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【傑作スパイ映画】レッドスパローの小説版
映画がゲロが出るほど面白かったので原作を読み始めたんだがコレがかなり微妙だ。
映画版はジェニファー・ローレンスの演技の素晴らしさもあるけど、ある素質を持った勝ち気な女性がロシアのスパイとしてどのように状況をサヴァイヴしていくのか、というのが非常に見どころで
昨今の女物スーパーヒーロー映画のような、ただ男から女に主人公の性別を変えて、身長185cmくらいの悪人の男を細身の女がパンチやら蹴りやらで一撃で倒しまくる、みたいな非現実的な【強い女像】ではなくて『これこそが俺の求める強い女像だ!』と感じさせる凄みがあったと思うんだが
小説版はもうちょっとリアリティを出したいと筆者が考えたのか『共感覚』という特殊能力が主人公に付与されていて、これが非常に小説を読んでいる時の没入感にストップをかけているように感じる。
もちろん、その辺にいる美人の姉ちゃんがスパイとして非凡な能力を発揮するという展開は多少の無理はある訳だが、だからといって彼女の持つ共感覚(色んなものに色が付いて見えるんだってさ)がスパイ組織の中で役立つという設定は『結局のところ全部共感覚やん』という読み物としてのスリルに欠けるような印象を与えてしまっているように感じる。
まだ読み始めて100p越えたくらいなのだが、「あれ~…こんな感じだとは思わなかったなぁ…」という印象が強い。
もう一人の主人公であるナサニエル・ナッシュの物語に期待しよう。