【ゲームレビュー】Ori and the Will of the Wisps【メトロイドヴァニア】
前作クリア済み。本作クリア済み。
息を呑むような映像と音楽が魅力的なメトロイドヴァニア系横スクロールアクション『オリとくらやみの森』シリーズの最新作。幻想的で広大な世界での旅が再び始まる。
----------------------【良い点】----------------------
映像表現の最高潮
◆ このタイプのゲームでのグラフィック表現の方法は色々とあるが、前作から更に進化した今作の映像表現は『最も美しいメトロイドヴァニア』といっても過言ではない程のモノになっている。
序盤の雨の中を進むだけのシーンでも影や光、落ちてくる雨粒の表現は極まっているように感じるほどだ。『巨大な何かが画面奥を横切る』といった特定のシュチュエーションでの演出、それらと上手く噛み合ったBGMも素晴らしい。
例えばゲームを進めて行くと、所謂『自動横スクロール+画面外に出ると即死』の場所があり、BGMも相まってプレイヤーに焦り感じさせる作りになっている。
まだまだ、序盤をプレイしただけなので、この『美しくも危険な世界』全てを堪能したわけでは無いが、これから何が待ち受けているのかが楽しみだ。
ステージ構成とギミック
◆ メトロイドヴァニア系にはRPGよりとアクションよりの作品があるが、今作はアクションよりの中でも『アクションプラットフォーマー』にフォーカスした作品になっている。要は戦闘よりもステージを攻略していく事がメインになってるということだ。
多種多様な仕掛け登場する今作では、それらを潜り抜けるために素早い操作を求められる場面が多い。トゲや沈む足場等の古典的なトラップはもちろん、とある場面で見ることになる『車輪状の回転する足場』が特に印象に残った。
今作が『メトロイドヴァニア系』である為、ゲームの進行と共にアクションが徐々に増えて行き、ステージ面でも新しい操作を要求されていく。
寄り道にあたる場所では通常のルートよりもさらに難易度の高い仕掛けがプレイヤーを待ち受けているので、是非とも挑戦してもらいたい。失敗するとやり直しになるので、スリリングで手に汗握るような体験ができることだろう。その分、難しい箇所をクリアした時の達成感はかなりのモノになっている。
また、前作で使用可能だった『チェックポイントを作成する能力』は無くなっているが、細かくチェックポイントが自動で入り、やり直しは直ぐにできるので、失敗を繰り返してもストレスが溜まらない様になっている。
戦闘とパズル
◆ プラットフォーマー要素がメインだと上記したが、その他の要素が手抜きになっているわけでは無い、ゼルダライクなパズル要素がステージ中に散らばっているし、戦闘、特にボスとの戦闘はなかなか手ごたえのあるモノになっている。
パズルは解き明かすことで新たな道が開けたり、主人公のステータスを上昇するアップグレードアイテムが隠された場所へと繋がっていたりするので、挑戦すること自体が面白い。
戦闘面は爽快感が増し、前作に比べて大幅に進化したように感じられた。他のゲームと比べるのも何だが、同じタイプのメトロイドヴァニア系の『Guacamelee!』シリーズの様に『入手できる様々な追加アクション』がそのまま攻撃にも転用できる点も良かった。
『精霊のかけら』と呼ばれるアイテムを装備する事でいくつかの特殊能力を発動する事も可能。こちらは探索でスロット拡張アイテム入手する事で装備できる数を増やすことができる。また、商人から新しい技や『精霊のかけら』を購入&アップグレードすることも可能だ。
----------------------【悪い点】----------------------
難易度
◆ 悪い点と言うわけでは無いが、ゲーム自体の難易度調整は可能であるものの、上記したように前作と同様にプラットフォーマーとしての難易度は高めになっている。プレイヤーのアクションの腕と多少の事ではめげない精神力を求められる。
また、チュートリアルは『見て覚える系』の場面が多く、このタイプの作品が本当に初めての方だと攻略方法が理解しにくい可能性があるという点も気になった。
-----------------------【総評】----------------------
筆舌に尽くし難いほど美しい『世界』を見る為だけにでもプレイする価値がある。アクションプラットフォーマーとしての出来も非常に素晴らしい作品になっている。
アクション好きや前作のファンであれば、今作も間違いなく気にいるはずなのでオススメだ。
プレイ動画をアップしているので、気になった方はこちらを参考までにどうぞ。
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