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日々是紅茶㉓「余らせているスパイスがあるなら」

日々是紅茶、日々紅茶を飲んではメモメモしているのだから、もっと気負わずに書けたなら。
日々の紅茶を自分の備忘録としても、視覚的にも残しておけると私も便利。
と思い、写真を撮る余裕があったときは無理なく週1くらいの頻度で記録している紅茶日記。

ところで私は紅茶と同じくらい、スパイスが好き。
食べるのも香るのも見るのも好き。
何かのボタンを掛け違えていたら、インドやスリランカに生まれていた気がする(笑)東南アジアを旅していた時も、各地でジャングルを見ると胸をすくような気持ちになっていたことを思い出した。ジャングルの中はスパイスの宝庫なのだ。

さて、そんなことを思い出した今朝はスパイスティーを淹れてみた。
といっても、とってもシンプル。
ストレートティーにスパイスをちょい足しするだけだ。

もしかしたら「この秋冬で自家製チャイにデビューして、勢いに任せてスパイスを買ってみたものの、使いきれずに余らせている・・・」なんて人がいるかもしれない。
そんな人に朗報?なのだ。
普段飲んでいるドリンクに一粒ずつ入れてみるだけで、異国情緒あふれ味覚嗅覚がピンと心地よく刺激されるはず!
一粒、二粒くらいなら、さほど大失敗はないし、ローリスクハイリターンだと思う。(私は紅茶に入れることが多いけど、これはコーヒーや番茶とかでもいける。)

手かキッチンバサミで鞘を割いて香りを出す

今日は、昨晩使いそびれてお皿にあった「カルダモン」一粒を、茶葉と一緒に入れただけ。
最近、磯淵先生の本を久しぶりに読み直していて、スパイスとの相性についての章にあった「ヌワラエリヤにカルダモンが合う」という説を実際に検証してみることにした。

<実験>
ヌワラエリヤBOP   3.5g  
カルダモン(ホール) 1粒(約0.2g)
熱湯         350㏄
蒸らし        3分
出来上がり量     330㏄

<結果>
カルダモンはヌワラエリヤの繊細さをさりげなくランクアップさせる♪

湯気に顔を近づけるとさりげなくふわっと香り、でも口に含むとちゃんと紅茶の青々とした香りと爽やかな渋みが心地よい。
緑茶に近い感覚があるヌワラエリヤはさらにその特徴が際立った。
カルダモンの分量も偶然だったけど、適量だったと思う!
一粒でもほんのり且つちゃんとカルダモンがいて、これ以上入れたり、またはパウダーを入れたりしたら、きっとカルダモンの主張が強い気がした。
スパイスの効能や香りを楽しむ分にはお好みでもっと強くてもいいと思うけれど、ヌワラエリヤの良さを感じながら楽しむにはこのくらいのさりげなさが私は好きかも。またヌワラエリヤの種類によってもこのバランスは微妙に変わりそう。

ちなみに、今回使ったスパイスの「カルダモン」。
スパイスの女王とも言われていて、一般的に柑橘系の香りがすると表現される。でもメントールのようにすーっとした清涼感もあり甘い香りでもある。消化促進などはもちろん、呼吸器系にもよいとされるのも納得な香り。
鼻づまりの時に、スリランカのアーユルヴェーダレメディーではカルダモンをたっぷり使ったバームをお勧めされた。
まさにこの時期の花粉症の人とかにもいいのかも。

チャイにも欠かせないスパイス

色鮮やかなグリーンカルダモンは、さやの緑が退色やすいので、スパイスの中でも私は特に丁重に扱っている存在。
大好きなスパイスなので結局すぐ消費してしまうけれど、普段は光の当たらない乾燥した常温のブリキ缶の入れ子状態でお休みさせている。

退色はしてくるのは仕方ないことだけど、
気を付けていないとこれよりももっと白っちゃけてしまう(右)

紅茶も出来れば遮光性、密封性の高い容器で保存して、香りのよいうちに。
紅茶もスパイスも余らせて眠らせず、気持ちよく気前よく使いきってね!!
と願うばかりだ。


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