「一人ラウンド」で18ホールを2時間30分でホールアウトする快速プレー
2021年12月までゴルフの調子が良かったのですが、2022年に入った途端に調子が悪くなりました。
1月に参加したコンペは毎年いいスコアが出ないのであまり期待していなかったのですが、2月の2ラウンドはコースとの相性もよく、朝の練習もまずまずだったので自分に期待していました。ところが見事に裏切られました。
3月の2ラウンドも期待外れの結果に終わり、「今年は練習では調子がいいけどラウンドはダメな年なのか」と落ち込んでいました。
実は昨年12月にプロアマコンペに参加したのですが、そのとき一緒に回ったプロからスイングの弱点を指摘されました。その弱点は自分でも以前から気になっていた部分だったので、1月からスイング改造に着手しました。
スイング改造でスコアがボロボロに
通っているゴルフスクールでスイング改造のアドバイスをもらい、弱点を克服するための動きに重点的に取り組み始めました。その動きが練習ではだいぶできるようになってきたのですが、本番(コース)ではできなくなります。
本来はコースでスイングの動きのことを考え過ぎないほうがいいのでしょうが、1~3月のラウンドは芝が薄くてミスが出やすいコンディションでもありますから、いろんなことを試す機会と割り切っていました。ただ、ここまで結果が出ないと自信を喪失します。
この状況を打開するにはラウンドレッスンを受けるしかないと考え、6月中旬にラウンドレッスンのスケジュールを入れました。それまでは地道にコツコツと練習の日々を過ごそうと思っていたところ、マグレガーカントリークラブさんから「『一人ラウンド』の体験レポートを書いてもらえませんか」といううれしいお誘いをいただきました。
絶不調のさなかに「一人ラウンド」の誘い
2020年9月に始めたnoteは記事を5本投稿しただけで1年以上ほったらかしにしてしまったのですが、直近で投稿した記事がマグレガーカントリークラブさんの「練習ホール合同体験会」です。この体験会が面白かったのでまた行きたいと思いつつ、2021年5月以降は新規のクライアントさんからの原稿執筆依頼が次々と舞い込み、仕事の原稿を書くことに忙殺されていました。
その流れは2022年も続いているのですが、クライアントさんから依頼された原稿ばかり書いていると、自分が本当は何を書きたいのか分からなくなることがあります。
僕がnoteを始めたきっかけは、「別に好きでゴルフを始めたわけではないし、ゴルフが嫌いでやめた時期もあったけど、40代になってからやっぱり真面目にやろうと思い、頑張って練習しても大してうまくならないけど、それなりに楽しい日々を過ごしています」ということが書きたかったからです。
ところが、それをほったらかしにしてクライアントさんからの依頼で初心者向けの上達のコツみたいな原稿を書いたりしているわけです。「おまえだって大してうまくないだろう」と自分でツッコミを入れています。でも、そういう目線(下から目線)で原稿を書いているので、上から目線の原稿よりも親しみがあるみたいです。
それはさておき、「一人ラウンド」というのは今の自分の状態にピッタリのプレースタイルと思いました。だって、誰の目線も気にせず、いろんなことを自由に試しながら一人でラウンドできるんですよ。
4人1組のラウンドですと、気心の知れたメンバーであっても同伴者の目線は気になりますし、プレー進行のことも考えてリスクのあるショットよりも無難なショットを選択しがちです。
しかし「一人ラウンド」であればリスクのあるショットにも思い切ってチャレンジできます。そのショットが失敗してもボールを1個なくすだけですし、後ろの人が追いついてきたらボールをピックアップして次のホールに進めば迷惑をかけることもありません。
10番ホールからのワンウェイスタート
当日はあいにくの雨でしたが、個人的には雨のラウンドは嫌いではありません。大人になってから雨の日に外で遊ぶ機会なんてゴルフぐらいしかありませんから、レインウェアに着替えて水浸しになりながらプレーします。
スタートは7時15分の予定でしたが、雨でキャンセルが出たので6時45分ごろにスタートできることになりました。普段はスタート前に必ず練習場でボールを打つのですが、今回は時間が前倒しになったこともあって練習なしでいきなりコースへ。
