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大切な人の死を受け入れ、また前を向いて生きていく。じいちゃん、本当にありがとう。

皆さんにとって、大切な人って誰でしょうか?
人生の中で、この人がいなかったら今の自分はいないと思う人は誰ですか?

その人は今も、言葉を届ける事ができる人ですか?
それとも、会うことはできない、別の世界に存在してる人でしょうか。

僕は人生の中で、恩師と感じてる多くの方がいます。でも、そう感じる人生をはじめるスタート(原点)となった存在は、祖父でした。

そんな大切な祖父が、5月17日。他界しました。
89歳ですし、病気もたくさんしていたので、覚悟はしていたはずなのに、家族総出で深く落ち込んだ当日。
そこから3日間を過ごして今日、無事に葬儀を執り行うことができました。

こういったご時世なので、親族のみでの家族葬でしたが、素晴らしい時間を経て、前を向いて生きる為にも、今の気持ちや祖父に届けたいメッセージを刻みたくて、先程はVoicyで言葉をシェアしました。

誰か向けというよりも、僕向けの話になってしまってるかもしれませんが、よければ聞いてみてください!(フォローもしてもらえたら、めちゃ喜びます!)

その上で、こちらでは僕が亡くなった祖父に贈った手紙をシェアさせてください。

これを呼んでくれた誰かが、大切な人に思いを馳せて言葉をかけてくれたり。過去に別れ(死)を越えて生きてる人が、またその時の事思い出して、より強く明日を見つめて生きられるように。

そんな願いを込めて。

ちなみにこれは、僕が祖父が眠る寝室で書いた、即興手紙の一部です。僕自身が、いつでも振り返る事ができるように。また、祖父がいつでも読めるように残しました。

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世界で最も尊敬する、おじいちゃんへ

89年間の人生の旅路、本当にお疲れさまでした。

戦後を力強く生き抜いた経営者として。時に行政の役員として。町の町会長として。何より、4人の娘の父として生き抜いたおじいちゃんを尊敬しています。

僕は今、30歳になりましたが、残り2ターン(祖父の年齢になるまでの60年)の人生のサイクルを通じて、少しでもおじいちゃんがつないでくれた命のバトンを未来に繋いでいきたい。

そう、心から願っています。今日は、生前に伝えきれなかった感謝の想いや、未来への誓いを記したくて、伝えたくて、手紙を書きました。

たくさん伝えたいことはあるけど、まずはここから感謝を伝えたいです。
生まれてきてくれて、ありがとう。

そして、おばあちゃんと出会い結婚し、4人の子供を育ててくれて、ありがとう。僕の人生の原風景には、毎年行われる親戚大集合の「すきやきパーティ」の楽しい瞬間の絵が残っています。

大笑いして、みんなでご飯を食べた後は、お決まりのおじいちゃんの演説会がスタートします。
戦争の話、会社の話、家族の昔話。人生や世界の話。話し始めては尽きない、おじいちゃんの人生の物語を聞くのが、僕の楽しみでした。
人生の壮大なストーリーに触れて、そのダイナミックさに、いつか僕もおじいちゃんのような大人になりたいと、そう憧れを抱いていました。

何度も何度も、同じ話をしてくれたけど、一番印象的だったのは小学2年の時に宿題をもらい、お仕事に関するインタビューをした時のこと。
インタビューでいろいろな質問をした後に、最後に僕ら若者へのメッセージを聞くと、こう言葉を残してくれました。

「勇佑あなたには、家族や仲間を大切に。そして世界の平和に貢献する人財に育ってほしい」


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(入院生活の時の1枚。最期まで熱く語る人でした。昔から絵がうまくて、こんな風に絵を書きながら戦争当時のことを教えてくれた)

何気なく伝えてくれた言葉だったのかもしれないけど、それまでにたくさんの仕事や世界への想いを聞いていたから、ものすごく刺さった事を覚えています。

まさに、使命を実感したタイミングでした。平和って何なのか?世界とは何か?10歳頃から意識してきた人生であり、あれから20年たった今も、その言葉は心に残っています。

大学時代のチャリティ運動会をしていたSWITCHや、復興支援団体SETなどの数々の挑戦。その活動のニュースを耳にする度に、電話をくれたね。
「勇佑お前は、本当にすごいぞ。頑張れよ!」そういった言葉をまっすぐに、かけてくれました。

その言葉を聞く度に、僕はじいちゃんの想いを少しは受け継げているかな?と嬉しい気持ちになっていたことを、覚えています。

そうか…僕はどこかでおじいちゃんの生き様に応えたいという想いで、これまで生きていたのかもしれない。たくさんの熱い言葉をもらったからこそ、その期待に応えたかったのだと思う。

最近は、CRAZYでも経営陣の一員として、まだまだ力不足だけれども、仕事を任せて頂くことが増えてきました。IWAIという素晴らしい事業を通じて、最高の仲間と生きることもできています。

最近では、コロナの状況ともまっすぐとむきあった上で、婚礼業界に新しい選択肢を提案できる新規事業(Congrats)も用意しています。何より今、素晴らしい上司や仲間に囲まれていきています。

また、コロナという地球最大規模の危機に対して、atHOMEfesというプロジェクトを実施、素晴らしい方々が応援してくれて、1.6万人以上の人々が24時間番組を見てくれました。
参加者や視聴者の方々の心に愛や平和の想いの火が灯る。そんな時間になったと、考えています。きっと応援してくれていたのだろうと、思います。支えてくれて、ありがとう。

よく周りのみんなに、純粋さとかまっすぐさを褒めてもらえることがあるんだけど、学生から大人になっても、変わらず信念を持って生きていられるのは、おじいちゃんがくれた「使命」があるからです。

まだまだ、30歳。されど、30歳。しっかりと自分の命を磨き、今まで以上に世の中の為に、大切な人の為に、命を使っていきます。

そしていつか、命のバトンをしっかりと繋いでいくよ。子供に、孫に。おじいちゃんがくれた素晴らしい人生をプレゼントできる人になっていく。

人生をかけて、僕をはじめ多くの人の心に愛や情熱を届けてくれて、ありがとう。世界中の多くの人たちに、おじいちゃんの人生の物語を、伝えていくからね。

僕も、今まで以上に、自分の大切な命を、大切な事につかっていきます。あっという間に30年が経ったように、また次の30年もあっという間に過ぎるんだと思うからこそ。今を大切に、積み重ねていきます。

僕が100歳になったら天国で再会して、人生めちゃくちゃ面白かったよ、世界は今、平和だよと語れるように毎日を生きていきます。

言葉が尽きませんが、本当に本当に本当にありがとう。
僕にとってただ一人、最高のヒーローがおじいちゃんです。
これまで奮闘してきた分、天国でゆっくりと休んでください。

そして、いつまでも僕のことや大切な家族のことを見守っていてください。
おじいちゃんのことが大好きで、一生尊敬している孫の勇佑より。
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僕の、祖父への想いを呼んで受け止めて下さった皆さま、ありがとうございます。誰かが誰かを想うきっかけになっていたら嬉しく思います。

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吉田勇佑 / CRAZY
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