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プレーティング編みというのをやってます。-冬にリネンを着るにはどうしたらよいか、ということを考えに考えて作ったロンT-その2.生地編

新商品「HOFI-016 リネンウールモンスターオンス 長袖Tシャツ」についてこれでもかと説明するシリーズ、2回目は生地について書きたいと思います。

リネンウールと書いているとおり、このロンTにはリネンとウールが使われています。

ではどうやって使われているのか?といいますと、表側がリネン裏側がウールになるように生地を作っています。

とりあえずこの写真をご覧ください。

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表側の青い部分がリネン、襟のところに見えている内側のグレーの部分がウールです。

写真では分かりにくいですが、よく見ると表のブルーの部分に裏のグレーの糸がほんの少しだけ顔を出しています。

デニムみたいな霜降り調でなかなか良い雰囲気です。

表と裏に別素材を配置するこの編み方を「プレーティング編み」と言いまして、今年の夏に発売した品番「HOFI-012 リネンコットンモンスターオンスTシャツ」も同じつくりになっています。

プレーティング編みは表にメインの糸を配置して、裏に極細のストレッチ糸を配置することで伸縮性のある生地を作るのによく用いられる技法で、実は世の中の靴下のほとんどがこの構造になってます。

しかし今回のうちの商品は表がリネンで裏がウールでどっちも主役級。

その1の最後の方でも書きましたが、この個性の強い2つのキャラクターを組み合わせるというのがなかなか厄介なんです。

ウールの生地は柔軟剤を入れて仕上げるのが一般的です。

しかしウールの風合いを良くするための柔軟剤はリネンの持つ天然の糊成分(ペクチン)を溶かして毛羽立たせてしまい、自然なツヤと独特のサラサラ感を損なってしまいます。

反対に何も仕上げ剤を入れないとウールのふかふか感が出ないので温かみが損なわれます。

これをどう解決するか?ということで生地メーカーさんと知恵を出し合って、柔軟剤やその他の薬剤を使うことなくふくらみを出す仕上げ方法を考えて試験してみました。

実際やってみたところリネンは毛羽立たずサラサラ感やツヤはそのままにある程度膨らみのある生地に仕上がったので、本番もその方法を採用しました。

なのでこのロンTはリネンの持ち味を生かすことを重視して、ウールの柔らかさやふくらみはちょっと抑え気味で仕上げています。

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しかし、これは言い換えるとウールにはまだこれからふくらみが出て柔らかくなっていくポテンシャルがあることを意味しています。

じゃあどうやって柔らかくしていくのか?

とても簡単です。どんどん着てガンガン洗ってください。

その際、出来れば中性洗剤で洗って平干ししてもらえれば大丈夫です。

アタックなんかの弱アルカリ性洗剤はウールを少しずつ劣化させていくので中性洗剤をお勧めしてます。

生地がかなり分厚くて重たいロンTなので吊り干しだとハンガーが当たっているところが伸びてしまうかもしれない、というのが平干しをお勧めする理由なので上手にやれば吊り干しでも大丈夫です。

洗えば洗うほどウール糸の毛が絡み合って膨らみと弾力が増していきます。

リネンについては洗うほどに毛羽が出て光沢も落ちていきますが、その分しっとりと柔らかく変化していきます。

ウールにふくらみが出てリネンが柔らかくなっていくので、より一層冬物として適した風合いに育っていきますよ。

ということで今回は生地についてご説明してみました。

次回その3は使っている素材について書きたいと思います。


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