にぶい男は得をする
33歳になった。
34歳になると思ってたら33歳だった。
最近自分の誕生日があったので、念のため「1986年5月生まれ 年齢」で検索をかけたら、今年と同じ年齢で来年を過ごすことが判明した。
得した気持ちになった。
タンスの中に自分でお金を隠して、それをうっかり忘れて1年後に自分で見つけて得した気持ちになるのと近い気持ち。
心なしかお肌もピチピチになった気がしたし、心なしか雨の日に歩く私の足跡が「ピチッ、ピチッ」になった気もした。
「物忘れ」が増えると特する事は意外と多い。
「タンスの中のお金」みたいに本当は得してないのに得した気持ちになれるし、嫌なことがあっても忘れやすい。
更に言えば「物忘れ」は大物感が出るというメリットもある。
「経験人数」を忘れるとちょっと大物感が出るし、「殺めた人の数」を覚えていない殺し屋もだいぶ大物感が出る。
「忘れる物」にインパクトがあればある程「大物感」が出やすい。
ゴミの日を忘れるの小物だし、今さっきご飯を食べたかどうかを忘れるのは論外。
病院に行くのだけは忘れないでほしい。
更に大物感が出したい場合は「鈍感」を付け足すと良いと思う。
「物忘れの多い鈍感な人」は大物なうえに良い人そう。
何よりも「鈍感」というキーワードには恋の匂いがプンプンするのでウキウキしてくる。
これに「男子」も付けると更に恋愛臭がフルティーになる。
「鈍感な男子」
良い響きだと思う。
痛覚が鈍感だと皮下脂肪の厚さに注目が集まりそうだけど、精神面での鈍感は長所。
女子に言うとこんな風になる。
「だぞ」が付くと嬉しい。
鈍感がゆえに何かには気づけてないけど、それが幸福なことである予感はする。
「あなたの実父と私はバリバリにヤってるのに、全然気づいてないんだからぁ〜プンプン」みたいな事ではないと思う。
それはそれで決してやぶさかでないシチュエーションだけれど、ここで言う「鈍感」をもっと素敵な表現にすると「にぶい」という事になると思う。
にぶい男子。
これも念の為に女子に言ってもらおう。
プンプンして更にオコオコもしてる。
でもこれは良い時のプンオコ。
でも「にぶすぎる」のも注意が必要。
イライラに繋がる恐れもある。
「ややにぶい」くらいがベスト。
つまりはこうなる。
「にぶめの男子」
良い。
「にぶめの男子」にはドラマがある。
そんな設定の映画とかドラマも多い気がするし。
「幼馴染」はほぼにぶめ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?