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【考察用 エルデンリング史書】狭間の地における生命の循環『死の鳥』
死の鳥、その羽に列することを許された
古代の祭司たちが抱く儀式の槍
死儀礼により、祭司たちは鳥の守護者となる
それは、遠い再誕の契約でもあるという
『死の鳥』はリムブレイブにある『戦学びのボロ家』から南東に位置する遺跡付近にて夜のみ出現し、褪せ人が近付くと空から舞い降りて突然襲い掛かって来る。
その名の通り「死」を司る巨大な怪物であるため、聖属性の攻撃が有効となり、属性が付与されている武器や祈祷などを駆使して倒すと良いだろう。
死の鳥の見た目は、巨大な人間の身体に梟の骸骨を被せたような風貌をしており、背中から翼は生えているも「鳥」と呼ぶに相応しくない異形の姿をしている。
また、右手には炉の内から遺体の燃えがらを掻き出す『死かき棒』が握られており、頭蓋の左目は潰れているようにも見える。
狭間の地において「死」の概念に関わる者は、左目を所有する意味を重要だと捉えており、それはメリナの左目が閉じている理由にも直結する。
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彼女の目が閉じられている理由は後に話すとして、死の鳥、または凶悪な『死儀礼の鳥』も左目が潰れているため、この巨大な鳥たちは一部の能力を削がれた可能性があるやもしれない。
――その能力とは一体何だったのか?
言うまでもなく、黄金律は『運命の死』を取り除くことで完成した律である。
死衾の乙女、フィアが宿したルーン
エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時
その修復に使用できる
それは、2つの欠環が合わさった聖痕であり
死に生きる理を、律の一部とするものである
黄金律は、運命の死を取り除くことで始まった
ならば新しい律は、死の回帰となるであろう
だが、黄金律を掲げる以前は「輪廻転生」が狭間の地における生命及び魂の循環として確立されていた可能性があり、死の鳥たちは『死儀礼の槍』の伝え聞きから「遠い再誕の契約」とあるように、生命や魂を管理する存在として過去崇められた存在だったのかもしれない。
霊界において死者の道標となる灯火の樹
ヘルフェンの黒い尖塔を模した大剣
その灯火は祝福に似て
英霊だけが、それを見ることができるという
剣を振り、その刀身に霊炎を纏わせる戦技
霊炎は魔力属性のダメージを与え
また、とても冷たい
死に仕える者たちの魔術
杖を地に突き、霊炎の爆発を生じ
周囲の広範囲を焼き払う
まだ黄金樹無き頃、死は霊炎に焼かれた
死の鳥は、その火守りなのだ
黄金樹無き頃の狭間の地には「霊界」が存在しており、死者は霊炎に焼かれ霊界へと向かい、再誕の契約を結ぶことで輪廻転生を果たしていたと考えられる。
しかしながら、こうした理を打ち砕いたのが黄金律であり、死の鳥たちはその時に左目を失った可能性がある。
死を管理する能力を失った鳥たちは、夜に徘徊する化け物に成り下がり、今では褪せ人たちに狩られる哀れな存在となった。
色鮮やかな双鳥が描かれた盾
それは、外なる神の使いであり
死の鳥たちの母でもあるという
HPが減少したとき
攻撃力と防御力を僅かずつ高める
『双鳥のカイトシールド』の伝え聞きにあるように、双鳥の子孫でもある死の鳥たちは「神の使い」として崇敬の対象だったのだろう。
だが、黄金樹時代の到来により輪廻転生の理は意味を為さなくなり、死の鳥たちも忌み嫌われる存在として信仰が途絶え、あのような醜い姿に成り果てたのだと考えられる。
死に仕える者たちの魔術
大量の、追いすがる怨霊たちを呼ぶ
タメ使用で強化される
それは、死の鳥が
霊炎の内から掻き出すという
古き死の燃え滓である
<参考資料>