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#17 お正月のとある出来事

皆様新年あけましておめでとうございます。
これからも何卒よろしくお願いいたします。

今年はいろんなことに挑戦し、心が折れないようにメンタル強くいきたいと思います。

↑前回の記事↑

僕は普段「高専の奴ら」というコミュニティと「地元の奴ら」というコミュニティに属していると思う。

高専の奴らは「超日陰者」ってわけでもないし「超イケイケなカンジ」というわけでもない、普通かなと思いきやクレイジーでたまにとんでもない爆弾発言をかます面白いやつらの集まりである。
仮に僕がものすごくダサい服を買って学校に着ていってしまったとしても、もし教室で屁をこいてしまったとしても

「高専だしいっか」

の一言で済むぐらい、何事もあまり気にする必要がなく自分の思うままに生活してきた。
高専に圧倒的に女子が少ないのも原因だと思う。

それに対し地元の奴らは、高専においては非常に希少である「キラキラしていてイケてる」奴ら、いわゆる「リア充」をかき集めたような感じなのである。

男子には高確率で彼女がいる
みんなファッションや香水の話をしたり、彼女がいるやつから彼女の話を聞いたり、高専の奴らとは違う話題で盛り上がるのだ。

また、高専の奴らはみんな違う地域から来ているから、いい意味でも悪い意味でも「友達は友達」なのだが、地元の奴らは幼稚園からずっと一緒の奴もいて「友達はほとんど幼馴染で家族みたいなもの」である。

絆というか結束力というか、とにかく「地元愛」が半端じゃない奴らの集まりなのだ。
そこも高専の奴らとは圧倒的に違うところだ。

自分は高専の寮に入っていたので、地元に帰省してくるのは不定期。
帰省してきたとしても地元のやつに会うことはほとんどなかった。
いうなれば「鎖国状態」にあった。
しばらく会わないうちに距離感を感じるようになっていたのだ。

そんなことを考えていたある日のこと。

インスタを見ていたら、地元の奴が

「今年も初日の出は○○公園で!」

みたいなことを投稿してたのを見た。

なんとなくインスタを閉じた。

自分の地元では、いつからかはわからないが年越しに「地元の友達で集まって、除夜の鐘をきいたりおみくじを引いたり初日の出をみんなで見る」みたいなイベントがある。

もちろん中学を卒業するまではみんなとめちゃくちゃ仲良かったし、よく飯に行ったりバスケしに行ったり、たくさん遊んで仲良くなったつもりだった。
だけど僕は小6の時に今の場所に引っ越してきたので「仲良くなったつもりでいるけど、実は転校生の自分はただの金魚のフンなのではないか」と感じることもあった。

そして更に、今となっては闘病中で引きこもり一歩手前の自分が、そんな地元愛の塊みたいな集まりに行ってしまってもいいのか。

熟考に熟考を重ねても、行くかどうか決められなかった。

自分の髪の毛がなくなってしまったことなど、容姿のこともすごく気になっていた。

高専の奴らはハゲのことをバチクソいじってくるから、自分もネタに消化しやすかった。
しかし地元の奴らはそんなにノンデリカシーじゃないだろうし、まじめな奴が多いから、自分の頭を見せたりなんかしたら「あぁ…。」みたいになって空気が悪くなって気まずくなる…みたいなことを考えてしまって、あんまり行く気になれなかった。 

🙄😟😖

結局悩みに悩んだけど決められずにいて、大晦日を迎えてしまった。

そこで、中学から同じ高専に進学した親友(外出してたのでその年越しイベントには来なかった)に相談してみたところ「行け」とのことだったので「まあいくか…」って感じで行くことにした。

が、やっぱり家出るギリギリまで紅白歌合戦を見ながら悩んでいた。

でもやっぱり親友に「お前が直接行って元気なこと証明せんといけんやろ」と言われたことを思い出し、実際その通りだったから、渋々支度して家を出た。

このときの自分は「意外とうまくやれるんじゃないか」というちょっとの期待と「こんなハゲた自分が行ってしまってもいいのか」という葛藤を抱えながら友達と待ち合わせた場所にむかった。

😱🥶😨

一人で寒い夜道を歩く。

「友達とうっかり鉢合わせたりなんかしたら…」なんておびえながら寒くて身震い。

途中の友達の家に寄ると、そこには友達がいた。7人ぐらい。
ちょっと離れたところにいて、向こうはこっちに気づいてないみたいだった。
「ビビッてねぇしアピール」をするために小さく手を振る。
それでも向こうは気づかなかったので、ちょっと恥ずかしくなった。

普通に話しかけてみたら向こうも気づいた。意外と普通に話せた。

その7人くらいの中には俺の病気のことを知ってるやつもいたので、やっぱり病気のことをいくらか聞かれた。
髪の毛のことも聞かれた。

その瞬間に何の前触れもなく帽子を脱いでやった。
そしたら、みんな笑った。
「これいじってもいいやつ?」とか言いながら、めっちゃ笑ってくれた。
それからはハゲネタの連発
全部思ってたよりもウケて、気まずくなることなんて一ミリもなかったし、今度はちゃんと輪に入れた。

寺に行ったらほかの奴らもいて、みんな笑ってくれた。
「お坊さんみたいだな」と言ってくるやつや「卵みたい」と言ってくる奴、結構真面目に心配してくれるやつ
リアクションは様々だった。


こんな状況になったことがない人からしたら、
「がんで髪の毛が抜けて苦しい思いしているのに笑うなんてひどい!」
と思う人もいるだろう。
実際、髪の毛が抜け始めたころに自分も大号泣したし、なんだか全部嫌になっていた。
心がズタボロになった。

でも自分はハゲに慣れてくると、ネタになることに気づき、しかもめっちゃウケるから楽しくなっていたし、なんならハゲネタに味を占めていた


結局その日はくそ寒い中、日付をまたいで約7時間の間、友達と徹夜した。
高校の話、彼女の話、中身のない話をしたり、ゲームしながら、公園で警察の補導におびえながら寒さをしのいだ。

その後、初日の出を見に行き、イベントは終わりを迎えた。
帰るころには寒さと徹夜によるダメージでへろへろだったが、充実感がすごくて余韻に浸っていた。

そしてその後、布団の中で爆睡した。

ほげおの戯言

皆様お久しぶりです。
しばらく投稿できてなくて申し訳ないです。
どうしてもネタが思いつかなかったり、ほかのことをやってたり…。

最近ギターにめっちゃ熱が入っていて、「ぼっち・ざ・ろっく!」にドハマりしたり、またいろんなものにハマっています。
また、この前ヤマハの「イノベーションロード」に行ってきたのですが、ギターの展示でどうやら親父が思いっきりヤマハのギターに虜にされたみたいで、ちょっと前にヤマハのパシフィカ買ってました。
僕もがっつりパシフィカも弾いてます。



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