めありー、13月のメリーについて
めありーは私の青春である!
めありーを知ったのは11歳の時にきいたイヤホンと蝉時雨で、そこから今まで、9年間青春時代を共に過ごしてきた。
親友も初めてできた恋人もめありーがつないでくれた。
めありーの音楽を聴くと戻れない青春を思い出すから気軽に聴けない。重い。
もちろん初めて買ったCDも13月のメリー、次に買ったのは彼はきっと魔法を使う。
大好きだ!!!
ちなみに特に好きなカバー曲は消えてしまえたならいいのに、なんて と ひとりがち、ドアーズ、フィクションラインです。しぼれてない。
めありー好きな方、コメントいただけると嬉しいです。語りましょう。
4月.春の夜
始まりを予感させる一曲。
「世界で一つの色に幸せを願って 四月の夜は目を覚ましていく」
不安や恐れをそっと肯定してくれるような、柔らかな曲調とささやくような歌い方から始まり、伸びやかなロングトーンを経て、最後はハミングで終わる。とにかく美しい…
静かで厳かな曲調だけど、前を向かせてくれる、新しい応援ソングだと思う。
「不確かな日々でも 幼い頃聴こえた歌みたいに忘れられないの」
変わってしまった日々でも、忘れられない思い出は今も残ってるよ、と慈しむような歌詞は非常に刺さる。
毎年この時期によく聞く。
5月.角砂糖の夢
これくらげP作詞作曲なんですね。まじで?振り幅すごいね。
人を傷つけてしまった懺悔の歌。
程度は大小違えど誰にでもこんな経験はあるんじゃないでしょうか。
私もある!!!
「どうか神様、僕に傷をつけて」
とすがりつく歌声は祈りを歌に押し込めるのが得意なめありー(勝手に言ってるだけ)にぴったり。
前半はひたすら懺悔するのに、後半で大人になって忘れてしまいそう、思い出せない、と言うのはこれもまた成長を意味してるのではないでしょうか。
春の夜では忘れられない思い出を糧にしてる(ひどく懐かしむ)のと対に、忘れたくない、消えてしまった辛い思い出を置き去りにして生きているのが意図してるかわからんけど対になってて、しゅき…
6月.両片思いの約束
最高のジューンブライドソングだ!!!ひたすらかわいい。
磁石の例え良すぎない??
「磁石みたいだね。
近づけば君は遠くへ行っちゃうし、たぶん向きが問題なの」
めありーは喜びの歌がすごく似合うね。後述します。
Will you merry me?もおすすめ。
これエキゾチックかまたに作詞作曲なのね。
めありーカバーの消えてしまえたならいいのに、なんても素晴らしく良くて、幸せとか祈りを書くのがうまい方なんだね。
あまりちゃんと聞いてこなかったからこれから聞いていきたいな。
7月.二人
6月と打って変わって失恋ソング。
温度差にやられる。しんどい…
8月が控えてるとはいえ安直に夏ソングを持ってこないのなんかいいよね。
二番の歌詞が特に好き。
「喉が乾いたよ、もう歩けないよ、何か飲みに行こうよ」
からの
「ごめん、忘れて」
がリアルすぎる。終わりそうな関係の時って空気感でわかっちゃうよね。
ぴりついたのを感じ取って拭おうとしたけどもう戻れないんだろうな。
「ああ、好きだったんだ気づいてしまった」の歌い方が本当に綺麗。
8月.サンダルリープ
きましたOrangestar!!!最強タッグだね。
「夏が遠く遠く未来で また今に出会える頃
僕はどんなんだ? 君を覚えてるかな?」
夏と過去と未来とを愛おしく思ってるんだな~と改めて感じた。
この曲も含めてめありー×Orangestarに感性を育てられたので、私も夏を愛おしく思います。
めありーが歌うこの歌からは5割喜び、3割慈しみ、2割切なさを感じる。
癖のない透明な声だからこそ感情をくっきりと届けられるんだろうな~。
9月.エアリーフォール
ナユタン節を感じつつ、めありーの声に合うよう作られてるなーと思う。
直球に考えると飛び降りを巡る歌なんだろうけど、比喩なのかな?
状況は様々でも残された側の心情を書いてるのかも。
めありーが歌うと祈りのように聞こえる。
この歌の主人公は夏にあったことが大事でとらわれているけど、飛び降りた子にとってはどうだったんだろう、とか考えちゃうね。
「ねえ、夏にあったこと このままずっと秘密にするの?」
どうしようもない健気な片思いを彷彿とさせる歌。
10月.秘密
かわいい。
「子どもみたいな笑顔だって、僕の取り柄だから~」
ポップな曲調が耳に残る、12曲の中で割と異彩を放つ曲だと思う。
無邪気なあの子を思い出しませんか?私は思い出します。
跳ねるようなにこにこした歌声がまたかわいい。
11月.November
11月の空気感をよく表してる。
個人的に11月が一番憂鬱な季節で、なんとなく鬱屈とした気分になる。
度々歌われる「ガラス越しの愛」とは何なのか。
ラスサビ前の「わたしのせいでこの世界が終わるの」から考えるとなんか研究者と被験者的な感じなんですかね。壮大すぎるかも。
歌詞だけじゃなくてラスサビの幾重にも重なるコーラスも壮大。
いろんなめありーの透き通る声が聞こえて幸せ。
12月.銀雪の恋
禁断の恋だ!!!
