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始まりよければ全て良し。 All is well that Starts well.
本noteは、シンガポールやアメリカでアプリを運営する中で気づいた体験に基づいて記載しております。
「モバイルアプリマーケティングアドベントカレンダー2021」の8日目の投稿です。面白かったら是非ハッシュタグ「#アプリマーケアドベント 」を付けてシェアをお願いします!
本題
アプリマーケティングのKPIは多くはなく、重要度はアプリによって違うもののそれぞれに重要なKPIがあるのではないでしょうか。
そのKPIは、競合と比較して少しでも良き数値を残そうとしているKPIなのではないでしょうか。
自分にとってのそのKPIの中でも、めちゃくちゃ重要視しているKPIにコールドローンチ時間なるものがあります。
マーケティング やグロースに携わる人で自分のアプリのコールドローンチタイムを把握できている人はどのくらいいるのでしょうか?
実はほぼいないのではないでしょうか。悲しみ。
ユーザの最初の体験はアプリが起動するまで待つことです。アプリの体験の第一印象はここにありということです。
ちなみに、webの表示速度はよく言われる話で、先日Reproの中澤さんも言及されてました。これとほぼ同じ観点ではありますが、アプリで待つ行為はユーザの期待値との差がwebより遥かに大きいという点でよりクリティカルではないかと思ってます。いや、実際にそうなのです。
参考:「来訪者数」と「CVR」の双方に直接的な影響を持たらすのが「Webサイトの表示速度」 (中澤さん)
アプリのコールドローンチが重要な理由
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インストールあたりのコスト
ウォームローンチでは1秒以内、コールドローンチでは2秒以内を目安にすることが多いです。
で、ユーザの60%は、これ以上の時間がかかるようなパフォーマンスの問題に直面した場合、アプリを1回使用しただけでアンインストールする傾向にあります。
60%のユーザーが起動の遅さに直面してすぐにアプリをアンインストールした場合、ユーザー獲得コストの60%を無駄にしたことになります。
ブランドエクイティ
52%以上の消費者が、モバイルアプリで悪い体験をした後は、そのブランドとのコミュニケーションをしなくなります。
他のタッチポイントに問題がなくても、たった1つのアプリが消費者に悪い印象を与えるだけで、ブランドが毀損してしまいます。
競合と比較して
毎月、Androidでは10万、iOSでは3万のアプリが新たにリリースされております。この数は世界ですが、日本だけでも相当な数でしょう。
コールドローンチの悪い体験のみで、ユーザーが競合他社に乗り換えるリスクがあります。
SDKについて
新しい機能やSDKが追加されると、起動時間が長くなる傾向があります。パフォーマンスの低下を積極的に監視し、対処することはマーケティング観点でもPM観点でも、何観点でも、無視することは一切できない指標です。
アプリのロード時間が重要な理由
わずか0.1秒のロードタイムの変化が、ユーザージャーニーのすべてのステップに影響を与え、最終的にコンバージョン率を向上させるという結果が出ています。
コンバージョン率は、小売サイトでは平均8%、旅行サイトでは平均10%増加するそうです。
サイトの速度が 0.1 秒改善された場合、小売業の消費者の消費額は約 10% 増加し、リードジェネレーションと高級品の消費者はページビューがそれぞれ 7% と 8% 増加し、エンゲージメントが向上します。
Resources
Special thanks
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アプリのグロースを考えるにあたりアプリの起動時間がどうしても無視できないことを理解し、競合と比較して0.1秒でも縮めることが収益の直接的に寄与することがわかった時、私自身、競合と比較するすべがありませんでした。
そんな時にイスラエルの会社でwachifulという会社を見つけ、ご縁をいただき色々と教えていただきました。
ちなみに彼らのプロダクトはベンチマークしているアプリのコールドローンチタイムや色々な競合の施策(A/Bやプッシュ、メールやPOPUP、テストしている新機能)をみえる化することができます。
USではSnapchatさんなんかも使っているみたいで、僕もアプリが大きくなったら契約したいと妄想してます。日本でPoCしてみたいそうなので、気になる方がいればお声がけを。
情報をありがとう。watchful team.
そして、コールドローンチ大事。