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動画生成AI!手軽にプロ動画制作できるPolloAIの詳細と競合ツール比較

最近、AI技術の進歩によって動画制作の世界が大きく変わりつつあるように思えます。

かつては専門知識や高価な機材が必要だった動画制作も、今や動画生成AIのおかげで、誰でも簡単にハイレベルな映像を作れる時代になりました。

今回はシンガポールにあるHIX.AIという会社が手掛けた Pollo.AI という、動画生成AIを紹介いたします。

「sora」や「Runway」「KLING」「Hailuo」などの動画生成AIの進化はスッゴイですね。

しかし、Pollo.AI は、「Kling AI」「Runway」「Hailuo AI」「Vidu AI」「Luma AI」「Pika AI」「PixVerse AI」「Seaweed 」などの複数の AI ビデオ モデルをサポートというか、利用しているわけです。

実際に Pollo AI を使ってみてどうだったのか、そして「OpenAIのsora」や「Runway」「KLING」「Hailuo」といった他の動画生成ツールとの比較をしていきながら、PolloAI についてお話いたします。


Pollo AIとは何か

Pollo AIのトップ画面

Pollo AI は、テキストや画像、動画などの入力データをAIの力で高品質な映像へと変換するオールインワンプラットフォームです。

当然のことながら、従来の動画制作と異なり、複雑な編集作業を行わなくても、直感的な操作でプロフェッショナルな動画が作成できる点が大きな特徴です。

Pollo AI では、さまざまなAIモデルを組み合わせることで、映像表現の幅が飛躍的に広がっています。

例えば、テキスト入力で「東京の街を若い男性が歩いている」といったシンプルなプロンプトを入力するだけで、AIが自動的に映像を生成してくれます。

ちなみに日本語対応できますので、ホントに簡単です。

その時にPollo AIで生成されたプロンプトがこちらです。

「若い男性が東京の活気ある夜の街を散歩しています。デジタル一眼レフカメラで撮影されたこのシーンは、ネオンライトで照らされています。スタイリッシュなジャケットを着た彼は、物思いにふけるような表情をしています。賑やかな街は背景に消え、混沌とした世界におけるアイデンティティの探求を象徴しています。」

一言入れただけで自動にシーンを作成してくれました。

また、静止画を動かしてアニメーションを作り出す「画像から動画」機能や、動画全体のキャラクターの一貫性を保ちながら映像を生成する機能など、多彩な機能を備えています。

こちらの画像をアップし「考えながらパソコン操作を行う青年。窓のカーテンは揺らめいている。」と、入れました。

すると下記のようなプロンプトを生成しました。

「深く考え込んでいる人物が、柔らかな照明の部屋でノートパソコンを操作しています。カーテンはそよ風に揺れ、ランプの温かな光が微妙な影を落としています。このシーンは、テクノロジーと個人の葛藤の間の緊張を反映し、静かな思索の感覚を呼び起こす内省の瞬間を捉えています。」

ゴイゴイスーでしょ?

Pollo AI の主要機能

Pollo AI の魅力は、使いやすさと多様な動画生成機能にあります。

以下、代表的な機能について解説します。

テキストから動画生成

ユーザーが入力したテキストに基づき、AIが自動で動画を生成する機能です。

映像の長さやアスペクト比、使用するAIモデルを選択することで、自由自在な動画制作が可能になります。

初心者でも操作が簡単で、複雑な編集作業を経ずに直感的に動画を作成できる点が優れています。

これは上で見ていただいた通りです。

画像から動画生成

静止画をアニメーション化して動画に変換する機能です。

たとえば、人物の写真をアップロードし、「笑顔で手を振る」といったプロンプトを入力することで、自然な動きを加えた動画が生成されます。

SNSやプロモーション用の短尺動画としても活用でき、幅広い用途に対応しています。

これも上で見ていただいた通りです。

キャラクターの一貫性を保つ動画生成

長尺動画やシリーズものの動画制作において、同一キャラクターやオブジェクトのデザインを維持することは非常に重要です。

Pollo AI は、動画全体を通してキャラクターの一貫性を自動で保つ機能を備えているため、ブランドやストーリー性を損なわずに制作を進めることができます。

動画をアニメスタイルに変換

既存の動画を、アニメーション風に変換する機能もPollo AI の強みのひとつです。

日本アニメ風、ディズニー風、クレイアニメ風など、30種類以上の異なるスタイルから選べるため、ユーザーは自分の表現したい世界観に合わせて自由に映像表現を楽しむことができます。

