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伊良島の概要

わたしの作っている架空地図・伊良島いらのくに(中西: ila-táu, 東北: ila-þákse, 東南: ila-nó-kyñ)の概要です。

位置は鯨海(日本海)の中央の大和堆やまとたいの場所(暫定)。大きさは関西と東海地方の和に近い。

首都は禾州いなす市 (Wasu)、最大都市は浦州うらす市 (Fósu)、最高峰は淺間山あさまサㇻン (Áişhrám)、最大の湖は葦原湖あしわらみづうみ (Éş'rwa-mít'ym)、最長の河川は濼水らくがわ (Lák-şý)、最大の温泉リゾート地は上林高原ジャウ゚リムカウク゚ェン (Jiáŋlim-kauŋyen)。

日本レベルの鉄道、国土測量と国土整備、スイスレベルのバス、自然保護と登山施設、英国レベルの道路、ドイツレベルの水運、オランダレベルの自転車施設、香港レベルの町づくりが島の誇りである。


地域区分・地名

島は禾州いなす (Wasu)・浦州うらす (Fósu)・灘州なだす (Þansu)・鋁州アルミす (Lǝ́su)・嶺州おねす (Léŋsu)・津州つのす (Cǝnsu)・岬州みさきす (Psáisu)・峪州たにのす (Vøksu)・硅州クェのす (Kyesu)・峰州みねす (Miñésu)・源州みどす (Ŋyensu)・鹽州しをす (Şi'ósu) の12州からなる。州は市・郡、そして区・邑・郷(日本の区町村に相当)、そして坊・通・町・村(日本の町丁・大字に相当)、そして番・巷・字(日本の番地・小字に相当)に区分されている。番・巷・字の下に番号で住所を特定する。例えば伊良島理研の浦州キャンパスC館の住所は「浦州うらす端原はたわら函城はこじろ°ク妙見メゥゲン一坊ルル゚ヷウ゚6番リュクバン25号ニジィヴコ゚ア゙ウ」。

島を大まかに16の都市圏と8つの国立公園にも区分できる。16の都市圏は州庁所在地に加えて汀洲なぎさす (Þeŋsu)・豐浦とようら (Foŋfó)・新鄴ソォンケ゚ヴ (Sǝnŋév)・鵜泊うどまり (Udómel)。8つの国立公園は淺間あさま (Áişhrám)・葦原あしわら (Éş'rwa)・上林ジャウ゚リム (Jiáŋlim)・間宮岬まみやみさき (Mamí'ia-psái)・奥派水おくハスィ (Áu-Fráişý)・藍峴ラムエン (Lam'ién)・螢山ほたるやま (Yeŋşran)・東濱ひがしはま (Toŋpiñ)。

国が管理する地名は、経緯度、自然地形と人工地形、自治体(州・市郡・区邑郷)、空港、港、片(公共交通用の区邑郷の下位区分・後述)、住所(坊通町村・番巷字・号)、鉄道と軌道(会社・路線・駅・站・側線・操車場・信号場・車両基地など)、道路(路線・IC・JCT・料金所・交差点・道の駅・自動車駅・電停・バス停など)、公共建物の名前と番号である。スイス連邦の地名条例(Verordnung über die geografischen Namen)と時刻表条例(Fahrplanverordnung)は伊良島でも有効。鉄道も道路も左側通行。

交通

空路と海路

空港は青湾おうみ空港 (Seŋ'rwan Apt)・黄原きばら空港 (Waŋŋyen Apt)・長山ながやま空港 (Mathrám Apt)の3港ある。国際線のみ運航され、浦州ー禾州ー新硅州間の新幹線全通後は国内航空線が全て撤退。

国際フェリーは津州からウラジオストクと小樽、硅州から函館、苫小牧、秋田と新潟、鵜泊から富山、鹽州から新潟と輪島、浦州から敦賀、境港、博多、上海、釜山、そして豐浦から東海トンへまで運航される。東京駅からの連絡ルートは東京ー新潟ー硅州、東京ー新高岡(金沢)ー輪島ー鹽州、または東京ー敦賀ー浦州が一般的である。後の2つは名阪からも便利。

鉄道

新幹線で第一都市・浦州から首都兼第二都市・禾州まで最速22分、禾州から第三都市・硅州まで最速53分、浦州から硅州まで最速1時間18分。在来線特急より所要時間が半分以上短縮された。

