ゲーム時間制限について
うちの息子2人は中学生。
長男は来年、受験生です。
そんな我が家にとって、なんともタイムリーなnoteをお見かけしました。
「ゲームは1日1時間」
という かなったさんのnoteです。
県の条例で案が出ているとは知らずにビックリしました。
インターネットやオンラインゲームなどの過度な使用が社会問題となる中、香川県は10日、全国初となる「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)の制定に向け、オンラインゲームの使用時間制限を具体化した素案を明らかにした。使用時間の上限は18歳未満で1日60分、土日や祝日、長期休暇を含めた休日は90分とした。ただ、罰則規定などはないため、実効性は不透明だ。2月定例会での議員発議を経て、4月の条例施行を目指す。
(上記URLより一部抜粋)
率直な感想
今の子ども達のゲーム状況、スマホやタブレットなどの使用頻度、学力の明らかな低下を考えれば、こういう条例の案が出てくるのも仕方ないかなとは思った。
でも。でも。
その後すぐに思ったのが
こういう制限をしたところで、ゲーム依存症を防ぐという根っこの問題が解決することに繋がるのかどうかは疑問
ということです。
こう思った背景には
子ども時代の、自分自身のゲームにまつわる環境と
我が子の成長と共に見聞きしたゲーム環境のことがあります。
私が幼い頃
うちにもありました。ファミコン。
あとは、たまごっちも流行っていました。
たまごっちは、学校に持ってきたらいけないというルールがありつつも
一人ひとつは持っているような感じで
小さい学校だったので先生もそれほど厳しくなく
私が小学生の頃は8割の人が持っていた(ランドセルにつけていた)ような感じでした。
そんななか
超厳格、娯楽禁止😱の教育方針だった我が家だったので
私はたまごっちはもちろん持ってなかったし
ゲームは、親が良い時(機嫌が良い時)
しかも親と一緒にしかさせてもらえず
「子どもは勉強が仕事、遊びは自分で働くようになってからしなさい」
「大人になったら自由にできるんだから今は我慢しなさい」
という謎の理論で抑え付けられていました。
このように、我慢と制限だらけのなか過ごしていた私ですが
当時のことを振り返ると、こんな感じです。
親が私に娯楽を我慢させた目的はもちろん
「勉強に取り組むため」
「ゲームばかりに依存しないため」
だったと思います。
ところが
制限をされた私にとっては
ただの苦痛・不満でしかなく
結果
*勉強をしているフリをしながら、常に不満を持っている状態
→よけいに勉強がはかどらない
*たまごっちを持ちたいのに持たせてもらえないから、親に隠れて友達に借りたりしていた
→嘘をついたりごまかしたりすることばかりに一生懸命になる
このように、親の
「ゲームでなく勉強に重きをおいてほしい」
という目的は全く果たされていませんでした。
かなったさんがnoteでおっしゃっていた
そもそも家族での対話が少なければ、
いくら条例で規制しても、まったく変わらないのではないかと感じます。
家族が話しても、子供が聞く耳をもたない状態であるのならば、
効果が薄いのではないでしょうか。
このご意見のとおり。
頭ごなしに否定されるだけでは、子ども自身が納得していなくて
結局は意味がないと思うんです。
また、かなったさんは、こんな風にも書かれていました。
単純に規制を強化する事で、
実際に大人になった際に解放感が爆発し、
逆にゲームに依存するケースもあり、距離感をたもちつつ、
ほどほどに、たしなんでおいた方が良いと思います。
むしろ『大人になってからのゲーム依存』の方が問題です。
この内容にも納得です。
私の場合、ゲーム依存にはなりませんでしたが
そもそも家でのルールが
ただの我慢、制限、否定、抑えつけの環境だったので
私の場合、親元を離れてから
お金の使い方も、娯楽の仕方も、何も加減がわからず
買い物依存っぽくなった時期がありました(この事はあまり堂々と書きたくないので後日マガジンで書きます)
子どもの頃から、なんでも自分で経験して、多少の失敗もしながら
自分で加減を覚えていくことが必要だと思います。
ゲームと息子達
息子達が小学生の頃、DSゲームがものすごく流行っていました。
そして、長男が4年生の頃のこと。
クラスの子ども達の視力が次々に落ちるという現象が起きました。
我が家の息子達は、その時に決めていたルール
ゲームは1日1時間、30分で一旦休憩をはさむ
という約束を素直に守っていたので
視力が落ちることはなかったのですが
視力が急に落ちた家庭に先生が聞いたところ
親に隠れてゲームをするために、夜中に布団の中で隠れてゲームをやっていたらしいのです。
真っ暗闇で何時間もゲームしていたのが視力低下の原因でした。
そしてそのことがきっかけで、夜中にこっそりゲームをしているのがバレて、親がブチぎれ、DSをまっぷたつに折ったいう話も聞きました😱💦
