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05 誰が興味あんねん 駒井のスラングシリーズ #喋ってなんぼ駒井の「独り言ちてなんぼ!」

音声は以下に上がっています!このnoteと同内容を喋ってますので、ぜひ音声でも聴いてみてください〜
https://u8kv3.app.goo.gl/dMkLk

今日はいつにも増してしょうもない話やから軽い気持ちで読めるぞ

 この「独り言ちてなんぼ!」ももう5回目っちゅうことで、前回(5/5)、前々回(5/1)と散々「男子校病」についてガタガタ喋っとったわけやねんけど、俺自身が患者なもんやから非常に熱が入ってもうて、ほんで読んでる側、聞いてる側の層的にもぼちぼち患者が多そうってのもあって、結局だいぶ重たい2回になってもうたんよな。せやから今日は、その反動っちゅうことでもないんやけど、まあなんの主義主張もないような軽い話をしていこうと思うわけで、それこそ前々から言うてた「ではでは出羽山脈」の話をしたい。この「ではでは出羽山脈」、いっつもこの「独り言ちてなんぼ!」でも最後に言うてるわけやねんけど、このフレーズ実はめちゃくちゃ歴史が長いんよな。

駒井の誰が興味あんねん小学生時代

 これ遡ること11〜12年、小学校中学年から高学年にかけてぐらいの話やねんけど、だいたい小学生の男なんて休み時間とかに外に出ていって球技にいそしみがちやん? でも俺は運動がほんまに苦手で、特に球技はマジで無理やったから、結構休み時間とかも一人でフラフラしてたりとか女子のおしゃべりに混ぜてもろたりとかしてたんよな。まあだから俺はこの小学生男子のステレオタイプみたいなノリが全然好きやないんやけど、それは置いといて、まあでもこんなやつ普通やったらハブられて、なんやったらいじめられとってもおかしないやんか。でもうちの小学校は治安が良くて、勉強できることをシンプルに善とする風潮があったから、ありがたいことに「勉強」がプラスカウントになってて、あとは「喋り」とか「漫才」「校長のモノマネ」、まあそのあたりでなんとか独自のポジショニングにつけてたんよね。でも(まあ当時そんな言葉はまだ無かったけど)行動だけで見たら完全に陰キャやったわけで、あんまり自分のクラスの男子にめちゃくちゃ仲良くしてるやつがおったわけでもなかったんよ。

隣のクラスのT

 でも隣のクラスに、とりわけ仲良うしとったTっちゅうのがおって、というのもTは笑いの感性とかにかなりシンパシーを感じるとこがあったんよね。どっちかと言うと「陰キャのお笑い」的な側面でめちゃくちゃ波長が合った(と少なくとも俺は思っている)。小学校のときもたまに漫才とかやってたんやけど、まあでも学校の中で披露するような漫才ってどっちかって言うたら「陽キャのお笑い」に寄っていくわけで、やっぱりその中で「陰キャのお笑い」部分を共有できるやつっていうのはめちゃくちゃ貴重なんよね(注:俺は陰キャとか陽キャとかっていうのはグラデーションであって、軽率に二元論で考える風習はよくないとは思ってるんやけど、ここでは大まかな傾向を端的な言葉で表現するために敢えて陰陽の言葉遣いをしています)。と、ここまで喋っとったらTおよびその周辺でベラベラ喋っとったやつらとの思い出がめちゃくちゃ思い出されて、その話もしたなってきたから、どっかでTと交わした陰キャのお笑いについても喋る可能性あるんやけど、今日は「ではでは出羽山脈」の話な。

「ではでは出羽山脈」

 ほんで、俺の小学校は奈良女子大学附属小学校っちゅうとこで、ほんまにええ教育を施すめっちゃええ学校やねんけど、まあ国立ゆえ電車乗って通うやつが半分以上おって、俺も2駅だけ電車乗って通学しとったんよね。で、そのTも最寄りがおんなじやったんよ。だから、放課後ちょっと喋ったのち一緒に帰るっちゅうことも結構あって、でもその駅の、俺は北口やけどTは南口やってん。せやから、俺はよう南口まで一緒に行って、ほんで南口の改札のとこで30分ぐらいかな、立ち話するっちゅうことがようあったんよ。で、まあそろそろお開きかなってタイミングで、「ではでは」みたいなことを言うわけやねんけど、ある日のそのお開きのときに、俺が「ではでは出羽山脈」って言うて、これが「ではでは出羽山脈」の始まりやねん。当時は小4か小5とかやったから、もう人生の半分以上をこの言い回しとともに歩んでるわけやな。

ほんまは「出羽山地」やねんけど

 まあこんな感じでついに「ではでは出羽山脈」が爆誕したわけやねんけど、しばらくしてとあることに気付いたんよな。すなわち、「出羽山脈」やのうて「出羽山地」やんっていうことなんよ。これはいつ頃どういうきっかけで知ったんやったかな、小5あたりの塾の社会の授業とかやった気ぃするんやけど、まあ衝撃的というか、うわ、今まで完全に勘違いして覚えとったわってなったな。でも、今まで俺は「ではでは出羽山脈」って言い続けてきたし、それを抜きにしても「出羽山地」より「出羽山脈」の方が語呂ええやんって思って、この話は当然Tにもしたんやけど、まあ山脈でええんちゃうっちゅうことになって、それ以降「出羽山脈」で貫いてきてるんよね。

