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マックが高い!インフレの行方について①

こんにちは。

新潟への旅の余韻も残るなか、週末に家族でイオンモールに行きました。そこでマクドナルドの値上げぶりに驚愕。

いまの物価高は一過性ではなく、相当まずい所に行き着くのではないか、との危機感を持ちました。今回はその事について私なりの考察を書きます。

今回も文字量が多いので3回に分けて投稿します。
本題の記事はパート②からとなりますので、予めご承知おきください。


「(娘の)水筒を下見したいの。日曜はイオンね」
妻の号令でイオンへ家族でお出掛けです。

3Fイオンスタイルの水筒コーナー。子供用の水筒が並んでますが、どれも高い。他店も見たほうがいいよね、となり、下見は即終了します。

ランチタイムまで時間があるので、2Fのゲームセンターに寄ります。
妻と娘が、「これ可愛いね」と指さす先にはマネー吸引マシーンことUFOキャッチャーが。近づいて見ると、アームの爪先が真下を向いてます。引っ掛けようとする気がないようです。勝算は無いな・・と思いつつも、娘の熱い視線に応えるべく挑戦します。

「コツっ」

狙ったカプセルの上部がキャッチャーのお腹にあたり、カプセルを抱え込むことができません。おまけにアームの力も弱々しい。狙ったカプセルは気持ち程度に持ち上がりポトっと落ちた反動で少し出口に近づきます。私は無意識のうちに次の100円玉を財布から取り出そうとし、ハッと我に返ります。
そうです。この魔力、この中毒性こそUFOキャッチャーの真の恐ろしさ。あまたの善良な市民を資本主義の奴隷に貶めたデスマシーンです。
倹約を誓う私はぐっと我慢。早々に見切りをつけます。そして近くにあった駄菓子が取れる10円キャッチャーに娘の注意を引き、何とかやり過ごしました。

元々早起きの妻と娘、そして自己紹介に書いた早起き習慣を継続中の私は、11時近くになるとお腹も空いてきます。早めのランチにします。
最近、フードコートの席取り合戦がし烈です。11時半にはほぼ満席。思うに、レストラン勢がこの物価高でフードコートに流れ込んでいるのでは、と想像しています。
席につき、娘が最近はまっているテリヤキバーガーをゲットするためマクドナルドへ。昨日はモスバーガーのテリヤキを食べたので、2日連続です。どうやら、秋の遠足で体験したキッザニアのバーガー作りでテリヤキに目覚めたようです。
メニュー表を眺める私と娘。しかし、テリヤキの400円強という値段もさることながら、パック牛乳の単品が240円・・・。娘は最近ハッピーセットを卒業したので気づかなかったのですが、単品のあまりの高さに驚愕します。私は思わず前のめりになります。
(この価格、正気ですか?冗談じゃないですよね?サミットの2リットルパックより高いってどういうことでしょうか?我々はどこぞのジャージー牛乳は求めてませんよ?)
(いえいえ我が社はSDGs、温暖化対策に真摯に取り組んでおります。温暖化の一因は牛のゲップなのですからエサにレモングラスを混ぜます、そのレモングラスが値上がりしているんですよ、だからあなたも温暖化対策に協力すると思って受け入れてくださいね)
これくらいの説明があれば、まあ納得できます。しかしそのような説明もなくこの価格を提示されても納得できません。モヤモヤしたまま、会計を済ませます。
席に戻り、ありえないよーと妻にぼやきます。次は自分の食事選びに再び席を立ちます。
寒いしラーメンがいいな、と思い、私の中で定番となった舎鈴というラーメン屋の醤油ラーメンに決めました。
一杯1000円近くします。こちらも随分値上がりました。たかがラーメン一杯の支払いにも躊躇してしまいます。
注文してから随分待たされ、呼び出しバイブが震えるのをいまかと待ちます。通路で待つと邪魔になるので、用もないのにユニクロに半分入店したりします。
ようやくバイブが振動し、ラーメンを持って自席に戻ります。湯気と共に食欲をそそる匂いが立ち込めます。スープをすすり、メンをすする、至福のひと時です。頃合いを見計らい、一枚だけ乗せられたチャーシューを箸でつまみます。ひょいと引き上げた私はフリーズします。スープ表面に見えていた赤身の部分の下に、まるで氷山本体のようにぎっしりと分厚い油が姿を現したのです。完全に虚を突かれた私は、それを静かにスープの海に戻しました。

舎鈴さん、これはチャーシューではなく、豚ガラを投入されていませんか?

チャーシューを食べ損なった私のテンションは地に落ちます。豚ガラ以外はきれいに食べきり、返却口にお返ししました。

ちなみに、外でのランチでは特にデンタルケアはしません。

食事が終わり再び3Fへ。妻が別行動したいというので、私と娘は山野楽器に向かいます。ここはCDやDVDの他、様々な楽器を店頭販売しています。とくに電子ピアノの試奏ができるため、娘のお気に入りの店なのです。

最近、私と娘が注目しているのは入り口付近に売り出し中の
「タングドラム」です。

引用:https://item.rakuten.co.jp/sakuragk/ottg06/

それまで店頭に置かれていたのは上の2サイズだけだったのですが、この日は更に一回り大きいサイズが置かれていて驚きました。

それがこちら↓↓↓

引用:https://item.rakuten.co.jp/sakuragk/ottg06/

娘はすぐに、マレットと呼ばれる打鍵用のスティックを持ち、中心部をひとたたきします。すると、タイの宗教寺を想起させるような、荘厳な音が店内に鳴り響きます。しかし、その音色はどこまでも穏やかで優しさに満ちています。瞑想やヨガで使われるだけのことはあります。
娘は更に、ドラムの周囲を打鍵して音出しを続け、音階を確かめます。一通りのチェックが終わったところで、きらきら星の演奏を始めます。

その音の連なりは得も言われぬ美しさです。まるで万華鏡のようです。生み出される音の一音一音が滑らかで、すっと頭に染み込んできます。体の中で優しく反響します。共鳴しあい、残響を残し、また新たな音を受け入れる。周囲の空間は安らぎで満たされていきます。まさに、西洋の音楽と東洋の楽器が見事に融合して生み出された、天上の音色です。

目を閉じ耳を傾けていた私。

その音色は煩悩を一つづつ消していきます。

UFOキャッチャー・・・

マック・・・

チャーシュー・・・

全ての煩悩が消えた私は、やがてニルヴァーナに導かれました。

パート②に続く

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