日々是紅茶㊳「いま欲しいのは塩気と淡さと桃」
気付くと軽い熱中症になっては休憩し復活する日々。
さすがの私も冷房の効いていない部屋の中でお湯を沸かしてお湯だしのアイスティーを作るには、作りたい量と自分の作業が追い付かない。
ということで、最近は水出しもたっぷり作って、水分補給にお茶を楽しんでいる今日この頃。
紅茶日記をため込んでます。パトロールしてくださっている方いたらごめんなさい。
今日は最近のお茶をご報告。
ちなみに、最近有難いことにお茶をギフトして頂くことが多く、ジャンル問わず、チャノキから作られる紅茶以外のお茶も全般的に結構飲んでいる。
今、紅茶のスランプ期間でもあるのでちょうどよいのかも。
「紅茶のスランプ」とはなんぞや?という人は、別の記事で書いていますのでよかったら。)
本日のお茶。
食欲減退時期のおめざ。
お茶のお供も、塩気のあるものや軽やかなもの、味が淡いものの方がほっとしたりする。
茶葉3.5g/70℃/150㏄/1分 ⇒140㏄抽出
色:明るい澄んだ黄緑色の水色。
香:ふんわりと品の良い淡い香り。
味:雑味がなくスムースで丸い味。コーン茶のような甘味も感じた。
二煎目でも渋みは控えめでより爽やかな味に。
ここのお茶は二煎目からどんどん本領発揮してくるような「人見知りだけどすごく面白い子」、みたいな味がすると私は思ってる。
菓子:一緒に送っていただいた同じ兵庫県のお菓子ブランド「JYUJIRO」の野菜のお煎餅。
パリパリ食感で美味。それぞれの野菜の味がしっかりする。特にゴボウとジャガイモが気に入った。このほのかな甘みとシンプルな塩気が、優しい風味のお茶と相性がいいみたいだ。
8月某日
桃が美味しい季節。
「白鳳」という品種の桃がよく出回っていた時。
皮が綺麗なピンクで、果肉も淡いピンク色で目にも麗しい。
果肉がしっかりしている反面、甘味もとろけるようで爽やかな香り。
本当はそのまま全部食べちゃいたいけれど、ぐっとこらえて半分だけ簡易的なコンポートに。
桃自体の甘さは十分あったので、砂糖はうんと減らしメインの目的は桃の皮のピンク色と香りを転写すること。
桃は香りと食感でかなり甘いイメージがあるけれど、よく味わうと意外と果皮の渋みや酸味も持っている果物。
だから紅茶と合わせる場合、あまり濃い紅茶を合わせると、どちらの渋みも目立たせてしまって、後味が微妙になりやすい。
けれど、紅茶の香りや軽やかさは、他の飲料にはない桃との上品なベストマッチ!だと私は個人的には思う。
桃と美味しく合わせるために私が気を付けていることは、
・紅茶をいつもより淡く淹れること
・または渋みの少ない茶葉を選ぶこと
・ホットよりもアイスティーの方が合わせやすい
・甘味をほんの少しプラスすること
使ったのは、ディンブラのBOP(細かいカットされたタイプの茶葉)。
最初は、お湯出ししたアイスティーに合わせてみた。
香りの立ち方はいいけれど、少し渋みが目立ってしまった。
そのため、同じ茶葉で水出しアイスティーにしてリベンジしたらいい感じ。
この茶葉、水出しでもしっかり香りと綺麗な赤色が出て優秀なんだよな。
さすがルワンさん。
この茶葉は、実は昨年のWonder Linksさんのクラウドファンディングでのリターン。
長年セイロンティーのバイヤーを務め、現地ツアーガイドでもあるルワンさんが、日本人の好みを考えてセレクトしたお茶。
スリランカのディンブラ地区、サマーセット茶園のBOP。
しっかり華やかな香りとコクもあり水色がとてもきれいな赤色。
ホットで飲んでももちろん美味しかったけれど、私はこの茶葉でつくる水出しアイスティーの美味しさに開眼し、この夏とても活躍していて残り僅か。
シングルオリジンの良さは、単純に産地や茶園でくくれない、こまやかな味の変化を楽しめること。
それを改めて感じられた今回のサマーセット茶園のお茶。