鉄道幹線と都市路線はほとんど複線電化され、それ以外は単線や非電化も多い。ごく一部の過密路線は方向別複々線。禾州都心部では新幹線と在来線(浦州本線・源州本線)がそれぞれ複々線で並行しており、東京ー上野間の東北本線と等しく新幹線と在来線をまとめれば実質四複線となっている(東京ー品川間の五複線には敵わず)。最高時速は新幹線が320km/h、津州本線が高速在来線として210km/h、在来線の幹線が160-130km/h、それ以外が120km/h以下である。普通鉄道のほかに、ラック式鉄道(アプト式とリッゲンバッハ式)、「軌道」と分類される単軌(跨座式モノレール)、懸軌(懸垂式モノレール)、新交通システム(AGT)、中低速磁浮(リニモ)、軽鉄(路面電車)、そして「準軌道」とされる導軌バス(ガイドウェイバス)、BRT、纜車(ケーブルカー)、索道(ロープウェイ)もある。廃線跡を転用したBRTや自転車専用道路もある。

鉄道と軌道会社は国鉄(臨海本線、浦州本線、灘州本線、鋁州本線、津州本線、硅州本線、新幹線、源州本線、鹽州本線とそれぞれの支線)、大手地鉄(濼水電鉄、青空急行、西原電鉄)、準大手地鉄(浦陰交通、上林鉄道、葦原鉄道)、市営地下鉄(浦州地鉄、禾州地鉄、硅州地鉄)、狭軌地鉄(汐灘鉄道、藍山鉄路、津州電鉄、長洲地鉄、東濱鉄道、鹽州交通)、中量軌道(端原単軌、豊浦新交通、禾州新交通、鋁州懸軌、淀川単軌、硅州磁浮、東萊単軌、晴海懸軌)、登山鉄道(永安登山鉄道、淺間森林鉄道)、路面電車(浦州市電、汀洲電鉄、禾州市電、灘州市電、津州市電、源州市電)の32社。地鉄とは地方鉄道で日本の私鉄、三セクと公営地下鉄に相当。国鉄、大手地鉄、準大手地鉄、地下鉄が標準軌間(1435mm)で、狭軌地鉄と登山鉄道会社は1067mm、ただし淺間森林鉄道は762mm。標準軌間の各社間の直通、とくに郊外鉄道から地下鉄や路面電車への直通と国鉄・葦原鉄道・青空急行・上林鉄道間の特急と急行の直通が盛んである。

列車種別は高速(IKS・新幹線を走行または新在直通)、特急(IC)、急行(IR)、快速(RE)、普通(RB・各駅に停車)と各都市内を走る各停があり、国鉄・地鉄を問わず特急以上は特急券が必要で、急行以下は乗車券のみで乗れる。鉄道全線が1時間毎(一部の特急は2時間毎)のパターンダイヤになっており、乗り換えの待ち時間が短縮されるようにダイヤが工夫されている。高速バスも都市間、または都市・空港と駅のない町を結んでいる。鉄道、軌道、バスと渡船といった公共交通機関が全国すべての集落と主な登山口をカバーしている。

系統番号が全ての路線につけられており、各州内ごと無重複である。例えば浦州ー長山空港間の高速列車は「IKS 1」、臨海本線を一周する特急は「IC 20」、硅州と長洲ながすをつながる環状快速は「RE 10」、浦州のバスタ旭山から津州バスターミナルまでの高速バスは「IB 2X」、禾州地鉄五号線と濼水電鉄平野ベイ゚ヤ線を直通する各停は「5A」、浦州市電の紫竹ソ゚ォトㇿク西山にしやま四方街よにハウ゚カㇻイ碧連ペキレンをつながる系統は「6」、西原バスの多良たら駅前えきまえ町階まちばし阿仁あにぃ系統は「E43」。乗車券はスイスのように全国各鉄道、軌道、バス、渡船会社間共通であり、全国で連絡運輸の制限なし。貸し自転車、貸し自動車とP+Rも便利である。

長距離夜行急行列車「IN 1」と「IN 2」(日本のかつての急行「銀河」に相当)が金曜、土曜と日曜日の夜に運行され、また各都市圏内では「N」で始まる番号の終夜運転の電車またはバスが30分か1時間毎に運行される。

貨物列車は急行貨物と支線貨物に分けられ、禾州の中央操車場(ハンプ式、全国唯一の操車場)から木構造のグラフで全国各地の貨物駅、港と専用側線へ運行されている。その他に臨海本線を廻る急行貨物、甲種輸送などのための専用貨物列車もある。郵便列車も禾州郵便駅から木構造のグラフで全国各地の郵便駅へ運行されている。郵便物の区分はスイスのMülligen郵便駅のように高度に自動化されている。急行貨物と郵便列車は急行の旅客列車と同格で、快速、普通と各停を待避させる。支線貨物は貨物駅で急行貨物から解結された車両を各工場や倉庫の貨物側線に運ぶ列車(またはその逆)で、専用貨物とともに各停より格下で旅客列車の合間を縫うように運行される。

