは、密度の濃い時間を過ごしたということです。天然芝の上からこれだけ練習できて、2時間3900円というのはコストパフォーマンスとしては非常に高いと感じました。こういう環境がもっと家の近くにあればいいのに。

まだ練習したい気持ちに後ろ髪を引かれながら、午後の急ぎの仕事に備えて帰宅。ところが、急ぎの仕事が先方のスケジュールの都合でなくなったので、帰宅後に練習場へ行きました。

そこで面白かったのが「コースではうまく打てるようになったのに、練習場ではうまく打てない」という経験をしたこと。これまでにもコースへ行った直後に練習場へ行くことはあったのですが、「コースでうまく打てなかったから練習場へ行ったけど、練習場ではそこそこ打てた」というパターンがほとんどでした。

ところが、この日は練習場でうまく打てない。その理由はおそらく、傾斜のあるコースで2時間みっちり練習したので、平らな打席から打つ状況に体が違和感を覚えたのだろうという気がしました。

ゴルフの1ラウンドは4~5時間かかりますが、そのうちショットやアプローチに費やす時間は5分程度だそうです。普段のラウンドとは比べ物にならないくらい傾斜地からのショットとアプローチを繰り返したので、体に何らかの変化が生じたのでしょう。

ゴルフは同じ状況から打つ機会がほとんどないと言われますが、自分の中では「平らな打席でそれなりにうまく打てるようにならないと、コースでうまく打てるはずがない」という思い込みがありました。

でも、この日の体験で、コースの傾斜に対応するには平らな打席だけでは養えない何かがあることを確信したので、今後は練習場所も含めて模索しなければならないと感じました。今度は一人で2時間貸し切ってみようかな。

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