買い不在のゴールド相場 まだまだ下落するのか?(2023年8月8日)
最近のゴールドは非常に動きが鈍くなっています
短期的に下落トレンドになっており、なかなか上がりにくい状況です
タイトルに有る通り、買い手が不在していることが大きな原因でしょう
どこかの記事で書いた気がしますが、下記に列挙します
上昇しない要因
機関投資家の短期買いの減少
商業筋の売りヘッジ積み増し
金ETF残高減少
ドル高
高値警戒($2000意識)
これらがゴールドの上値を押さえています
ですが、長期でチャートを見るとそれほど下がっていません
コロナ相場以前からのチャートです
コロナ相場で急上昇したゴールドは$2000を超え、それの調整で$1610まで下がったわけですが、中央銀行の金買いのサポートによりそれほど下がっていません
これは周知の事実かと思います
下がっているとはいえ、それほど下がっていない
日足でもう少し短い期間見てみるとどうでしょう
今年5月の最高値$2080から、下がって入るものの約$180ほどの下げです
ドル円は今年の最安値128円から今年の最高値145円まで、17円上昇しています
pipsで考えると、ドル円とゴールドがほぼ同じ値幅ということになります
商品であるゴールドが為替と同じような値幅というのもちょっと残念な感じですが・・・
それはいいとして
空売りしても下がらない状況が続くとどうでしょう
実物があるゴールドですので、どこかで買い戻さなければいけません(株と同じですね)
(僕はそろそろかなと思い期待しています)
ボラティリティの低下
ゴールド(日足)のチャートと、ATRを表示したものです
ATRはここ3年位の底にあり、ものすごくボラティリティが低い状況です
$1400以下のときはさらに低かったですが、レンジの中の動きでしたのでそこは例外とします
ATRとチャートを照らし合わせると、ATRが水平線あたりをタッチすると、トレンドが転換していることがわかります(短期ではなく中期)
この点からこれ以上は下げ余地がないであろう事がわかります
むしろ現物なら買いを仕込んでおく時期とも思えます
ドル高がゴールドの価値を下げている
ドル高で上がらないというタイトルですが、実はドルは今年100を割っています
5月に$2000まで上がったとき、ドルインデックスは100を割ってない状況でした
これから分かる通り、$2000が意識されている、買い手が少ないことが原因でゴールドの価格が上がらないことがわかります
そして少しでもドルが買われるようであれば、金を売ってしまおうという雰囲気になっています
大口は買いも売りも手仕舞い
機関投資家及び商業筋ともに、大きくゴールドの相場から資金を逃しています
取り組み高も大きく減少しています
これがボラティリティの減少に繋がっている一因と思えます
金利はどうか
米2年債金利に関しては天井を付けた感がありますが、米10年債金利は依然と高止まりしており、この米10年債金利が下落しないことが、ドル高要因になっていると思えます
長期・超長期債権が売られており、イールドスプレッドも縮小しています
短期が意識されてドル安になる見込みは低いため、長期の10年金利が下がればドル安になっていくことでしょう
10年も先高感を見せていますので、それほど上がるとは考えていません
これを書いているときはCPI前ですので、すぐに極端に債権が買われて金利が下がることもあまりないのかと思いますが(警戒の買いみたいなものは続いている気がします)
短期ではどうか
現在は平行チャネル内の動きになっていて、短期下落トレンドです
先日の雇用統計で$1925を試し反発しました
$25ごとは意識されやすいのと、赤のトレンドライン付近でしたので、自己反発とも言えるでしょう
反発はしたものの、それほど上昇していませんので、空売りの解消とまではなっていないようです(少しはあると思えますが)
ここからあまり下がらないと見ていますが、下がったとしたらトレンドラインと平行チャネル交差した$1920付近かと考えています
そこまで行かずに上昇するのであれば強い相場と言えるでしょう
短期的には少し売り込みすぎかなとも思っていますが、日足RSIはまだ45付近となっていて、一回大きな下落も想定できるのかなと、別のシナリオも頭に入れています
世界中が夏休みとなっているため、閑散相場となり動かないかもしれません
(逆に狙われることもありますけどね)
さいごに
ゴールドに関しては個人的に楽観視しています
押せど押せど反発して下がらないことから、そろそろ大きな上昇があってもおかしくないと思っています
株が上昇していることもあり(現在は調整局面ですが)、なかなかゴールドには資金が入ってきてませんね
低ボラティリティのゴールドははっきり言って魅力ないので、そろそろ高いボラティリティがほしいです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?