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毎年恒例の香港出張へ
こんにちは、ストラボ代表の小木曽です。
先週バイヤーの仕事で香港に出張してきました。コロナ禍の時期を除き例年香港の政府機関である香港貿易発展局さんから現地のファッション展示会CENTRESTAGE(センターステージ)にバイヤーとしてご招待頂いています。アパレルとファッション雑貨、また同時開催で時計の展示会も毎年行われており、会場は湾仔駅から徒歩の距離にある香港コンベンション&エキシビションセンターです。今年も良い企業さんにお会いすることができ、主催者の香港貿易発展局さんには毎年感謝の一言に尽きます。
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さて、出張中、ある日の午前中に時間ができましたので、ちょっと気分転換で身体を動かしたいと思い、香港に行くなら一度は必ず訪れたいと場所として噂で聞いていたビクトリアピークに行ってきました。ピーク(The Peak)とは山頂を指し、香港の街並みを見渡すことができる絶景の場所です。セントラル駅からピクトリアピークまでトラムが出ているとのことでしたが、軽く運動をしたかったので歩いて行こうと決めました。徒歩でも商業施設のエスカレーターで途中まで行けるようですが、早い時間に出る場合は、施設の営業時間前によりエスカレーターが使えないとのことでした。山頂も香港の都市内にある訳だし、わざわざエスカレーター使わなくても大丈夫でしょうと思い、楽観的に徒歩で向かいました。事前情報では香港は動物園が無料であり、ビクトリアピークに行く途中で動物園にも寄れるルートがあるようでしたので、動物好きな私は、セントラル駅の改札を出て、まずは動物園の方に向かいました。Outbackのある商業施設を見印にその奥へと道なりに進んでいきますが、早速長い階段が待ち構えていました。
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とにかく暑かったので動物園までも思いのほか遠いなぁという印象でしたが、それでも天候に恵まれたので異国の街並みを楽しみながら歩いていきました。そして少し分かりにくい場所に動物園の入口を見つけて、動物園内を粛々と歩いていきます。
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そこで現れたのが多種多様な猿達。日本の動物園ではあまりみかけない種類のトロピカル感のある猿がいて興味津々でした。
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一通り動物園を歩き、そのまま隣接する植物園の方へと向かいました。目の前に現れた噴水は、空と木々とアーバンな街並みが相まってとても綺麗でした。
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植物園内も上へ上へと進んでいき、外に出るとまた坂道をひたすらに登っていきます。写真だとなかなか伝わりにくいのですが坂の傾斜が半端ないです。
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案内が出てきましたが、ここまでくるともはや正しいのかよくわからないほどに疲労困憊になっており、ひたすら目の前にある階段を上っていきました。
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The Peakの案内が出てきたので、念のために道行く人に確かめつつ(車で行く人向けの看板もあるようでした)粛々と上ります。足もつらく消火栓で小休止。そしてそのまま上るとまたThe Peakの看板がでてきてましたが、まさかの “30-minute walk”という戦意喪失の記載がありました。さすがにもう帰ろうかと思いましたが、せっかくなので登ろうと決めて一歩一歩上っていきます。
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カメのような足取りで一歩一歩ゆっくりと登っていくと犬が早くしろ言わんばかりに前方にいます。そして見切りをつけられたのか先に行ってしまいました。犬の去り行く後姿を見届けつつ、人類は進化の過程で二足歩行への道へと(結果として)進みましたが、犬は祖先である狼の時から四本足のままであり、自然界ではそうだよねぇと納得。
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道中に所々に休憩ポイントとしてベンチがあり、毎回少し休んでは登ってを繰り返して、ひたすらに坂道をゆっくりと進んでいきます。
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途中道が険しくなってくるので、熊とかいないの?と思わず「香港 熊」で検索しましたがどうやらいないようで安心しました。時折犬の散歩で降りてくる人たちもいて、その猛者ぶりに感銘を受けました。30分の看板からどれくらい経過したのだろう思っていると木々の向こうにようやく見晴らしのよい光景が現れました。だいぶ近いぞと思い、また遅々と上っていきます。そしてついにThe Peakにある施設が見えてラストスパートでした(歩いているだけですが)。
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そしてついにThe Peakに到着。風景に目もくれず視界にコンビニが映るとそのまま駆け込み炭酸水をがぶ飲みしました。こんな美味しい炭酸水もう二度とない思える体験でした。少し、休憩してから展望台のような施設があるのでお金を払って最上階へ。
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この光景を見た時は、上ってよかった~という思いでいっぱいでした。
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また、反対側はこのような(↓)対極的に自然を感じられるこれまた素敵な風景でした。
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ちなみに帰りは流石に徒歩ではなくトラムで帰りました。トラムに乗るとそのあっけなさに、まぁそうだよねという印象です。やはり便利は便利で価値はあるけれど、便利な世の中だからこそ時折、あえて原始的な方法を選ぶことで狩猟採集民時代の我々の脳やDNAがうずいてそれが本来動物としての人間に良い刺激を与えているのだろうかと思いました。
さて、以上になりますが、当初軽く見ていたことで、途中何度引き返そうかと思ったことか…という位に総じて錆びついた身体には悲鳴ものでした。軽い運動どころか、身体の酷使。距離的にはそうでもないと思うのですが、とにかく坂の傾斜角が想像を越えており、途中から戦意喪失しつつも登り切ろうと思い、亀のようにゆっくりと坂を登り続けました。段々と香港の街並みを見渡せるようになることが唯一のモチベーションでした。最終的に登り切った後に見渡した風景は感無量でしたが、それ以上に頂上にあるコンビニで炭酸水をがぶ飲みしたことがやはり最高の瞬間でした。総じて結果も大事だけれどもそのプロセスの方が記憶に残るという良い経験でした。そして敵も味方も基本は自分自身であると再認識。香港出張で時間ができた人はぜひお試しください。きっと途中後悔と最後達成感という旅のスパイスになるかと思います。