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子どもの頃の傷と向き合う ③

我が家の子ども達は、今、昔の私が苦しんでいた時期を過ごしている。


子ども達と接していると、ふとした瞬間に子どもの私が思い出される。

ちょっとした子ども達同士のいざこざに、過剰に心配をしてしまい、子ども達には気づかれないように、はらはらと涙を流す。

 あの時許せなくて当然だった・・・
 でも、今になって推測できる母、N子、N子の母親の辛さ・・・
 逃げ続けるしかできなかった罪悪感・・・
 送り出す時に、恨み言のような心のつぶやきを送ったこと・・・

 我が子がもし昔の自分のようにいじめられてしまったら・・・
 もしももしも、我が子がいじめる側になってしまったら・・・
 耐えられない。


ぐるぐる・ごちゃごちゃ。
ぐるぐる・ごちゃごちゃ。
ぐるぐる・ごちゃごちゃ。

子どもの頃の傷は、まだ血を流しているのだ、と気付いた。

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