悪夢！悪夢！悪夢！

よく夢を見ます。
夢というものは本来みんなが見ているものらしいのですが、レム睡眠だかノンレム睡眠だかの関係で覚えている覚えていないがあるらしいですね。
わたしは夢を覚えていやすい=眠りが浅い　ことが多く、現実で疲れはてて布団に潜り込んでも夢を見てまた疲れるということが多くあります。
夢をあまり覚えてない人からすれば馬鹿馬鹿しい話かもしれませんが、恐ろしいですよ。悪夢というのは。もう病気なんじゃないかと思えてきました。

最近連続で見るのは、お墓の夢です。
お墓を走り抜けて、瓦礫の山を登った先に小さな隙間があるので、そこに飛び込むと禍々しいお墓世界(他に呼び方がわかりません)から逃げ出すことができます。お墓世界は、赤黒い空が広がっていて、見渡す限り全部お墓です。目の前に一本道が通っているので、そこを走り抜けます。
逃げ出すことに成功した後は、川崎駅の北口の改札を降りた、タクシー乗り場辺りに出ます。地元です。どこからか出現した自転車に乗って、駅前から元実家まで全力疾走をします。家にたどり着く前に目が覚めます。
はじめの数回はそういう夢だったのですが、今日は違いました。
この夢を見るとき、「あ、夢だな」と思って走り出すのですが、今日は走り出した瞬間『あなたも父耳』というテロップが右上に出ました。意識の映像化だと思ってください。え？なんだ？父耳？と思って走っていると、遠くのほう、瓦礫のほうから人が飛び出してきたように見えました。白い人です。石膏のような身体です。今までとは違う変化に驚きましたが、走るしかないので走ります。瓦礫まで到着して見上げると、先ほどの石膏人間が数体、瓦礫に挟まっています。みんな、左耳がありません。目と鼻と口だけは人間のそれと同じで、他が石膏でできているので気持ちが悪いです。しかしここから抜け出すには瓦礫を登るしかないので、思いきってかけ上がります。何かをされるわけではないですが、登るときに石膏人間たちを踏まなければならないので、恐怖感があります。隙間があるところまで進んだのですが、今日は隙間が、ありませんでした。
やばい！まずい！滝のように出る汗。後ろで瓦礫がガラ、と崩れる音がします。わたしは必死に隙間があったところを蹴り続けました。すると、隙間が現れ逃げ出すことには成功。後ろを振り返ることは出来ませんでした。今日も実家にはたどり着かなかったです。

こういう夢も見ました。
「あなたが今住んでいる家は、もともと嵐の二宮和也さんが住んでいたので、秘密事項を守っていただくために書類をお持ちしました」
と、眼鏡をかけた不動産屋さんがうちを訪ねてきます。この時点でだいぶチェーンメール感があるのですが、まあとりあえず住む場所のことだし…と家に入れてしまいます。
契約内容は、ある部屋にある凹みは、二宮さんが500円玉貯金の貯金箱を落として出来たものだから、それを口外するな、というものでした。素直にそれに応じていると、不動産屋さんが話し始めます。あなた、文学をやっているんですね、と言われます。不動産屋さんはどうやら、実学に傾倒している方で、文学を見下しているようでした。
不動産屋さんの目の先には、わたしが読み込んでぼろぼろになった古事記と、こころ、狭き門があります。23年の人生の中で繰り返し読んだ三冊です。
こんなものを読んで、何になるんですか、清少納言は新しいものを書けないでしょう、くだらない、と言われたとき、腹の底のおそろしいものが込み上げて、不動産屋さんを殴っていました。右頬にヒットしました。
自分でもわけがわからないまま無言で殴り続けました。不動産屋さんはいつからか無抵抗です。
自分にいつからこんな力があったのだろう？と思いましたが、暴力的なのはもともとだったかも…と思い直しました。終わりです。

それから、ガイドツアーの方に連れられて東京駅を案内される夢も最近見た中ではよく覚えています。ガイドさんの言うことには、立川談志師匠が指差して、「こんなところから死にたくないね」と言った場所ですと、東京駅丸の内口にあるエレベーターを指すんです。レンガづくりのそれを見たら、ピンクの丸いエレベーターみたいなのがあって、そこから脚が出てるんです。ローファーを履いた女子学生の脚。ぶらぶらと揺れていて気味が悪かったです。

あとは、明日の朝ごはんは絶対卵かけご飯が食べたいと思って寝た日の夜に卵かけご飯を食べる夢を見ました。夢の中では、食べたいと思ったのを忘れていて最初に明太子をご飯の上にのせちゃって、後から卵かけご飯のことを思いだし、つぶつぶを取り除いて食べようとしてめちゃくちゃ苦労する夢です。

恐ろしかったのは父親と付き合う夢です。起きてすぐ吐き気がしました。どういう精神状態だったんでしょうか。

不安定が過ぎるときは、虫(クモかゴキブリ)の夢とゾンビの夢をよく見ます。彼氏がいるときは彼氏に浮気される夢。寝たのか起きたのかよくわからない状態の夢を見ることもあります。携帯をベッドの中でいじり続ける夢とか、眠れない夢とかね。疲れがとれるわけないですずっと起きてるようなものなんだから。

もう悪夢ったらいみわかんないですよ。いい加減にしてください。