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日々是紅茶㊴「カラピンチャビスケットとセイロンティー」
6月に行われたスリランカフェスティバル2024での戦利品は、お腹に収めてきたものばかりではなく、実はいくつか持ち帰ってきたのだ。
その一つが、こちら。
スリランカのお菓子メーカー「Munchee(マンチー)」の「カラピンチャビスケット」。
カラピンチャとは、「カレーリーフ」のこと。
その名の通り、スリランカや南インドの料理には欠かせないスパイスハーブだ。
けれど、一般的に日本人が思い起こす、いわゆるカレーの香りではない。
(あれは、ターメリックとかクミンとかスパイスの香りが主体だろう)
意外と甘くて香ばしい香りで、タイ料理にタイバジルが欠かせないのと同じくらい、スリランカ料理の中でカレーリーフは沢山使われている。
特に油でテンパリングすると、カリッとチップのようになり、香ばしい香りが引き立つ。
(ただし葉っぱが膨らんできてパチパチ油はねするので要注意!)
大好き、カレーリーフ。
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そして、フェスで初めて見たのが、このカレーリーフを練り込んだビスケット。
「スリランカ人らしい発想だな。パセリクラッカーとかも美味しいのだから、これ絶対おいしいやつだ・・・!」
と直感で即お買い上げ。
このブースでは、他にもスリランカの主要メーカーのお菓子や食材をはじめワラン(スリランカの土鍋)などの調理器具まで取り揃えていた。
さて、肝心のビスケットの味は、実にとても美味しい。
日本人にも(多分)何も違和感ない味だ。
ビスケットというよりは、シンプルなクラッカーと言う感じ。
カレーリーフの香りを知っている人なら結構カレーリーフを感じるだろう。
しかし、仮にカレーリーフを食べたことがない人でも美味しいと感じられる優しい風味だと思う。
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昔ながらのビスケットの方が好きとか?!
もちろんここはまずセイロンティーと合わせて試食。
どんなお茶とも合うであろう味だけれど、個人的にはミルクティーにはあんまり合わせない味。
塩味と牛乳は食べ合わせとして避けていることもあり。(アーユルヴェーダの観点もあるし味覚の観点でも)
ストレートのキャンディー、ウダプッセラワ、サバラガムワは合わないはずない味だ。
けれど、今回合わせてみたのは、セイロンティー専門店MITSU TEA(ミツティー)で購入した「AMBA茶園のスモークティー」。
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お茶の木以外の木も沢山植えられているのが印象的だった
ソーシャルビジネスとして、スリランカで地域の雇用や自然環境に配慮されているオーガニック茶園「AMBA茶園」。
自社の敷地内で育てて加工販売もしている「セイロンシナモン」の木の芯部分を燃やし茶葉を燻して作った天然のフレーバーティーだ。
スパイスとしての「セイロンシナモン」は、甘くて上品な香りが特長だけれど、それは枝の外皮を剥いて乾燥させたもの。
枝の芯の部分は、スリランカ国内でも通常使われず、薪にしたり土に還したりしているところがほどんどだそう。
それを単純に薪として燃やして終わり(スリランカは今でも火に薪を使用している家庭や工場がある)、ではなく何か付加価値を付けられないかということで、試みた商品のようだ。
正直、シナモンらしいあの甘い香りが茶葉からするわけではなく、燻された樹木の香りがする。
だから「スモークティー」。
けれど、ラプサンスーチョンほどの強さはなく、穏やかな燻製香。
少し茶葉の風味としては重みがプラスされるので、合わせるフードは選ぶかもしれないけれど、なかなか面白いお茶だ。
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私はあまりお酒が飲めないので詳しくはないけれど、燻製香と言えばウイスキー。
ウイスキーのおつまみにハーブ入りのソーセージやスパイスナッツを合わせるイメージが出てきた。
カレーリーフの香ばしさは、スモークティーと合わせるとお酒とおつまみのような感じで楽しめるかなと。
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実際どちらもフレーバーがしっかりと感じられつつも、いやらしくなく自然となじんだような印象。
ホットよりもアイスティーにした方がスモーキー感が穏やかで、カレーリーフの優しい香りと合う気がした。
チーズ乗っけて食べたいな。
やはり、そういう気分になる。
最近、個人的にスリランカのビスケット事情に注目している。
アジアのお菓子は甘くて苦手そう・・・と思っていたのだけど、スリランカのビスケットのクオリティーの高さと面白さに最近はまっている。
どう面白いのかについてはまた別途改めて。
とにもかくにもあらゆるセイロンティーとも相性抜群なビスケットだった。
はたまた、セイロンティーがやはり懐が深いのか。
何も足さないでブレンドもせずにお茶そのものでグラデーションを楽しめるのもまたセイロンティーの魅力の一つ。