見出し画像

ここが好きだよ!アーユルヴェーダ

その① 「観察する眼」が鍛えられる

「どんな物質もそれぞれの道理と目的を知っていれば、薬とならないものはないのである」
チャラカサンヒター 総論26

チャラカサンヒターとは、古代インドの聖典のひとつ「アタルヴァヴェーダ」の中の古典文献のひとつとされていて、主に内科的な内容が記されている古典書のこと。

そこには、これは身体に良いから食べなさい、とか身体に悪いから食べてはダメとう表現はされていない。

この食べ物は、〜な性質がありこういう状態のときにこのように食べると性質を〜に変えたり、強めたり弱めたりしますよ。
という書き方がされている。

何を食べるかよりも、どう食べるかに重きを置かれている。あとは、選択は自分に任されている、このおおらかさが私は好きだな。
そして、「この季節にはコレ!」や「コレを食べると結果、何々に効きます!」といった表現はしていない。
なぜか?
なぜなら、人間も自然も常に変化しているから。万人に通じる細かい法則はないからじゃないかな。

幼児期、青年期、壮年期、、と年齢による変化もあれば、春夏秋冬・乾季雨季などの季節や環境、はたまた時代の変化もあれば、1日の中での変化、心境や感覚の変化なども一瞬一瞬変わっていて、1分前の私と今の私は、もはや全くの同じじゃない。
多様性にも溢れている。
マクロビやベジタリアンなど何か食の志向を持ったことで健康を取り戻す人もいれば、肉食で冷え性やうつ病が改善したという話も聞く。一般的には発がん性があると言われているタバコを沢山吸ってお酒を沢山飲んでも楽しく長生きする人はいる。
それは、食生活に限ったことでなく、生き物はたくさんの要素と自分の意思で有機的に出来ているから。
とはいえ、もちろん全体的には人間も大きな自然のリズムの一部だから、季節の影響も受けるし、季節の対策が大いに役に立つこともある。

でもね。
もし、その巷の「こうするといいよ」
ってアドバイスが今ひとつ自分にピンとこなかったら、自分を観察すれば、他にも方法がたくさん選べるんだよ!自分は常に変わっていくから、前のことにこだわらずに、そして外の情報に振り回されずに、「今」の自分の状態を観察しながら探っていく。そういう生活の仕方があるんだよ。

それを教えてくれたのが、まさしく、アーユルヴェーダだった。

じゃあ、どうやって観察していくのか?は、また次回以降にでも。

この原則を知ってるといろいろ応用が利いて便利だよ^^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?