AIアニメーション生成

有名なアニメ監督のスタイル(宮崎駿、新海誠、細田守、大友克洋など)を取り入れた映像を生成する機能です。

これって、著作権的に大丈夫なのかなぁ・・・と、心配になるけれど。

ちなみに「都会をかける日本人の20歳の女性」で「新海誠スタイル」「720P」「4秒」で作成してみました。

ちょっと粗さは感じるものの、たったひと言でここまで生成できれば問題ないでしょうね。

もしかするとプロンプトの書き方次第ではもっと良い動画が生成できるかもしれませんしね。

独自のアニメ作品を手軽に制作できるため、クリエイターにとっては新たな表現方法の可能性を広げるツールとなっています。

その他の機能

その他にも機能がたくさんあります。

  • ビデオアップスケーラー
    ビデオをアップロードすると最大4Kまでアップスケールできる機能

  • ビデオエンハンサー
    ビデオをアップロードすると、低画質の動画を高画質に変換するソフトウェアで、こちらも4Kまで対応しています。

  • AIビデオフィルター
    ビデオをアップロードすると、現代アニメ、ピクサー、可愛いアニメなどなど、32種類のスタイルフィルターをかけることができます。

  • AIダンスジェネレーター
    TikTokなどでよく見るダンス動画がこれまた32種類のフィルターを使用し生成できます。無料ユーザーは 3 ~ 5 秒の長さの動画しか生成できませんが、有料ユーザーは3 ~ 30 秒の動画を作成できます。

  • フェイススワップビデオ
    動画と「対象の顔」をアップロードすると、顔を入れ替えることができます。

  • AIフェイスエンハンサー
    顔をきれいにしてくれる?のかw?これも4Kまで生成可能です。

  • ビデオのノイズ除去
    動画のノイズを低減させるモードですね。これも4Kまで生成可能です。

  • アニメビデオエンハンサー
    アニメや漫画の高画質化ですね。これも4Kまで生成可能です。

  • モーションブラシ
    これは有料オプションのようで、別途料金がかかるようです。要素をアニメーション化して画像に命を吹き込むことができるようです。

  • 画像をアニメーション化する
    読んで字のごとし・・・です。

  • ビデオからビデオへ
    動画の内容をプロンプトに合わせて変更できる機能。これもスタイルが32種類用意されていますね。

  • AIビデオエクステンダー
    これも有料オプションですね。Pollo AIで生成されたビデオを、新しいコンテンツと、途切れのない編集で拡張できるということです。

いやはや、機能盛りだくさんですねぇ〜

使い方と操作感

Pollo AI のユーザーインターフェースは非常に直感的で、初めて使う方でも迷うことなく操作ができます。

日本語にも対応しており、メニューやオプションが分かりやすく配置されているため、誰でもすぐに動画生成のプロセスを開始できる点が魅力です。

これは上で確認した通りで、本当に簡単です。

アカウント登録から動画生成まで

まず、公式サイトにアクセスしてアカウント登録を行います。

登録後は、「テキストから動画」や「画像から動画」などの機能がメニューに表示され、目的に応じた操作が可能になります。

プロンプトの入力や、動画のアスペクト比、生成する動画の長さ、使用するAIモデルの選択など、細かい設定もユーザーの自由に調整できます。

クレジットシステムと注意点

Pollo AI では、動画や画像を生成する際にクレジットという単位が消費されます。

各AIモデルごとに必要なクレジット数は異なり、たとえば「Pollo 1.5」を使った場合、短い動画なら数クレジットで済む一方、上位のモデル(例:KLING 1.6やLuma AIなど)を使用すると、1回の生成で多くのクレジットが必要になるケースもあります。

