浮 『部屋の中』 『三度見る』を聴き比べる
シンガーソングライター、浮(ぶい)のアルバム『部屋の中』『三度見る』は2019年にそれぞれ配信とCDでリリースされたアルバムです。
『部屋の中』はギターの弾き語り、『三度見る』はバンドアレンジが特徴的なサウンドとなっており、注目すべき点としては同じ曲を異なるアレンジで収録してあるというところです。
これらを1曲ずつ聴き比べてみて、(あくまで個人的な)感想を書き連ねる記事です。
繋ぎ目
ギター(クラシックかな?)のストロークから始まる、民謡的なアプローチのメロディと歌唱が印象的な曲。初っ端の声が韓国のイ・ランの声と似てる。
鈴の音とギターから始まり、途中で入る太鼓などのパーカッションを強調することで民謡的な雰囲気がより増加されたアレンジ。ボーカルの深いリバーブがそれらと不思議な組み合わせを生んでいる。
丘に沈む
3拍子のスローなフォークバラード曲。少ない音数の繊細なフィンガーピッキングによる伴奏。
『部屋の中』よりは少し早いテンポで、少し硬い感じのギターピッキングに、リズム隊が加わる編成。間奏以降ではステレオ感を生かした風鈴のような音が効果的。
線路の上
ベースラインを軸にしたギターリフのようなコードを中心とした曲。短いブレイク的なフレーズで区切られた構成が印象的。
『部屋の中』と同じギターのリフで始まりながらも、追加のギターとピアノがステレオ的に絡み合う編成。リズムを刻むアレンジもこの編成ならでは
子犬の夢
「丘に沈む」と似たスタイルのギターの演奏。
ピアノのみの弾き語りスタイル。
夢の中
軽快な4拍子のストロークで刻むギター
6拍子っぽいリズムのギターストロークにオブリガートのギターという2本の演奏で始まり、最後は『部屋の中』と同じリズムで終わる。
街
3拍子のフィンガーピッキング
打ち込みっぽいビート、アコースティックギター、ベースを基本としながら、エレピやマンドリンが部分的に登場する。