誰かのオールタイムベスト
Twitterを見ていて「いいなあ」と思うのは、大勢が同じことについて話をしていて、尚かつそこに「好き」が溢れていることだ。
最近そんな「いいなあ」を見せてくれるタグがあった。トレンドに入ってたのかどうかは知らないけど、自分のところには流れてきていた。
#みんなが選ぶ邦楽オールタイムベストアルバム100_In2020
邦楽アルバムの、自分が思うところのベスト30枚を投票してもらい、集計して順位をつけたものらしい。投票する人はただ30枚を挙げるのではない。きちんと1位から30位を決めるのだ。また、1アーティストにつき3枚までと制限もかけていたらしい。
らしい。自分がこのタグを見たのはもう開票が始まったあとで、投票には参加してないからだ。
参加できれば良かったなあ。(もう皆が集まっていて、わいわい楽しんでいるその最後の段にお邪魔したような心持ちでした。早く来たら良かったなあとか、それこそお手伝いなんかもしたかったなあと思う。そのほうが楽しいはずだから。)
それはそれとして。
オールタイムベストを見ながら、とても興味深くて一つ一つ見ていくのは楽しかった。
上位にあっても知らないアルバムはあるのである。
でも、誰かにとって(その誰かは遠い人である気がしない)の大事なアルバムなんだと思うから、その気持ちを知りたく思うのだ。どんな風に出会ったのか、どんな風に付き合ってきたのか。それを聞きに行って、話し手のいい表情に(僕は)出会いたい。
それから知らないことは、この場合には嬉しいね。これからそのアルバムを「はじめて手にとる」ことになるのだから(そう、聴いてみたいと思い始めている)。
ねえそれって羨ましいことじゃないかな、と相手からの視点に切り替えてみる。
僕の大好きなアルバムを、彼ははじめて手にとって、今から視聴をはじめるなんて。ああ、あのオープニングにどんな反応をするんだろう。あの有名な、多分あれは知ってるだろうな、メロディに泣いてくれるだろうか。聞き覚えがあるなと耳を傾けたらすぐに引きずり込まれんだから。
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