こんな風に
親がただ制限する
↓
子どもは不満に思って、別の方法で発散する(隠れてするなど)
↓
隠れていたことに親がぶちギレ
ゲームを壊す、一切禁止などさらに抑え付ける
↓
子どもはよけい不満が募る
この流れでは結局
親も子も問題を増やしているだけだと思いました💦
その頃から、子どもの成長に応じて
ゲームについてのルールはこまめに話し合うようにしてきました。
オンラインゲームをするようになってから
息子達が中学生になり、オンラインゲームをするようになってから
ルールを破る回数がかなり増えてきました。
*1時間では絶対に終わらない
*もう時間だよ!と言って「じゃあこの対戦で終わる」と聞こえてから、軽く20分以上は過ぎる
*友達と○時からって約束してるという理由で、遅い時間にゲームをしようとする
ゲームにそんなに興味がない私にとって
最初の頃は息子たちに対して怒ってばかりいました。
「言い訳ばかりするな」「時間過ぎたから明日はゲーム無し」
でも、これを言い続けてもいっこうに時間破りは改善されず
そもそも
「1時間」という時間設定に問題があるのでは?と思うようになりました。
それから、ネットでいろいろ調べたり
ゲーム好きの友達から意見を聞いてみたり。。。
その結果
「1時間では、ゲームを満喫するには不十分」
という答えにたどりつきました。
たとえば今、息子たちが友達としているオンラインゲームも
友達と一緒に接続した後に、装備を準備したり、入る世界を決めたり
その時点でもう10分ぐらい過ぎるし
次の対戦に入る前に待機時間があります。
そういう時間を考えていたら
実質ゲーム自体を楽しんでいる時間があまりにも短すぎるということが分かりました。
そこで息子達と話し合った末
我が家は1日90分に変更。
その後は、時間を過ぎることはほぼ無くなりました👏🙂
ただ、長男に関しては、部活をしていないため友達が家に遊びに来ることが多く、友達がいるとほぼだらだらとゲームしていたり
ゲーム時間が終わったら今度はタブレットでYouTubeなど、ルーズになってしまい
ここ最近、成績がガクンと下がったんです。。。
「ゲーム時間と勉強時間にメリハリを」と何度話しても改善しない
そのうえ、週末に、苦手科目を克服するために
お父さんとの勉強をする時間になっても
「今ゲーム中だから後でね」と
まるで誰のための勉強時間なのか分からない状況になり・・・😱
これに対してついに怒った夫が
「もう次のテストまでゲームとりあげることにした!」と、鼻息を荒くしながら(笑)
私に言ってきました。
この時に、夫にすぐに確認したんです。
「それ、今、感情的になって決めたことじゃない?」
「ただゲーム時間を奪うだけでは解決しないよ。息子とちゃんと話そうよ」
と提案し
そのあと親子3人でじっくり話し合いました。
息子本人が、成績を上げたいと感じていなければ、ゲーム時間を無くしたところで、それが勉強することには繋がらない。
息子に確認したところ
*成績が下がったことは気にしていて、受験までに少しは成績を上げたい
*ついついゲームしてしまうから、預かってくれた方が気楽
ということが分かったので、次の期末テストまで
ゲーム機、タブレットなど、電子機器は全て預かることになりました✋🏻
息子がゲームをしなくなって3週間ほどたちましたが
最初の3日間ほどはゲームできずにイライラしたそうですが、その後はすっかり慣れたらしく
その時間、宅習に丁寧に取り組むようになりました☆☆
しかも、集中力が前より出てきて
お父さんとの勉強時間も
やや食い入り気味で頑張っています😆✨
息子いわく、やっぱりまたゲームはやりたいそうなので、テストまでとにかく頑張ると(笑)
ルールや制限をすることももちろん大事ですが、いちばん大切なのは
子どもの気持ちと親の気持ちがすれ違わないように
お互いが納得いくまで話し合うことだと思います。
親に価値観や都合があるように
子どもにも価値観や都合があると思います。
大人の私も、頭ごなしに否定や決めつけをされるのはやっぱり嫌です。
果たして
「条例で決まったからゲーム時間もう終わりね」
なんて言われたところで
納得する子どもがどれぐらいいるのかな?と正直思います・・・。
私なんて、ゲームだけでなく漫画も「悪」として親から禁止されて育ったので
漫画やゲームから大切な事を学ぶ機会を失ったことを、もったいないと思っています😅
漫画を読むの、今からでも遅くないかな?🤣笑
最後に、ゲーム好きな方に質問です。
ゲーム時間に制限があるとして、何時間なら不満なく守れますか。
もし月に1回だけ、好きなだけやっていいっていう日があるとしたら、それは長期的に考えてメリットと感じるかデメリットと感じるかどちらでしょうか。
良かったらコメント欄でお聞かせください🍀
かなったさん、考える良い機会をありがとうございました☺️✨