どんな球が出るのかドライバーをおっかなびっくり振ったところ、ボールは意外にもフェアウェイへ。セカンドもグリーンに乗り、上出来のスタートです。
ただ、3ホール目ぐらいからスコアをつけるのが面倒くさくなり、スコアを気にせずプレーすることにしました。普段はアイアンを選択する傾斜の強いライからフェアウェイウッドやユーティリティを打ってみたり、アプローチショットの距離感を振り幅ではなくフェースの開閉でコントロールしたり、いろんなショットを試してみました。
そうすると、やっぱりうまくいかないこともあれば、意外とうまくいくこともあり、スコアを気にするラウンドでもチャレンジできそうなショットがいくつかあることが分かりました。
また、同伴者のショットの行方を見守ったり、そのボールを一緒に探したり、打順を気にしたりする必要が一切ありませんから、完全に自分のペースでプレーできることにこの上ない喜びを感じました。温泉旅館で朝一番に大浴場に行ったら誰も居なくて、すごく幸せな気分になったときの感じと似ています。
18ホールスループレーが2時間30分で終了
一人でサクサクとプレーしていると、あっという間に9ホールが終了。時間を確認するとまだ8時です。ハーフ1時間15分ペース。しかも、そのまま待ち時間なく後半もスタートできます。プレーのペースは後半もまったく変わらず、2時間30分で18ホールスループレーが終了しました。
このところ4人1組でラウンドするとハーフ2時間15分ペースでプレーできることがほとんどなく、2時間30分ペースが常態化しています。それがこの日はハーフ2時間30分ではなく18ホール2時間30分ですから、新幹線をこだま号からのぞみ号に乗り換えたぐらいのスピード感の違いがありました。
雨に濡れて体が冷えたので、風呂に浸かって体を温めてから、レストランで「一人ラウンド」プランを始めたきっかけなどを聞こうと思ったところ、レストランがあったはずの場所がストレッチエリアになっていました。
レストランをやめて完全スループレー営業
「『一人ラウンド』のお客様が増えて、レストランを利用されるお客様の割合が減ってきましたから、レストランの営業をやめました。もう食事はありません」というではありませんか。何とも思い切った営業スタイルの変更です。
「最初は平日10枠、土日5枠くらいで『一人ラウンド』を始めたのですが、枠を作れば埋まる状態になってきましたので、どんどん増やしていきました。週2~3回来る常連さんもいます」
「常連さんは時間の自由があって、経済的にも余裕があって、だけど時間は有効に使いたいという方が多い印象です。東京都内で練習場に行って、1時間待って、1時間打つのと天秤にかけて、『2時間半でラウンドが終わるんでしょ。芝の上から打てるんでしょ。どっちがいいのよ』と選んでくださっているようです」
その選択は個人的にもよく分かります。昨年あたりから東京都内のゴルフ練習場はどこも混んでおり、打っている時間よりも待っている時間のほうが長いんじゃないかというところもあります。今年に入って調子が悪くなった原因は、昨年後半から打席待ちをするのがイヤで練習場から足が遠のいてしまったことも影響しています。
レッスンには毎週通っているのですが、やっぱりネットに向かって打つ練習と打球の行方が見える練習は違います。また、マットの上で打つのと芝の上で打つのも違います。今は改造したスイングがマットの上ではできるけど芝の上ではできない状態なので、芝の上でいろんなことを試せたのは大きな収穫でした。
プレー料金を聞いたところ、2~4バッグの料金が平日6490円、土日祝13400円で、「一人ラウンド」の料金が平日9900円、土日祝18000円とのこと。多少割高ではありますが、18ホールを2時間30分でプレーできる時間効率を考えると、そんなに高いとは感じませんでした。さっそく5月の平日に次回の予約を入れました。
6月後半以降にスコアをまとめたいラウンドの予定が入っていますから、それまでにスイング改造を何とか形にしたいと思っています。「一人ラウンド」が新しいスイングの定着をサポートする強い味方になってくれそうです。
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