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同人小説で使われる紙がアレもコレもある!市谷の杜 本と活字館の企画展
市ヶ谷にある、「市谷の杜 本と活字館」で現在開催中の企画展「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」にみんな行こうぜ!という話
この記事のターゲット:
・同人小説作ってる人
・本が好きでたまらん人
・紙オタク
・フォントオタク
・首都圏在住者
概要
公式ウェブサイトはこちら↓
・入場無料!
・最寄駅は市ヶ谷か牛込神楽坂
・開館は10時〜18時 月・火は休館(祝日は開いてます)
・企画展「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」は、2024/10/19〜2025/02/16の開催
・企画展で、書籍用紙見本帳がもらえます
というか、各種用紙を感触を確かめながら自ら集めるんです
で、集め終わったらその場で糊付けして製本してくれます
その種類なんと61種!もちろんタダ!!
・同人誌の印刷所にお世話になっている方にはお馴染みのあの紙、この紙がずら〜〜〜〜っと展示されてます!
※もちろん同人印刷に限らず、一般の商業印刷でも使用されている紙です
・束見本(印刷してない紙を書籍化して、厚さや重さを確認できるもの)もあるよ!紙ごとに重さの確認もできます
書籍用紙見本帳
こんな紙があります
・淡クリームキンマリ
・ラフクリーム琥珀N
・HS画王
・ソリストミルキー
・メヌエットフォルテW
上記はほんの一例です。だって61種もあるからね!
しかしどこかで聞いた覚えのある紙名だな…🤔
出来上がりがコレ!
![](https://assets.st-note.com/img/1730552939-ijsH6kU1T3wr2hOzVCqGJ5DW.jpg?width=1200)
紙の色が結構違うのがわかる
![](https://assets.st-note.com/img/1730553064-KjgEnRf6Z8vDsw4lTV3PFekh.jpg?width=1200)
同人印刷所にお世話になっている場合は、それぞれ紙見本を取り寄せたりして、お手元で手触りを確認できる方もいると思います
でも、一ヶ所で60を超える種類の紙を見比べる、触れる、手に持って厚さ・重さを確かめられるというのは、かなり貴重な体験なのでは?
紙によってツルスベザラつき・クリーム色の強弱など、直接比較できる面白さがある
あと、紙の目録に連量(kg)、紙目、製紙会社が載ってるのもイイ
スタッフさんがとっても親切で、折に触れて説明してくれたりするのがGOOD!
これはもう、是非ご自身で行って確かめてください。首都圏住まいじゃないと厳しいけど…常設展示だけでも面白いので
写真撮影OKなのでいっぱい写真撮ったけど、絶対自分の足で行って見て触ったほうがいいです!!
常設展示も面白いよ!
DNP(大日本印刷)の本社に併設されていて、大日本印刷の歴史・近現代の印刷史…的な紹介になっています DNPは日本の印刷業界を代表する会社だからな
※近隣にもう一つの日本を代表する印刷会社、TOPPAN(凸版印刷)の本社があり、そっちにも印刷博物館があります
常設展示では、かつて活版印刷だった頃に、どのような機材を使ってどんな型を作り、どうやって印刷してたか…を見ることができます
タッチパネルの資料をじっくり見ようと思ったら、1時間じゃ終わらない
※印刷の各工程にあわせて、パネルにテキスト、動画が表示されます
個人的には活字の小ささに驚いたり、ルビ用の字がさらに小さくて米粒以下だったのでたまげました
今でこそ、DTPでかなーり小さい文字でもキーボードで打ってサクッと印刷できちゃいますが。昔はあんなちっさいもの作ってたんかい…!?
ちょっとこれは実物を見てみてほしい マジで小さいから
あと、タコ糸で括って組版とかさあ…。自分なんかは、iPadで縦式使って、いろんな組版試せるの楽しいなあ!って遊んでるけど
昔は一つ一つ文字を集めて木枠の型にはめ込んで、タコ糸でまわりを縛って組版してたんだな…そんな作業一回たりともやりたくないな…
(たぶん目が死ぬ)
ていうか素人にはそんな作業できないな。職人技だわ
今っていい時代になったなぁ
その他みどころ
・カフェが併設されてて、休憩をとりながら展示を楽しめます
・レーザーカッターのマシン、実際に作ったサンプルも一緒に見られるのですが、マシンのデカさに反して、作れるモノが細かすぎてビビる
・売店では、印刷関連、フォント関連の各種書籍や、紙関連のグッズが買えます
自分で箔押しできるセットが置いてあって、コピー本作る人間だったら絶対コレ買ってた!ってなりました
(…昔は作ってました…)
自分用お土産、しっかり買ったわ
![](https://assets.st-note.com/img/1730553914-zS1ldhMvHsPJVRe7UbkXW90O.jpg?width=1200)
まとめ
こんなに盛りだくさんコンテンツ、無料で楽しめちゃっていいんですか!?
な展示でした
また行きたい。正直全部見切れてないし味わいきれてない!
無料なので、時間があればフラッと立ち寄れるのもGOODポイント
雨の休日なのに、結構…いやかなり人多かったです。これ絶対同志(同人やってる人)だろー、みたいな人もいっぱいいた笑 わーい仲間だー!
まあ、展示内容がこれだからね
予約して参加できるワークショップもあるのですが、枠キツすぎて予約できる気がしない
シルクスクリーンでトートバッグ作ってみたいし、なんならスタッフさんの解説で常設展ツアーも見たいんだが!
いつかワークショップ参加できるといいなあ
市ヶ谷の駅から飲食店や住宅街をくぐり抜け、あっ防衛省あるー…なんて思いながら歩いていたら、ニョキニョキはえてるDNPのビルの足元に、ちんまりと時代がかって瀟洒な建物があります
ご興味のある方は、是非行ってみてね!
<完全に余談>
私、大企業が道楽で文化事業に無料、もしくは格安で取り組んでるの、めっちゃ好きでさ!ノブレスオブリージュ感あるよね(厳密にはメセナ活動でしょうか)
クラシック音楽だとサントリーとか出光とか…出光は美術館もあるな
どうでもいい話ですが、サントリーホールでコンサートがあるとき、休憩時にホールから出て、ドリンクコーナーで酒飲むのが好きです(酒カス)
サントリーホールでコンサート、という響きからすると信じられないくらい安い値段で、ワインなみなみと注いでくれるんですよ
スタバのコーヒーより安かったような?
なんて気前がいいんだ…!と思ってたんだけど、そもそもここ「サントリー」ホールだね!!
(だいぶ長いこと気づかなかった。なぜ気づかなかったし)
サントリーホールは、国内のコンサートホールの中では、音響的な意味で最も信頼のおけるホールの一つですが、休憩時間の酒も乙なものです
こちらも機会のある方は是非