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わし流 にいがたブラタモリの旅 その16 『日本遺産「北前船」の文化財を巡る日帰りツアー』 ② 金刀比羅神社(西厩島町)と日和山 編

さて、白山神社のつぎは西厩島町(にしうまやじまちょう)の金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)。ここには江戸時代に奉納された北前船の模型が展示されている。

金刀比羅通り商店街

って、ここ、よく通るぞッ。この商店街にある海老ラーメンのラーメン屋さん、仕事で行くぞ。でもこの看板には気づかんかったわ。

金刀比羅神社を目当てに行くときっと目にとまるんだろうな。でもいつもラーメン屋さんだったからなぁ〜、まったく目にとまらんかった。

西厩島町(にしうまやじまちょう)の
金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)


金刀比羅神社奉納模型和船
(ことひらじんじゃほうのうもけいわせん)


国の重要有形民俗文化財に指定
28点の北前船の模型が展示されている


座礁したときの脱出用に
必ず小舟が積んである


これが本当にすばらしいッ。北前船を作る船大工さんが奉納品として設計図なしで作ったそう。しかもこれらは江戸〜明治期に実際に作られたもので本物である。

スゲぇ〜、かなり精密に作られている。それに木って保存状態が良ければホント長持ちするんだな。ただし帆の布は張りかえられてるそう。本来はその帆にそれぞれ屋号が書かれていたそうな。

奉納者は船主さん、船頭さん、沖船頭さんなど。海上安全を祈願して金刀比羅神社に奉納されたそうだ。そして1965(昭和40)年、国の重要有形民俗文化財に指定される。



おつぎは日和山(ひよりやま)。わずか12〜3メートルの高さしかないどこにでもあるような小山である。ところがこの小山。北前船の入出港において重要な役割を担っていたのだ。

水戸教(みときょう)と呼ばれた水先案内人が、この小山の山頂からその日の天候や海の状態を観測していたそう。またここは観測だけでなく、風景を楽しむ町の名所のひとつでもあったとか。

日和山(ひよりやま)


日和山からの風景
江戸期はここからすぐに海岸が広がり、
佐渡や弥彦山などがよく見えたそう


方角をあらわす方角石


1831(天保2)年、江戸後期の日和山

現在の日和山は住宅街のなかにあるが、江戸期はすぐ真下に海岸が広がっていたことがわかる。そして山頂に望遠鏡のようなもので海を観測しているふたりの人物がいる。

海の向こうには弥彦山、角田山、そして佐渡島。またふもとには数軒の茶屋。観測だけでなく、観光の場所でもあったことがうかがえる。日和山と呼ばれる小山は全国で80ヵ所以上あって、現在も方角を知るための「方角石」が各地の日和山に残されてるそうだ。

つづく。



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