このnote「訪仏線」のマイルール&スタイルを考える
前記事で挙げた内容・コンセプトでこのnoteを続けていくために、意識したいこと、工夫したいことを考えてみる。
意識したいマイルール
①記事の長さ、掘り下げ方
とにかく、書く方も読む方もあまり負担にならない文章量にしたい。
また、自分の力量以上の専門的で詳しすぎる解説は避け、読者の自主的な検索力を信じて既存の資料やサイト・ブログに思い切って委ね、調べものに手間がかかりすぎない程度の掘り下げ方にしたい(ただし、自分が知り得るヒントやキーワードがあれば共有していきたい)。
それよりも自分自身が感じたことになるべく字数をあてる。
その分投稿頻度を上げ、季節感のタイミングを逃さないように!
②写真
基本的に自ら撮影したものを使う。
仏像は撮影禁止の場合が多いが、許可を得て撮影させていただけたものは紹介していきたい。
ただ正直、写真はあまり自信がない。
テクニックなんて皆無だ。
だが、写真を自分の「作品」として主張する気もない。
あくまで主役は仏像なり風景なり、被写体だと思っている。
なので、できれば加工もしたくないし、「映え」を意識して実物以上に見せるのも抵抗がある。
補正はあくまで自分が目で見たものに近づける程度にとどめたい。
でも、なるべくたくさん載せたいと思う。
③記事の分類や検索性
前記事で触れたように、過去には壮大なデータベースのような仏像サイト、あるいはブログを作ろうと夢想したが、全然無理だった。
記事を、取り上げた仏像の属性に応じて、都道府県別、時代別、文化財の指定レベル別、尊格別などの条件で複合的に分類し、いかようにも検索できる「ツールとして実用的」なものを理想としたこともあった。
さらに各記事には、所在地と地図、連絡先、交通手段、拝観予約の要不要、拝観可能日、拝観時間、拝観料、参考文献等々のデータも一覧にして載せようとして…
だが、こうした情報を責任をもって正確に載せるのは大変なことだし、状況はどんどん変わるので常にアップデートする必要もある。
確かに10年以上前は、奈良や京都の有名な仏像は別として、地方仏などはこういった情報を得るのは大変だった。
でも、最近はTwitterなどで新しい情報が随時共有されるようになったし、ホームページを持つお寺、SNSなどでご住職自ら積極的に情報発信するお寺も本当に増え、調べるのはかなり容易になり、以前ほどは情報を集約したサイトの必要性はないかもしれない。
とはいえ、このnoteももしこれから軌道にのって記事が増えてくれば、ある程度の分類や検索性は必要だし、せっかく書いた過去記事も見つけて読んでほしい。
詳細な情報や専門的な解説という点ではマニアの人などには物足りないかもしれないが、でも何かしら熱量が伝われば、読者がその仏像に会いに実際に足を運んでくれるきっかけにはなるかもしれない。
なので、一応データや資料としても使われることを意識して分類し、noteのマガジン機能やハッシュタグである程度の検索性は担保していきたいと思う。
④SNSとの連携
正直言うと、自分自身がnoteで言うところの「クリエイター」としてバリバリとアウトプットし、どんどん拡散されたい、知られたい…みたいな意識はあまりない。
とにかく何らかの形で「残したい」というのが第一義であって、書いたものを売りたいとか、ましてや売れるものになるなどとは現時点では思っていない。
だが、読んでくれる人は多くなくても、届くべき人には届けばいいなとは思うし、そのための努力はしたいと思っている。
そこで、このnoteを主軸かつ拠点としつつも、「訪仏線」の名のもとに以下の用途でSNSとも連携したい。
Twitter(運用中) https://twitter.com/hobutsusen
・note記事の投稿告知
・訪仏活動時の現場からの簡単な実況や気ままなツイート
・インスタ投稿も連携させる(検討中)
Instagram(検討中)
・note記事に載せなかったオフショット的な写真など
・note記事の本筋からは外れるが、食や旅先で見かけた変なものなどビジュアル的に印象的な写真
記事のスタイル
スタイルというか、主に実際の個別具体的な仏像やお寺の「訪仏記」としての記事をどんな流れで書くか、大まかな構成やフォーマットといった方がいいかもしれない。
実はこれについては、上で挙げたことなどを意識しながら実際に書き始めてみないとわからないと思い、今ここで考えるつもりはなかったのだが、たまたま先ほど食器を洗いながらぼんやりしていたら、ふと何か見えてきた気がするので(笑)、忘れないうちに備忘録として急遽アイデアを書き留めてみる。
今までの記事で、目的の仏像のことと同等かそれ以上に、車を使わない鉄道・バス・徒歩による仏旅ならではの視点で風土や風景などについても書きたいと繰り返し述べてきたが、とはいえ記事中でのその割合や、あるいはそれぞれ別の記事にするかなどはまだ具体的にイメージできていなかった。
しかし、鉄道で移動するところからか、または目的のお寺の最寄り駅から歩くところからかはわからないが、そこから漫然と書き始めると風景の描写だけでもかなり長くなってしまいそうだし、いざお寺に着いてからの仏像のことを書き始めると、そこから分けて別記事に仕立てるとしてもやはりだらだらと長くなってしまいそうだし、風景・風土などその仏像がおわす「環境」についての記述と切り離しては、当note「訪仏線」らしくなくなってしまうのではないか…
やはりこだわってこう名乗るからには、それらしい構成、流れ、「リズム」がほしい。
そこで参考にしようと思うのが、30分なり1時間なりの時間枠と、その中で毎回の構成や配分が決まっているテレビの番組。
具体的にはやはり前記事でも挙げたNHK BSプレミアムの2番組、『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』や火野正平『にっぽん縦断 こころ旅』などだ。
どちらも旅番組であり各回の目的地もあるが、当然その目的地の紹介に大半の時間を割くわけではない。
むしろそれは観てのお楽しみとして終盤の一部を占めるだけであって、そこに至るまでの過程や描写があってこそ目的地に着いた感動が倍加する。
当たり前のことだが、過程がゴールを「エモく」するのだ。
なので、やはりある程度「起承転結」みたいなものを意識して記事を書き、その「結」に当たるのが目的の仏像ということになる。
逆にいうと、仏像、すなわち「作品」に、全編にわたって徹底的に迫るNHK Eテレの「日曜美術館」のようなnoteなりブログなりは自分には書けないということだ。
もちろん、都会の博物館・美術館で観る仏像や、修学旅行で誰もが行ったことがあるような有名寺院などについては、紀行的な過程や風土の描写は不要だろうし、自分が好きな快慶仏についてなどは、やはりどうしても熱が入って最後に紹介して終わりなどとはできないだろう。
それはそれで、そればかりみっちり書くこともあるはずだ。
だからあくまで、割合的にもっとも多くなるパターンの記事の基本的なフォーマットの話である。
記事のネタや取り上げ方、切り口によって、書きたいことが伝わるように柔軟に、臨機応変に記事フォーマットを変えるのもまた大前提だ。
テレビでいうところの「SP」、つまりスペシャル回みたいな記事もどんどん書いていきたい。
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次の記事は、このnoteを書くことで期待できるかもしれない自分にとっての効果や変化について。
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