激し目なサウンドなのに冬感があるのすごい。
ロック調においてめありーの声は夏曲を歌うと天に突き抜けるようなイメージがあるけど、冬曲を歌うと空気に溶けていくような気がする。
この曲は特に祈りというより叫びなのに溶けていくんですよ。なんで?
基本私は春夏曲を好きになるけど、この曲はアルバム内でもtop3に入るくらい好き。
思春期のぐらぐらとか直球な歌詞がいじらしくてかわいくて大好きだ~
「先生 もっと ねえ、もっと 抱き寄せてもっと ねえ、もっと」
「二人溶けあって混ざる心まで歪んでなんかないって思いたい」
「ちゃんと名前で呼んで 私の目を見て
生きる意味をくれたあなただけが私のすべてよ」
buzzGありがとう。原曲星の唄もめありーカバーも大好き。
1月.星結び
冬曲どまんなかって感じだね。
イントロで窓越しにしっとりした雪が降ってる様子が容易に想像できます。
これまでの日々をかみしめるように一歩一歩進んでいく歌。
「過ぎ去った日々も未来と繋がる時にかたちになる。」
「どんな自分になれるかなんて今はまだわからないけど
いつの日か輝けるように歩き出す」
いい歌詞だな~受験期に聞いてました。
柔らかなめありーの声も相まって、寄り添ってくれる応援ソング。
2月.ピグマリオン
初めて聞いた時の衝撃がすごかった。
幻想的でぞくぞくする曲調で癖になる。
「二人は人形」とか「互いの理想」とか言ってるからピグマリオン効果じゃなくて神話のピュグマリオンからきてるのかな。あんまり詳しくないです。
他の曲と比べてめありーの声がどこか無機質な冷たい感じがするのは気のせい?イメージは古びた冬の雨の日。
最後ピアノの音だけで締められるのがすごく好き。
3月.どうかしてるわ
ラストです。個人的にこれぞめありーの真髄だと思う。
喜びの歌なんだけどそんな一言では表せない、大きな愛の歌です!!!
季節が巡る喜びとともに恋愛、友愛、家族愛を問わず大切な人への想いをしたためた、信じられないくらい綺麗な歌。
軸は「あなた」で、これまで出会った情景すべてを慈しみ、感謝の気持ちがあふれてきてどうしようもない、ていう気持ちになります。
一番では
「本当はあなたと出会いたくなかったのに」
と歌っていますが二番の同フレーズでは
「終わりのある物語なんて読みたくはないの」
ラスサビでは
「本当はあなたと出会えてうれしいのよ」
追い打ちで
「ずっともっとあなたの隣で笑っていたいと思うの
いつまでも巡る季節をあなたと歩いていきたいのよ」
とまで言ってる。
「あなた」が大切すぎて終わりや別れが怖い、だから出会いたくなかったんだろうね~~~愛~~~!!
自分のことを
「あなたが思っているよりも私はずっと醜くて小さい蕾のままでいるのに」
というほどだから自信がないんだろうね。だから終わりが人以上に怖い。
各Aメロでは春夏秋冬と「あなた」と歩いてきた情景を歌ってます。
これが本当に愛おしい。ぜひ聞いてみてください。
曲自体これほどすばらしいのに、めありーの歌声で更に磨きがかかって賛美歌みたいになってます。本当に綺麗な祈りの歌。
喜びを歌うめありーの声は神がかっています。
↓↓↓個人的苦しくなるくらい綺麗な歌詞↓↓↓
「巡る季節の記憶の中で微笑むあなたが今もわたしの心を縛り付けるの」
「風に舞った花弁が落ちて水面に彩りを与えて揺れるように、
思い出せない微睡の中で読んだ話が今もわたしの心を撫でてくれるの」
「すぐに覚めてしまう夢のように
眩しい日溜まりの中で息をしてるみたいよ」
「あなたが側で笑っているだけですべてのことが色づいて花が咲くのよ」
私はイントロだけで涙が出ます。走馬灯選抜入りです。
13月のメリーは間違いなく人生のベストアルバム。
20年も生きていないけど。
戻ってきてくれたら嬉しいけど、生み出してくれた音楽が残っているだけで救いです。元気にされてたらいいなあ。
これからもずっと愛してやまない歌い手さん!応援してます!!