特に無料プランの場合、クレジット消費や生成速度、透かしの有無などに注意が必要です。

実際、無料クレジットは20クレジットで、動画を生成しても再生できませんでしたので、ライトプランに加入しました。

料金プランの比較

Pollo AI は、無料プラン、ライトプラン、プロプランの3種類の料金体系を採用しています。

利用目的や頻度に合わせて、最適なプランを選ぶことが重要です。

無料プラン

無料プランでは、月間20クレジットの制限があり、動画は最大2本、画像は最大4枚まで作成可能です。

生成されたコンテンツにはウォーターマークが入るほか、生成物は自動的にコミュニティに公開されるため、商用利用には向きません。

まずは試しに使ってみるのに最適なプランと言えるでしょう。

しかし、再生はできませんでしたので「試しに作成してみる」程度と考えて下さい。

ライトプラン

ライトプランは、個人利用や小規模なビジネス向けに設計されており、月額約1,500円(約10ドル相当)で月間300クレジットが利用できます。

ウォーターマークなしで動画生成が可能になり、より多くの機能が利用できるため、より本格的に動画コンテンツを制作したい方におすすめです。

プロプラン

プロプランは、大量のコンテンツ生成や商用利用を前提としたプランです。

月額料金は29ドルから始まり、利用するクレジット数や並列タスク数に応じて複数のプランが用意されています。

プロフェッショナル向けの機能が充実しており、例えば月間800クレジットであれば、最大80本の動画生成が可能となります。

大規模なビジネスユーザーや動画制作を主業務とするクリエイターに最適です。

他ツールとの比較

Pollo AI はその多機能性と使いやすさで注目されていますが、競合となるツールもいくつか存在します。

ここでは「OpenAIのsora」「Runway」「KLING」「Hailuo」などと比較し、各ツールの特徴について解説します。

OpenAIのsora

OpenAIのsoraは、Pollo AI と同様にテキスト入力から動画生成が可能なツールです。

Pollo AI が豊富なAIモデルを組み合わせることで多彩な表現ができる一方、soraはOpenAI独自の技術を活かしたシンプルで直感的な操作感が魅力です。

使いやすさや生成速度、料金体系など、ユーザーの用途に応じて使い分けることが求められます。

Runway

Runwayは、映像編集や特殊効果の追加に強みがあり、クリエイティブな映像制作を求めるプロフェッショナル向けのツールとして高い評価を受けています。

Pollo AI が初心者でも扱いやすいシンプルなUIを提供するのに対し、Runwayはより高度なカスタマイズ性や編集機能が充実しており、映像制作の自由度が高い点が特徴です。

料金面では、Runwayもプランが細分化されており、用途に合わせた選択が必要です。

KLING

KLINGは、Pollo AI と同様にテキスト入力で動画生成が可能なツールですが、生成される動画の品質やクレジット消費量が異なります。

KLING 1.6など上位のモデルは、1回の生成で大量のクレジットを消費するため、コストパフォーマンスに注意が必要です。

一方で、クリエイティブな表現や動画の質を重視するユーザーには魅力的なオプションとなっています。

Pollo AI とKLINGのどちらを選ぶかは、ユーザーの制作頻度や求める映像のクオリティ次第と言えるでしょう。

Hailuo

Hailuoもまた、動画生成AIの分野で注目されるツールのひとつです。

Pollo AI が豊富なモデルと多彩な機能を提供しているのに対し、Hailuoはシンプルな操作性と高速な動画生成を武器にしています。

生成速度の面では、場合によってはHailuoのほうが優れている場合もありますが、Pollo AI の多機能性や細かい設定が可能な点は、ユーザーにとって大きなメリットです。