使うたんびに一回どっかのタイミングで断りを入れがち

 まあでもこの背景を知ってる人は中学入学以降消滅するわけで、それでも俺は公に生徒向けに出す文書とか書く機会があるたびに「ではでは出羽山脈」と言い続けてきて、言うコミュニティが変化するごとに一回どっかのタイミングで「いやほんまは山地やって知ってんねんで、知ってんねんけど語呂の問題で山脈って言うてるだけやねん」っていうマジで意味のわからん自己保身をしてきたんよな。まだLINEが普及してへんときのメールの末尾、中学委員会(中学生徒会)副委員長のときのメーリスの末尾、文化委員長(文化祭実行委員長的なやつ)のときのメーリスの末尾および週に1回の生徒会報に寄稿する文章の末尾、大学のサークル(東京大学合唱団あらぐさ)で指揮者やってたときの毎回の練習前日に行う告知の末尾、ほんでこのnoteおよびSpoonの末尾...もう無限に訳わからん断りを入れつつ「ではでは出羽山脈」と言い続けてきて今に至るという感じやね。ここまで言い続けてるから、だいたい俺の知り合いはいっぺんぐらいこの言い回しを既に目にしたことあるんちゃうかな。実はこういう背景で誕生した語彙なんやでっていう話やねんけど、まあこんな話ほんまにわざわざ尺とって喋るようなことでもないから、こういうとこでしか言われへんのよね。

「ありがTasmania牛」「こちらKosovo自治州」

 まあこんな感じで「ではでは出羽山脈」について喋ってきたんやけど、俺は他にもこういう感じのことをよう言いがちで、そのなかでも結構長いこと使ってるフレーズについて触れときたい。そうなったときに外されへんのが「ありがTasmania牛」「こちらKosovo自治州」ね。まずTasmaniaの方やねんけど、これは元となる素材との出会いは結構昔で、これも小学生ぐらいの時やったかな、なんか俺の実家の近所にイオン(当時はジャスコ)があるんやけど、そこの食料品売り場の肉のゾーンで、「タスマニアビーフ」の宣伝をする音声広告みたいなんがめっちゃ流れとった時期があったんよ。ほんでそれを聞いとるうちに、「ありがタスマニア牛」って口で言うようになってた可能性が高い。で、あとあとスマホにしたときに何気なく「タスマニア」って打ったら、なんと「Tasmania」が予測で出てきて、どうせ書くんやったらこっちの方がおもろいなってなって「ありがTasmania牛」っていう表記に落ち着いたんよね。「こちらKosovo自治州」も全くおんなじメカニズムで、これは中学ぐらいやったかな、「こちらコソボ」はよう言うとったんやけど、打つときに「Kosovo」が予測で出てきて、うわこっちの方がおもろいなってなったんよな。ちなみに「自治州」はもう完全に語呂。どうやら独立宣言したっぽくて日本はそれを認めてるらしいから実際にはもう自治州ではないんやけど、まあ「自治州」つけといた方が語呂ええやろ。

「ホーンテッドマンション」「ナルホドネウ=ディアス」

 「ありがTasmania牛」「こちらKosovo自治州」が完全オリジナルな一方で、そうでないのもあって、それが「ホーンテッドマンション」「ナルホドネウ=ディアス」やな。「ホーンテッドマンション」に関しては、なんかどうやら2chで相槌的に「ほーん」っていうのが使われがちらしくて、なんか中3の時おんなじクラスやったFっちゅうやつが独り言のように「ほーん ホーンテッドマンション」って言うてたんよね。ほんでそれを俺もおもろいと思って言い始めたみたいな、確かそんな感じやった気がする。これは東京大学合唱団あらぐさでも非常に普及して(って言うほど普及してへんかも知れへんけど)、ちょっとどうでもええ感じの話に対して相槌として「マンション」って言うみたいな文脈も生まれたな。ちなみにこのFは「了解」のことを「お了」って言うのを流行らそうとしてたらしいんやけど、それは全然流行らんかった。一方「ナルホドネウ=ディアス」ってのは俺の高校時代に漫才をやってた相方のHっちゅうのがよう言うてたやつで、もちろん「なるほど」っていう意味やねんけど、これ素材はバルトロメウ=ディアスなんよな。大航海時代あたりの世界史で出てくる人の名前で、喜望峰を発見したことで知られてるやつやねんけど、まあそれをもじって「ナルホドネウ=ディアス」ってよう言うてたな。

言い続けることが大事

 っちゅうわけで今日は俺が使いがちなフレーズについてっていうほんまにどうしょうもないぐらいつまらん話題でやってきたわけやねんけど、結局「ホーンテッドマンション」はめちゃくちゃ日の目を見たし、「ではでは出羽山脈」はもう名物みたいなってるし、「ありがTasmania牛」もめっちゃ仲ええってわけでもない先輩が一回使ってくれはったことがあったりして、まあなんやかんやでくだらん言い回しも言い続けることによって市民権を得ていくんよね。それゆえ、みんなもなんか語呂のええフレーズみたいなん思いついた場合、積極的に言い続けとったら何年か後にちゃんと浸透する可能性は十分にあるわけやな。まあ「お了」は流行らんかったけど、でも何にせえ俺はそういうのん大好きやから、みんなも思いついたらどんどん口走っていってほしいな。その方がおもろい世の中になりそうやない? 知らんけど。というわけで今日はこの辺にしとこかな。いつにも増してしょうもない内容やったけど、今日もここまでお付き合いいただきありがとうございました。っちゅうことで、ではでは出羽山脈〜〜


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