アラスカ1人旅記録 vol.19
帰還編✈️
チケットを無事手に入れた男、タローコジマ。
時間は半日以上余っている。
お土産をあまり買っていなかった事を思い出し、折角なので街へ行くことにした。
時間も今日は限られているし、何よりアラスカ最終日。
残っているドル札も少ないから使っちゃおう!という事で、今日は最終日にして初のバスに乗って移動することにした。
ちょうど空港に泊まっていたバスのドライバーのおばちゃまに話しかける。
色々聞いていたが、
「とりあえず街に行くなら乗りな」と言われたので大人しく乗り込む。
いまいちバスのルールが分かっていない私にこのおばちゃまはものすごくフランクにサバサバと教えてくれた。が、訛りなのかスピードなのか、あんまり聞き取れなかった。
でもやはりここでも不思議なのは私も彼女もそれでもコミュニケーションを取る事をやめなかった事だ。
何だかあの伝わった瞬間のガッツポーズを取りたくなる気持ちとか、
相手を知れた喜びとか、
あれってたまらないんだよなぁ。
それって世界共通なのかもしれない。
彼女もそう思っているのはなんとなく感じられた。
「ここで降りな」と乗り換えのバス停で降ろしてくれた。
「他の乗客がいないから」と乗り換えのバスが来るまで一緒に待ってくれ、そのドライバーに私のことを説明してくれた。
去り際に「帰りもここで待ってな。迎えに来るからね。19時が終バスだから遅れちゃダメだよ」と教えてくれた。
ありがたいなぁ。
優しいなぁ。
かっこいいなぁ。
お土産屋さんで家族と自分へのお土産を買った。木彫りの動物たち、ドリームキャッチャーなど。
まだ時間がある。まだお金も少しある。
よし、こういう時は打ち上げだ!
ビールだ!!🍺
という事でクラフトビール屋に来てみた。(一応2度目)
TAPが30くらい繋いである。
そこでカウンターに座っていた青年と目が合った。ニコッとしてくれたので
「何飲んでるの?」と話しかけてみると、
私の好きなビールのジャンルだったので、
店員さんに同じものを頼んだ。
「ここ座んなよ」と隣の席を勧めてくれたので遠慮なく座り、乾杯した。
彼はKyle。犬と二人暮らしをして、何かエンジニア?みたいな仕事をしているらしい。
ギターも弾くらしく、互いにおすすめの音楽をシェアした。
kyleは人柄が柔らかくて、穏やかな雰囲気の人だったので、1時間くらい話していたが居心地が良過ぎて一瞬のように感じた。
「この後仕事だからそろそろ」とkyleが店を後にした。
握手で別れ、私も飲んでいたビールを飲みきったのでさっきのバス停までの時間を計算してお店を出たその途端、
目の前で車がブレーキ音を鳴らして勢いよく止まった。
何事だ!?テロ?事故?
と思っている私をよそにその車のドアが開いて、こちらを手招きしながら「乗れよ!」と言っている。
kyleだ!
えぇ!?と言いつつもそのまま車に乗り込む。プチ渋滞が起きていたので急いで発車した車内で私たちは爆笑していた。
聞けばたまたま運転していたらおれが店から出てきたとの事。
そんな事あるんかい!
「じゃあ空港まで行こうぜ、後その前にどっかで飯食べよう」とKyleが提案してくれたので、スーパーに寄って寿司を食べることになった。
「日本だとカリフォルニアロールってポピュラーな寿司じゃないよ」「マジで!?」
「このサーモンとか乗ってるやつがポピュラーだね」「じゃあ俺はこれにしよう」
と学生の友達のようなテンションで会話を楽しんだ。
バスの時間も迫っていて、あのサバサバしたバスドライバーの彼女がもしも私を待っていたら申し訳ないな(彼女ならやりかねない気がした)と思ったので、Kyleが空港まで送ってくれるのは丁重に断らせてもらった。
彼ももっと話したかったと思ってくれていたのか、しばらく悩んでいたが、
「ま、君が選ぶほうを尊重するよ😏」と言ってくれた。
ハグをして、写真を撮り、インスタのアカウントを交換して、次来た時は愛犬に会う約束をして別れた。
去り際にも「ここに時計がある」「ここにいないとバスが行っちゃうからな」と何度も心配して教えてくれた。
Thanks Kyle🙌🏿👍🏿
また絶対会おうね○
(結局きたバスの運転手はおばちゃんじゃなかった、、笑)
次回、いよいよ日本へ🤞🏿⚡︎