日々是紅茶⑤「スキマ時間に台湾へ」
仕事して、食材の買い物行って、帰ってきたら慌しく夕ご飯の支度。
なのだが、どうにも気が乗らなくて駄々こねる自分が内側にいる。
いつでも楽しんでごはんの準備ができればいいけど、そうはいかない時もある。
家族の帰宅時間は迫っている。
でも、不機嫌な自分が作るご飯には、そのピリピリが料理に伝わってしまうから(これはアーユルヴェーダから教わった考え方)どうしても避けたい。
むむ~。
自分にあまい私はそんな時、とりあえず喫茶去と題したお茶をする。
5分でも時間を作って、お湯を沸かしお茶を淹れてショートブレイクする。完全な現実逃避なのだけど、実はこの自分を満たしてからの方が、家事全般において案外段取りよく進むような気がしていて、私は時折採用している。
こんなときは、一人分をすぐ淹れられるティーバッグの紅茶がありがたい。
「重慶飯店のパイナップルケーキとピーチティー」
遅めのお夕飯前に小腹も空いているので、小ぶりな割りにずっしりとしてボリュームのある「パイナップルケーキ」まで用意してしまった。
重慶飯店のものは、パイナップルケーキのあるある「美味しいんだけど、ボロボロして食べにくい」が他のところの生地よりもしっとりとして控えめ。フォークで切っても、大口でぱくついても食べやすくて好き。使っている材料も比較的シンプルで、ジューシーなジャムがたっぷり入っている。
合わせたティーバッグは、頂き物のJAFTEAのPEACH ORCHARD。
つまりピーチフレーバーのスリランカの紅茶。
個包装のパッケージの裏には、レシピが100℃で3分とかかれている。
お湯の量は書いていない。
一般的には、ティーバッグ用の茶葉は、早く抽出されるような形状をしているので、蒸らし時間が1,2分と短めに設定されていることが多い。
(一部のオレンジペコータイプなどは別)
でも、このJAFTEA、普通のBOPタイプと同じくらいの3分で設定されていて、茶葉の重量が1.5gと少なめ設定なのだ。
強いフレーバーが苦手な私は結局、多めの160ccの沸騰したお湯を注ぎ、そっとティーバッグをいれて、ソーサーで蓋をして表記通りの3分蒸らし引き上げてみた。
若干薄めではあるけれど、紅茶の味もしてトロピカルな香りがパイナップルケーキと合わせて正解。
台湾でお土産に色んなお店のパイナップルケーキをハシゴした記憶がよみがえり、一瞬「Taiwan」へトリップ。
きらびやかなお寺とか、にぎやかな屋台も楽しく、夕焼けがきれいな湖畔の公園では皆静かにまどろむ様子とか。色々蘇ってくる。
あれ、5分のブレイクのつもりが10分くらいになったかも。
でもこの数分の出来事が、次の家事の前向きな意欲につながるんだ。
わたしにとって、スキマ時間も大切なお茶の時間になる。