駅(de: Bahnhof, 分岐器のある鉄道停車場)、站(de: Haltestelle, 分岐器のない鉄道停留場とすべての軌道停留場)、自動車駅(バスターミナル)、バス停その他公共交通機関の乗降場所(以下は駅と総称)はスイスやドイツのように所在する市または片の名前2字を冠する。これで駅名から場所を特定しやすいだけでなく、駅名の重複も解消される。「片」(de: Ortschaft)は区・邑・郷・空港1つそのものからなっているものもあり、区・邑・郷をいくつかの片に分けた所もある。区邑郷の名前が3文字以上ならば片の名前はその頭文字2字だけ取る。例えば「陀城だじろ」は鹽州陀城市の代表駅、「端原理研はたわらリケ゚ン」は浦州端原市函城区のモノレール站、「螢溪温泉ほたるざわヲンズゥェン」は浦州漕陽郡螢溪邑の駅、「紫竹杁坂ソ゚ォトㇿクいりざか」は浦州市紫竹林区の駅、「中操西口トㇿウ゚サウにしぐち」は禾州市芙蓉区中操片の中央操車場通勤用の站。運賃も片から片まで計算され、日本の特定都区市内制度が全島に広がったというように理解できる。スイスと同様に片を跨ぐまたは片の境界に近い駅、若しくは山間部で集落より離れた駅は例外。例えば「中嶺なかみね」は峪州派水郡派水邑と源州汮陽郡汮陽邑の境界付近の駅、「丹城山にしろやま」は山頂にある観光用の駅。

道路

道路は高速道路、一般国道、州道、市邑郷道(地下街含む)、林道、農道、港湾道、自転車道、自然歩道に分けられている。高速道路は有料で、路線数が極めて少なく最大の都市圏を結ぶ路線にとどまっている。一般国道、州道、市邑郷道のうち快速道路(日本のバイパスに相当)と分類されるものは、整備基準や速度制限がやや格下だが無料で国の所々を張り巡らされている。信号機や踏切が無く、交差点が立体交差または環形交差点(ラウンドアバウト)に限る。国道10号(濼道)や州道955号(寶華繞道、浦州の管轄)など、全線にわたって快速道路の一般国道や州道もある。国道は日本と違って路線数がやや少ないわりに全線が国直轄であり、全国の州庁所在地、市、または空港を結ぶ路線のみ指定され得る。州道は州庁所在地、市、区、邑、郷、国道、空港、または港の間を結ぶ路線である。道の駅は主に高速道路と一般国道に約20km間隔で設置されている(日本のようなSA・PA・道の駅の区別はなし)。

禾州市道路元標は旧皇居の正門である承天門にあり、東京の日本橋に相当する。承天門より南に伸ばす8.4kmの朱雀スザク大街おおじは国道1号・8号・10号・80号・90号・自転車道V1号の重複区間があり、幅員72mで国内で最も広い道路である。ただし承天門より出発して2.9kmまでの区間は歩行者空間の中を通っており路面電車を除いて自動車通行禁止である。ほかにも都心部でヨーロッパ風の歩行者空間を設けられる都市が多い。一方で狭隘区間は酷道、醜道、止道、憂道、凶道、淋道と呼ばれる。歴史的な経緯(江戸時代の旧街道がそのまま国道指定されたこと)により登山道国道も73号(東道)に1区間だけ存在する。

高速道路、一般国道、州道の起終点は、市区邑郷の道路元標、空港、港、駅、道の駅、IC、JCTに限る。道路番号は全国一体として採番され無重複で、高速道路は1号-9号、一般国道は10号-99号、州道は100号-975号となっている(欠番多し)。採番方式は英国のゾーン制に準じている。国道の名前は伝統名称もしくは千字文より取られた1字。州道の名前は伝統名称もしくは起終点や経由地の町、峠や橋の名前より取られた2-3字。日本とは大きく違って1つの路線は必ず一本道であり、枝分けや並走区間はありえない。

言語

国語は伊良クレオール語。漢字とかなで表記されるが、仮名遣いが日本語のものと全く別物。標準語が中西方言 (ila-cw) で、その他に東北方言 (ila-ne)、東南方言 (ila-se) がある。それぞれの方言の中心は禾州市、岬州市、鹽州市とされる。中西方言の単語は漢語と渤海語より取り入れたものが多く、先住民語の影が薄くなっている。東北方言は先住民語が多く使われている。東南方言は漢語も使うが和語の多用が目立つ。いずれの方言も文法が先住民語のまま。各地の地名(のローマ字表記)にそれぞれの方言の特色が見える。地図では全国各地名の中西方言(ローマ字表記)、東北方言(ローマ字表記、ただし東北地方を除いて中西方言と同一になってしまった場合が多い)と東南方言(ひらがな表記)読みが示されている。

伊良クレオール語の詳細についてはこの記事に参照:

共有・ライセンス

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