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ブラタモリ日記その12 「屋久島 #235」 (2023.5.27放送)

屋久島というと屋久杉が有名だ。香りがよく長持ちするそうだ。ふつうの杉の6倍の量の樹脂が含まれているからだ。なぜそんなに多く樹脂が含まれてるかというと、雨風などによって木にたくさん傷がつき、樹脂もたくさん分泌されるかららしい。

また屋久島は一つの花崗岩でできた岩山なので、非常にやせた土壌なのだ。そのため屋久杉は少しずつしか成長できない。しかしそのぶん、年輪のつまったじょうぶな木になるという。

そしておどろくのは、屋久島の杉の苗を本州に持ってきて植えても、ふつうの杉になるらしい。まさに屋久島の過酷な環境が、立派で唯一無二の杉、屋久杉をはぐくむのだ。

この屋久杉。番組では触れてなかったが、現在は伐採禁止のようだ。1993年に屋久島が世界遺産に認定されたからだ。しかし倒木や、かつて切られて野放しにされてる屋久杉は使えるようで、現在はそれで家具などをつくり、販売してるそうだ。

屋久杉はまさに屋久島の自然が生んだ、屋久島でしか育たない奇跡の杉。たいへん希少価値の高い高級木材なのだ。なるほど、これは今後さらに価値が高まっていきそうであるなぁ〜。



屋久島の森林

「屋久杉」を知れば「屋久島」がわかる!?

宮之浦岳 → 九州でいちばん高い山(1936m)

島の9割が森林

1993年、日本初の世界自然遺産

1,000mを超える山が40くらい

1,500〜1,936mは北海道と同じくらいの気温

様々な植物 → 屋久島から北海道までの植生をひとつの島で網羅できる


縄文杉

縄文杉 → 樹齢2000年以上とされる屋久杉を代表する巨木

杉は北関東から東北・北海道に生育(自生)しているため、屋久杉が自生するにはふもとではなく高さが必要


花崗岩の絶景

屋久島の7割がひとつの花崗岩

花崗岩 → 地下深くマグマが徐々に冷えてできた岩

およそ1550万年前、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界でマグマがつくられる → 長い年月をかけてゆっくりと冷えて固まりひとつの大きな花崗岩になる → 最大1万m隆起 → 高さのある屋久島が誕生

湿った空気が流れて屋久島にぶつかり、標高1000mふきんから雲になる

屋久島は雨雲の一大生産地

高さと豊富な水で屋久杉が育つ

本州の杉と屋久杉は同じ種類


屋久杉の倒木

屋久杉は倒木になっても200〜300年は朽ちない

強い香り(樹脂)が屋久杉の特徴

樹脂 → 抗菌作用、防虫効果

一般的な杉の6倍以上の樹脂が含まれている

雨風にさらされて木が傷つくことが多い

ひとつの岩山 → 土壌がやせている

雨が多いためコケが多く生える(600種以上)

コケにおおわれた石を苗床にしている

コケがついていることで水がいつも保たれる → 杉が根を張れる

本州の一般的な杉はがんばっても500歳 → 屋久杉はそのていどだと小杉 → 大きいものは樹齢1000年

花崗岩の岩山であるため屋久杉にとっては十分な栄養があるとはいえない → 少しずつしか成長できない → そのぶん年輪のつまった丈夫な木になる

過酷な環境が立派な屋久杉をはぐくむ


住民もトロッコで移動

トロッコで木材を運搬

発破 → 火薬をつかって山や岩石の一部を破砕すること

トロッコ16kmの間に橋24、トンネル16

トロッコに積む屋久杉、1本300万円くらい(現在の4,000〜5,000万円くらい)

上質な木材が島の暮らしを豊かにする

杉の伐採のために家族まるごと移り住む

1960(昭和35)年、540人が暮らす


泊如竹

泊如竹(とまりじょちく)→ 島津光久や藤堂高虎の知恵袋 → 屋久杉の価値を見出す → 屋久杉を年貢で納めることを薩摩藩に提案(花崗岩の島のためお米が穫れない)→ 島民を貧しさから救う

高級建材として関西地方へ → 京都の高山寺にある石水院の床板



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