王様になれ
ロックバンド『the pillows』結成30周年記念の企画の一環として制作された映画、『王様になれ』を観てきました。
バンドのドキュメンタリー映画ではなく、オリジナルのストーリー映画で、うだつの上がらないカメラマン志望の主人公が、ピロウズのライブを観て「このライブの写真が撮りたい!」と奮闘する物語。
ベタと言えばベタなストーリーではあるのですが、扱われてるテーマとその描写がイカつくてエグかった。
正直観る前若干油断してました。精神エグられ過ぎて吐くかと思った。
けど、「ピロウズ好きな人ってこーゆーの好きでしょ?」って言われてる気もした。確かに大好きです。
改めて“現実と自分自身の臆病さに正面から向き合わないと欲しいモノは手に入らない”という真理と向き合わされる作品でした。
音楽ライブのカメラマン志望の人に是非観て欲しい。そしてゲロ吐いて倒れて欲しい。
オリジナルのストーリーとは言えもちろんピロウズはピロウズとして出てくるし、さわおさんはガッチリ演技してる。ファンならニヤニヤしちゃう演出もありました。
そして出てくるゲストミュージシャンが超豪華。役者として出るだけじゃなくて
カバー演奏のライブシーンもある。これが素晴らしい。Apple Musicにサントラあったけど一番もう一回聴きたいと思ってたヤツだけ未解禁だった。
正味な話映画としては粗があったり拙い部分があったりするのかもしれないですが、それを補って余りあるテーマの強さ、そして何よりピロウズへの愛を感じる作品でした。
観れる映画館も多くないし期間も短いですが観に行くかどうか迷ってるピロウズは絶対に観た方が良いと思われます。
読んでいただいてありがとうございました。退屈しのぎにでもなっていれば幸いです。