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#8 見えざるもの

いつからかパチンコ店にはギャンブルに対する注意喚起のお知らせがあるんですよね。ギャンブルに限らずですが、依存症と疑われる方は自分自身では気付かないことが殆どだと思います。

ではギャンブル依存症と思われる「境」はどこなのでしょうか。

「ギャンブル依存症」とは精神医学では「病的賭博」と呼ばれています。止めたくても止められないまま、生活破綻してしまうのです。

いままで支援してきた方々では、やはり「パチンコ・スロット」が多かったです。他には競馬・競艇・競輪・オートレースなど手広くやるという方もいれば、パチンコだけやるという方もいました。

趣味でやる分には問題はないですが、借金してまでやるようであればマズい状況に陥るでしょう。この辺りが「境」になるでしょうか。

ギャンブル依存症の効果的な治療方法はミーティングと言われています。代表的なものだとGA(ギャンブラーズアノニマス)と呼ばれている自助グループ。もちろん、精神科への通院も忘れてはなりません。

更生保護の世界では、そのギャンブルが犯罪に関わってきます。ギャンブルをやるお金欲しさに犯罪に手を染めてしまうわけです。結果的に「窃盗」「詐欺」「強盗」といった事件を引き起こしてしまうのです。

表面上はこういった犯罪名になることから、支援者がギャンブルに問題があるということを見過ごしてしまうことがよくあります。支援者としては、表面上見えていないところに気付き、対象者に伝えていくことが大切な取り組みになります。こういう取り組みが再犯防止に繋がるわけです。もしかしたら対象者自身も助けを求めているのかもしれません。

現在は「ギャンブル依存症」の方を支援しています。過去には自殺未遂までしたことがある方ですが、今では全くギャンブルをやることもなく、就労して生活をしています。もちろん犯罪もしていません。

この方との面談する際には、当時ギャンブルで狂っていたこ頃のエピソードをよく話してくれます。「その当時には絶対戻りたくない」と力強く話してくれます。

ギャンブルの問題は継続的な治療が必要になります。治療以外に私のような第三者に「素直に話せる環境」も生活を安定させる大事な要素になっているのです。



【ご案内】
犯罪防止カウセリングを中心にご相談を受け付けております。
「罪を犯した方(またはその恐れがある方)」、「障がいがある方」、「アルコール・ギャンブルに問題がある方」、また「いじめ」や「引きこもり」などの問題でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

法人さまからのご相談も承っています。罪を犯した方への支援はどのようにすればいいのか‥‥、再犯を防ぐためにはどうすればいいのか‥‥、などなど。ご利用者さまの支援でお困りのことがあれば、お問い合わせください。

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