米国株投資に挑戦!投資の始め方から株の選び方まで。【初心者向け】
勤続年数を重ねても、なかなか給料は上がらない。
代わりに物価が上がり続けて、支出を切りつめても生活が苦しくなる・・・。
何か、貯蓄を増やしてもっと生活に潤いを与えてくれる手段はないだろうか。
このような悩みを抱えている人に、米国株投資を考えてほしい。
米国株には、投資初心者でも挑戦しやすい魅力がある。
「貯蓄から投資へ」という言葉が聞こえてくるほど、政府も国民が自ら動いて「お金に働いてもらう手段」を取るよう促している。
自ら動いて、自ら助けていくべし、ということだろう。
そこでこの記事では、完全な投資初心者でも米国株の運用を始めるための基礎知識を紹介していく。
資産運用に興味を持ち、これからお金を殖やしていきたいと考える人のヒントになれたら、幸いです。
米国株の始め方
まずは米国株の始め方を確認しておこう。
米国株の始めるには、主に以下の手順を踏むことになる。
①証券会社を選ぶ
②証券会社の米国株口座を開設し、入金
③米国株を選ぶ、購入
①証券会社を選ぶ
まずは米国株投資の取引をするための証券会社を選ぶ必要がある。
以前は日本で米国株のサービスを行っている証券会社の数は限られていたが、近年では米国株の取り扱いを行う会社が増えている。
では複数ある証券会社の中で、自分にとっての最適な証券会社を選ぶにはどうすればいいのか。
証券会社の選択において、個人的に重視してほしいことは、以下の点などである。
・初心者に優しいか
・手数料は安いか
・取り扱っている銘柄の数は豊富か
初心者に優しいか
初めての投資に挑戦する人にとって、初心者に優しい証券会社であるかどうかは重要なポイントになるだろう。
たとえば何か疑問点が出てきた時に、ていねいにフォローしてくれるカスタマーセンターがあると助かる。
他にも、証券会社が公式サイトなどで初心者が理解しやすい動画などのコンテンツを配信してくれていると、勉強しながら投資を行えるだろう。
対応がていねいでフォローが充実している証券会社は、初めての投資で不安を抱えながら、それでも勇気を出して一歩を踏み出す人におすすめしたい。
手数料は安いか
手数料の安さも、証券会社を選ぶ上で重要である。
米国株投資のを行うためには、主に取引手数や為替手数料がかかる。
取引手数料は、株の売買をして取引が成する時の約定代金に対してかかる手数料である。
為替手数料は、日本円と米ドルを相互に交換する際に発生する手数料である。
ex:米国株を買う時:投資資金の日本円から米ドルへの交換
米国株を売る時:取引していた米ドルから日本円へ戻すための交換
投資初心者にとっては、最初はなるべくリスクを抑えて小さく挑戦したいと考える人がほとんどなのではないだろうか。
そのため手数料の負担を低く抑えて運用できることは、初心者には嬉しい要素である。
取り扱っている銘柄の数は豊富か
取引を行う証券会社が、多くの銘柄を扱っているかどうかという点も、重要である。
銘柄の数が多ければ多いほど、その分幅広く比較検討しながら銘柄を選ぶことができる。
投資初心者は当然ながら投資に関する知識も最初は乏しく、勉強しながらの運用となる。
そのため有名な企業の銘柄から新興企業の銘柄まで、様々な銘柄を見て購入できる方がやりやすいだろう。
また初心者はリスクを抑えるという意味でも、できるだけ「負けない投資」を行いたいはずだ。
リスクを抑えるためには、様々な銘柄を購入して運用する「分散投資」を行うことが戦略の一つと言える。
ゆえに取り扱っている銘柄が豊富な証券会社も、これから米国株投資に挑戦する人に向いている会社なのである。
②証券会社の米国株口座を開設し、入金
取引をするための証券会社を選べたら、証券会社の米国株口座を開設して、資金を入金する。
入金する際は、日本円を米ドルに換金してから米国株口座に資金を移動することになる場合は為替レートの影響を受けるため、米ドルに換算する時の為替の状況には注目するべきである。
これはできるだけ円高の時期に米ドルに換算して米国株口座に資金を預ける方が、株を売却して米ドルから日本円に戻す際に為替差益を得られる可能性もあるためだ。
なお証券会社により米国株口座への資金移動の方法は異なるはずであるため、詳しくは開設する証券会社の手順に添って進めていくことになる。
③米国株を選ぶ、購入
米国株口座に資金を預けたら、いよいよ米国株を選んで購入することとなる。
株を購入してからは、その時々の景気動向や政治・社会情勢などで刻一刻と株価が上下変動していく。
株価の状況を見て一喜一憂したとしても冷静さは失わずに、長い目で見て運用していきたい。
米国株の選び方
ここからは、米国株の選び方としていくつかのサンプルを紹介していきたい。
何が正解・不正解というものではないが、初心者におすすめの「負けない投資」を目指すこと、長期的に運用していくことを前提として、以下にいくつかのポイントを挙げてみた。
・複数のセクターから選ぶ
・連続増配株に注目して選ぶ
・定期的に少額投資し続ける
景気状況別に複数のセクターから選ぶ
一つ目は、あらゆる景気状況を想定して複数のセクターから1~2銘柄ずつ選んで、合計10銘柄くらいで運用していくという方法である。
セクターとは、業界と考えればわかりやすいだろう。
株価は社会情勢や景気に大きく影響を受けて変動していく。
そのためあらゆる状況に対応できるように、複数のセクターからバランス良く銘柄を選んで運用していくのである。
たとえば景気が悪化している時でも需要が絶えることのない生活必需品株から1銘柄、逆に好況期で需要が伸びていくサービス業の株から1銘柄、といった具合だ。
このように景気がどの局面にあってもリスクを抑えてバランス良く分散投資して運用していく、という方法である。
連続増配株に注目して選ぶ
二つ目は連続増配株から選ぶ、ということだ。
米国株の魅力として、毎年連続して配当金が上がっている銘柄が多いということがある。
これは、米国企業に利益が出たら株主に還元するという考え方が定着していることによる。
そのため連続増配株を購入して長期的に運用することで、継続して配当金を得られるというメリットがあるのだ。
たとえばスリーエムやP&Gは60年以上もの間、連続して増配し続けている。
他にも、連続増配株はたくさんあるので探してみてほしい。
購入した株に少額投資し続ける
株を購入したら、定期的に少額ずつ同じ株に買い増して投資し続けることで、少しずつ利益を増やしていくことを期待する方法だ。
これは投資に費やす資金を増やして取引金額が高くなるほど、利益も大きくなるためだ。
ただし取引金額が高くなる分、逆にリスクも高くなる。
そのため、最初はリスクを考えてなかなか買い増すことに二の足を踏むこともあるかもしれないが、それで良いのではないかと思う。
勢いに任せてギャンブルに走って大損を出してしまうよりもむしろ、慎重に長期的な視点で運用していく方が、長い目で見れば利益を生み出していける可能性を高めていけるのではないか。
米国株の運用を始めたら、少額でもコツコツと投資し続けていこう。
まとめ
ここまで、投資初心者が米国株投資を始め方や運用方法に触れてきた。
あくまでも一つの方法であり、これが正解というものではない。
それでも、この記事を読んだ人が米国株投資を行うことに意識が芽生え、資産運用に向けた一歩を踏み出すきっかけになれたら嬉しいです。