シェア
ほげあ
2018年12月16日 21:54
◆ 目次第七話残響†††まるで、ぜんぶ死んだみたい。病室の中で看護師さんが動き回っているのに、なぜかそう思った。空気を入れ替えるために開け放たれた窓から、冬の朝の冷たい空気が吹き込んで、カーテンがバサバサと揺れている。「あれ?おかしいですね。親方さんから何も聞いていませんか?」慣れた手つきでシーツを引きはがしながら、顔なじみの看護師さんは言った。「ヒメちゃんの転院の