【AI MUSIC】生成AIだけでミュージックビデオを作ってみました!
突然ですが、「AIだけでミュージックビデオを作る」という無謀な挑戦をしてみました!
しかも、楽器も触らず、カメラも回さず、ただひたすらAIに命令するだけ。これぞ現代のDIY、いや「DI-AI」ですね!
さて、完成した作品のタイトルは「明日へのステップ」。
なんだかちょっと胸が熱くなるようなタイトルだと思いませんか?
もちろんこれもAIが考えました(笑)。
それでは、AIたちと繰り広げたミュージックビデオ制作の舞台裏をお話ししましょう!
ステップ1:作詞はChatGPTにおまかせ!
まずは、歌詞作りからスタート。
テーマは「未来への希望」。
ChatGPTに「女の子の歌詞で、前向きでポップな歌詞を作って」とお願いしてみました。
すると、ChatGPTは5秒で素晴らしい歌詞を生成してくれました!例えば、こんな感じ。
明日へのステップ 一歩踏み出せば
夢はきっとそこにある
光を追いかけて走り出すんだ
この空の向こうへ
え、何これ。プロの作詞家ですか?ってほどでもないんですがw
ちなみに最初に出てきた案は「星空の下でダンスしよう」という内容でしたが、あまりにも青春ドラマすぎたので却下しました(笑)。
英語のフレーズも欲しいので、ChatGPTと何度かやり取りを行って出来たのが下の歌詞です。
涙の夜を超えて、新しい朝が来る
心の痛みも時間が癒すから
「Goodbye」の後には、自分だけの「Hello」
強くなれるよ君なら
Stand up, stand up, 明日へと
輝く夢はここにある
Fly high, fly high,
自由になる
新しい風に乗せて
失った愛の数だけ、強くなれるんだ
涙の意味を知る、それが大人への道
「I miss you」でも、前を向いて「Go ahead」
一歩ずつでいい、進もう
Rise up, rise up, 高くまで
心の声に従って
Move on, move on, 止まらない
君の道は続いてる
振り返る日々は、色褪せない記憶
でも見上げる空は、いつも青いから
「It's okay」涙を拭いて
「Smile again」 新しい君で、歩き出そう
Shine on, shine on, 星のように
明日を照らす光になれ
Be strong, be strong,
信じる力 君の中にあるから
どうですか?前を向いている女の子のイメージありませんか??
「クサい!」と、笑わないで下さい w
ステップ2:作曲はSUNO AI!AIの天才作曲家登場
次に、歌詞に合ったメロディが必要です。ここで活躍したのが「SUNO AI」。
このAI、歌詞を入力するとそれにピッタリの曲を作ってくれるんですよ!
この時はV3.5バージョンで作成しましたが、歌詞をコピペして、音楽のスタイルを「Folk, acoustic, medium tempo, peaceful, female, guitar solo(フォーク、アコースティック、ミディアムテンポ、平和、女性、ギターソロ)」とリクエスト。
とりあえず英訳してスタイル設定しましたが、日本語対応もしていると言うことです。
しかし、やはり英語圏のAIなので、英語のほうが伝わると思います。
歌詞(Lyrics)は、英語圏のサービスだけあって、漢字を読み間違えるのでひらがなで書いています。
SUNO AIが分かりやすくなるだろうと(というか作成している人がみんな入れていたので・・)、[intro],[Verse],[Pre-chorus],[Chorus],[Brigde],[Outro]などの区切りを入れています。
さて、数分後に届いたのは、耳に残る、メロウで爽やかなメロディ。
特にサビ部分のメロディは、「ちょっとこれ、ヒット曲になりそうじゃない?」と自画自賛するほど良い感じに仕上がりました 汗
それで仕上がった楽曲がこれです。2024年5月の作品です。
これはこれでよかったのですが、2024年11月にSUNOがアップデートしてV4になった他にいろんな機能が追加され「Cover」という機能を利用してみました。
簡単に言えば、基本的なメロディ変更はせずにアレンジを加えて楽曲を作成するというものです。
これでセルフカバーで楽曲にしてみました。
すると、オルタナティブでかっこいいガールズバンド風の楽曲に変身しているではありませんか♪
V3.5でのバージョンですが、これは良いんじゃないと思い、ミュージックビデオ風にしてみようと思ったわけです。
ステップ3:ビジュアルはMidjourneyで!絵心は不要!
ミュージックビデオの顔とも言えるビジュアル制作は、「Midjourney」におまかせしました。
プロンプトは、それぞれのシーンやガールズバンドなどをイメージしながら、キーワードを入力して画像を生成したら、まるで映画のワンシーンのような美しいイラストが続々と出てきます。
例えば、「20歳前後の若い日本人女性。雨の中、傘をささずに歩く若い女性。地面に雫が飛び散り、ダークレザーのジャケットとジーンズを身につけ、濡れた舗道にネオンが反射する街並み。」
「Young Japanese women about 20 years old,A young woman walking in the rain, without an umbrella, drops splashing on the ground, wearing a dark leather jacket and jeans, city street with neon lights reflecting on wet pavement, moody and emotional atmosphere, cinematic style, ultra-detailed, photorealistic, 4K resolution」といったイメージが、これまた数十秒で完成。
こんな感じでそのシーンをMidjourneyに投げかけて作成していきます。
Midjourneyさん、本当にありがとうございます。
もう自分で絵を描く気力はゼロです。
無いです。
皆無です。
ステップ4:動画化はRunwayで魔法のように!
ここまでで素材は揃いました。次は動画化!ここで登場するのが「Runway」という動画生成AIです。
作った画像を順番に並べて、軽くエフェクトをかけてみると…えっ、これプロが作った映像じゃないの!?というレベルの動画が完成。
しかも、私がやったのは「カメラワーク設定」などの「カーソル操作」だけ!
Runway Gen2でテキストから動画を作成しましたが、イメージと合わなかったのでGen3 AlphaとGen3 Alpha Turboで作成しました。
ガシャポン的でチョイとコストは掛かりましたが、まぁいくつかの動画をピックアップしました。
ステップ5:編集はFCPXで手動作業
最後に、Final Cut Pro(通称FCPX)で編集しました。
歌詞のテキストを載せたり、映像の切り替え、エフェクトを調整します。
歌詞テロップはわりと手間ですね。TextAliveは歌詞が動くリリックビデオ作成サービスとして優れているのですが、リリックビデオに重きをおいているのと、背景透過のダウンロードがWebMだけしかできないので、手間がかかりすぎるので仕方なく手動で行いました。
とはいえ、ほとんどAIの手柄なので、私は「編集してます感」を出すだけ(笑)。
完成品はこちら!
そしてついに完成したミュージックビデオ「明日へのステップ」。
見た瞬間に、「これAIが作ったの!?」と思えるクオリティ?です。
自分で作ったと胸を張りたいところですが、実際に作業したのはAIたち。
私はほぼ指揮者です(笑)。
感想とまとめ
AIだけでミュージックビデオを作るという今回の挑戦、予想以上に楽しくて簡単でした。
もっとも手間がかかったのはFCPXでの編集ですかね・・・手間といっても「かなわん」レベルじゃないので、これくらい頑張らなくては・・・
それ以前の工程は、手間がほとんどかからない!待つ時間があるってことくらいです。
技術の進歩って本当にすごいですね。
ただし、AIに頼りすぎると自分のスキルがどんどん退化してしまいそうなので、これからは「AI+自分の力」のバランスを取っていきたいなと思いました。
行程の動画を作っておくべきだったと反省しきりでした。また今度やろう!