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クマーントーン。その他呪術的お守り。

何度かプラクルアンの手配をさせて戴いたHさんは降頭術をお師匠様につき学ばれていらっしゃいます。当方でお手配させていただいたお守りについてやり取りをさせて戴いた際、「日本ではクマーントーンやフンパヨンが一部の人間に人気ですが、皆さん、お取り扱いの方法も知らずにお手軽に入手されて大丈夫かな、と思います」と当方が申し上げた所、「(降頭術の)師父からの伝では、『しっかりとした対処をしないと七孔噴血してシぬ』とまで言われております」と仰っておりました…。

タイに住まう身としましては、Hさんのお師匠様が仰った内容を全くオーバーだとは思えず、それは何故かと言いますと、一般的タイ人がクマーントーン、フンパヨンなどと言った部類の精霊、お守りを信じ畏怖している、というのを知っているからです。

一部のタイ人はクマーントーンを育て、使役させる方がおられます。例えば、弊宅家内は幼少の頃、祖父母の家でクマーントーンの存在を確認しておりますし、また以前一緒に働いていたマーケティングマネージャーは、キリスト教信者でありますが、懇ろになった女性を蔑ろにしたところ、その女性のクマーントーンにひどい目に合わされたエピソードを真剣に語り「…クマーントーンは居ますよ」と言う彼の眼は真剣でした。

つい先日見知ったイケてるキャリアウーマンは、タイの最高学府と言われる大学を卒業。アートな方面でもご活躍されている眉目秀麗な方なのですが、当方がプラクルアンが好き、だという事を知り、色々なお守りについてお話した後、「クマーントーンを育て世話している。クマーントーンが一番かわいいー」と複数のクマーントーン写真を見せてくれました。席を共にしていたタイ男性陣は、クマーントーンのくだりから、一気に「冷めた」感を漂わせておりました…。

私は過去に、寺院訪問の記念にクマーントーンの小型ブーチャー(安置型のお守り)をチャオしたのですが、家内が「クマーントーンの世話は本当に難しい。簡単に考えたらいけない。他のプラクルアン、ブーチャーとは違う」と明らかに不満顔。一般的なタイ人に取っては、呪術的なお守りは、畏怖の念が強いという印象です。

日本の方が、タイのマーケットで安価に仕入れ、某メ◯カリで大量に転売しているモノは、そもそもダメな感じなモノなので、お飾りとして楽しまれるのは問題ないかと思いますが、クマーントーンを含む本当の呪術的お守りを安易な考えでご入手されるのは、ちょっと根性決めてやらんと、引っ繰り返って、ヤバい事になるやろな…と思いますが、私には関係ないことなので、どうしようもないです。


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