各ツールはそれぞれ一長一短があるため、実際に試してみた上で、自分の目的に合ったツールを選ぶのが良いでしょう。

その他の注目ツール

また、他にも市場にはさまざまな動画生成ツールが登場しており、Canvaの動画生成機能や、近年注目のfal.aiなど、用途や予算に合わせた選択肢が増えています。

これらのツールとPollo AI を併用することで、さらにクリエイティブな動画制作環境が整えられるでしょう。

Pollo AI のメリットとデメリット

ここまでPollo AI の機能や料金プラン、他ツールとの比較について解説してきましたが、実際に使ってみた際のメリットとデメリットも整理してみましょう。

メリット

  • 直感的な操作性
    初心者でも迷わずに使えるシンプルなUIが魅力です。
    日本語対応もしているため、安心して操作ができます。

  • 多彩な動画生成機能
    テキスト入力だけでなく、画像から動画生成やキャラクターの一貫性を保つ機能など、さまざまなシーンに対応可能です。

  • 多様なAIモデルの組み合わせ
    複数のモデルを自由に選択できるため、用途に合わせた最適な映像表現が実現できます。

  • 商用利用の可能性
    有料プランに加入すれば、生成した動画や画像を商用利用できるため、マーケティングやプロモーションにも活用できます。

デメリット

  • クレジット消費のコスト
    使用するAIモデルによっては、1回の生成に大量のクレジットが必要になるため、計画的な利用が求められます。
    特に上位モデルを使用する場合は、消費量に注意が必要です。

  • 生成速度の問題
    高品質な動画生成を実現するためには、場合によっては生成に時間がかかることがあります。
    状況によっては、無料プランでの利用時に待ち時間が長く感じられるかもしれません。

  • 無料プランの制限
    ウォーターマークの自動付与や、生成コンテンツが自動的にコミュニティに公開されるなど、プライバシーや商用利用面で制限がある点は、注意が必要です。

実際の活用シーンと事例

Pollo AI は、個人のクリエイターから大規模な企業まで、さまざまなシーンで活用されています。

ここではいくつかの具体的な活用例を挙げてみます。

SNSマーケティング

InstagramやTikTok、YouTubeなどのSNS向けの短尺動画を手軽に作成できるため、マーケティング担当者やインフルエンサーに人気です。

特に、手早くプロフェッショナルな仕上がりの動画を作れる点が優れていそうです。

プロモーション動画

商品の魅力を伝えるプロモーション動画や、イベントの告知動画など、短時間で高品質な映像を作り出すことができるため、企業の広告やPR活動に役に立つでしょう。

教育コンテンツ

難しい概念や理論を、視覚的にわかりやすく解説する動画として、オンライン講座や教育機関でも活用されています。

Pollo AI の多彩な映像表現は、学習意欲を引き出すコンテンツ作りに非常に有効と思われます。

クリエイティブな映像制作

既存の動画をアニメ風に変換したり、テキストプロンプトから全く新しい映像作品を生成するなど、従来の編集ソフトでは難しかったクリエイティブな表現が可能になっていますのいで、個人のクリエイターや映像作家にとって、Pollo AI は新たな映像表現の実験場となるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、Pollo AI の基本機能、使い方、料金プラン、「OpenAIのsora」「Runway」「KLING」「Hailuo」といった他の動画生成ツールとの比較を行い、PolloAIの魅力や注意点についてお話してきました。

直感的な操作性と多彩なAIモデルの組み合わせにより、初心者でもプロフェッショナルな動画が短時間で作成できる点は大きな魅力です。

一方、クレジット消費や生成速度、無料プランの制限といった課題も存在するため、自身の利用目的に合わせたプラン選択や、場合によっては他のツールとの併用を検討するのが良いでしょう。

動画制作の需要がますます高まる中、Pollo AI のようなAIツールは今後も進化し、より多くのユーザーに支持されることが期待されます。

まずは無料プランで試してみて、どのツールが自分の制作スタイルに最適かを見極めるのがおすすめです。

動画マーケティング、プロモーション、教育コンテンツ、さらにはクリエイティブな映像制作と、Pollo AI の可能性は広がる一方です。

これからも、最新のAI技術を取り入れた動画制作ツールは進化し続けます。

Pollo AI だけでなく、OpenAIのsoraやRunway、KLING、Hailuoといった他のツールにも注目しながら、自分に最適な動画制作環境を整えていきましょう。

でも今後、私はPollo AI がメインの動画生成AIとなる可能性が高くなってきました(ホントそう思っています)。

動画制作が手軽になることで、より多くの人がクリエイティブな表現にチャレンジできる時代が来ることになるのではないかと思います。


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