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出会いの質

確実に対人関係のエネルギーの流れが変わっていることを実感しています。

これまで、自分の人生を立て直すことに集中してきました。完璧ではないものの、ほぼ軌道修正が終わった今、最後のテーマとして「対人関係」に向き合う時が来たようです。

このことを他人事のように書いているのは、少し前からスピリチュアルな視点で人生を捉えるようになったからです。出会いや別れ、怪我や体調不良、偶然の出来事など、すべては意味があって起こるものだと思うようになりました。

引きこもりだった時期、私はとにかく人と会いたくありませんでした。他人と話すことで心がわずかに波立つことさえ、当時の私には耐えがたかったのです。

しかし、その時間があったからこそ、自分が本当にやりたいことや、どう生きていきたいのかをじっくり考えることができました。他人の期待に応え続けて生きてきた私にとって、「ひとりぼっち」になることは必要なプロセスだったのだと思います。

ところが最近、新しい出会いが増え、知り合いレベルの人たちとの距離が急速に縮まっています。そのきっかけは、飼っているペットたちでした。

そして先日、この近所に引っ越してきて3年目にして、初めて向かいの家で開かれたホームパーティに招かれました。

以前の記事で、向かいの家の犬と私の犬を定期的に遊ばせていることを書きました。そして、その家の方のコミュニケーションの取り方にモヤモヤしたこともありました。でも、感情的にならず、今まで通り親しみと丁寧さをもって接し続けました。

すると、思いがけずご夫婦の誕生日パーティに招待されたのです。当日はマカロンを手土産に、向かいの家なので氷点下でもセーター一枚で出かけました。そこには15人ほどの近所の人たちが集まり、どの人も気さくで話しやすく、とても居心地の良い空間でした。

これまでにも、職場の親睦会や友人家族のクリスマスディナー、夫の妹のサンクスギビングディナーなどに招かれたことはありました。それなりに楽しめましたが、今回特に違ったのは、私が会話の輪の中心となり、長く話す機会があったことです。日本や私の考え方に興味を持ち、楽しそうに話を聞いてくれる人たちがいて、私の英語でも場が成り立っていたことが、嬉しい驚きでした。

さらに、同じテーブルにいた女性が「私、日本人の友人がいるよ。この通りの少し先に住んでいるよ」と言いました。その日本人の方は「日本人じゃない」と言い切るほど日本を嫌っているそうですが、もしかすると「自分を変えるために日本を出なければ」と思っていた私と話が合うかもしれません。もしそうなら、徒歩2分以内に日本人の友達ができる、という驚きの展開が待っています。

こんなに楽しく、居心地のいい出会いが続くのは、私自身が変わったからでしょうか。それとも、私が変わったことで「出会いの質」が変化したのでしょうか。

いずれにしても、これからのアメリカ生活がさらに楽しくなる予感がしています。

自分とじっくり向き合う「ひとりの時間」は貴重で、これからも大切にしていきたいです。でも、他人との交流の中で、時間や会話を心から楽しめる経験は、私の英語に対する劣等感をほぼ完全に払拭するほどパワフルなものでした。

そして、「苦手な英語」が生み出していた制限や不安も、いつの間にか消えていました。

実は、本来であればこのホームパーティの翌日が私の初出勤日だったのですが、先方の都合で翌週の月曜日に延期になりました。そのおかげで、初出勤のことを気にせず夜11時まで楽しむことができ、さらには仕事への不安(半分は英語にまつわるものでした)まで吹き飛ばすことができました。

すべてが完璧に流れていることを実感する日々です。

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