初めての彼女と破局した話
今年の3月、自分にとって初めての彼女とお別れをした。
別れた理由は彼女の側が自分に対して好きな気持ちがなくなってしまったから。遠距離になるタイミングというのもあって、彼女の側からしたら切り出すのにちょうどいいタイミングだと思ったのかもしれない。自分も薄々別れたいんだろうなというのは感じていたけど、自分から切り出す勇気はなかった。彼女を失うということが怖すぎて。
出会いはバイト先
彼女との出会いは同じバイト先の先輩後輩として。そんなに頻繁に関わりがあったわけではないけど、向こうのほうが自分のことを気になってくれたみたいで付き合うことに。
それまで自分は彼女というものがいなかった。高校の時に同じ部活の先輩に対して淡い恋心みたいなのは抱いていた。そのときは先輩後輩以上恋人未満みたいななんとも中途半端な関係で終わってしまい、離れたあとも連絡を取り合ってはいたがいつの間にか連絡を取ることもなくなってしまった。
それから4年ほどが過ぎ、まさかバイト先の後輩から好意を向けられるとは思ってもいなかった。それまではただ可愛い子がいるなくらいにしか思っていなかったけど、LINEを交換して話すようになってからは割とすぐ、気づいたら好きだなという思いがあることに気づいた。
そしてある日好きだよという気持ちを伝えたところから交際がスタート。バイト内では誰にも付き合っていることを明かさず、2人だけの秘密にして付き合うことにした。
気づいたらすべてが好きになっていた
彼女のことを好きになった理由はいくつかあったけど、大きな理由としてあったのは受験などを控えていて大変そうな時に自分を頼ってくれたこと、バイトで落ち込んでいるときにも励ましを求められたこととかかな。そしてなによりすごく健気で可愛い子だった。この子のためなら何でも頑張ることができると思わせてくれるような子だった。自分のためにといってお菓子まで作ってくれるような子だった。
彼女のことをバイト先での姿しか見ていなかったけど、同じ出勤日にはとても頑張っている姿を見て「なんて頑張り屋さんなんだ」と普通に尊敬できるくらい頑張っていた。辛いこととかもあっただろうけど嫌な顔一つせず頑張っている姿を見て、自分もがんばなきゃなと思うようになったほどだった。
そんなわけで自分にとって初めて女性との交際をスタートさせた。どういうふうに振る舞えばいいのかということがわからなかったりもしたが、お互いに知りたいことがありすぎたりして、会ったら何時間も話してしまうような感じ。年の差もあり不安を感じていたけど、いざ付き合ってみると自分にはもったいないくらいいい子だなと感じさせられた。それとともにこの子のことを絶対に幸せにしてあげたい、支えてあげたい、そして会うだけで自分がすごく元気がもらえるというように感じるようになっていた。
バイト終わりに電話をして進学後はこんなことも二人でしたいね~と願望を語り合ったりもした。今振り返ってもすごく幸せな時間だったと思う。
思うようにはいかずお別れ
しかし別れることになってしまった。彼女から言われた好きという気持ちがなくなったというのはおそらく嘘ではないだろう(他にも理由がありそうだったし、これが理由の一つに過ぎないと思うが)。でもこのような思いをさせてしまったのはすべて自分のせいだったと今になって思う。
どんなことが彼女の気持ちを冷めさせてしまったのだろうかということを考えるといろいろな心当たりがある。クリスマスのプレゼントが彼女の期待に添えなかった、デートプランをしっかりと考えられていなかった、ご飯に行く際も行きたいところばかり聞いていて自分から決めることが少なかった、連絡が来ないことを不安に感じて追いLINEをしてしまう、等。この他にも色々あると思うけど、こういったことが原因じゃないのかなと今になると思う。
自分なりには体調なども気遣ってあげていたつもりだったけど、彼女の側からしたらもっと気遣ってほしいと感じていたのかもしれない。いずれにしても自分のことを客観視できていなかったのだなと感じる。
本当は不満とかがあったらその都度伝え合って解消したりしたいと思っていた。実際付き合った当初に不満があったらお互いにすぐ伝えようということは話したりしていた。でも結局は自分のほうが歳上だったということもあり言いづらかったんじゃないかと思う。
自分自身も彼女に言いたいことはあったけど伝えられていなかったからこれに関してはお互いが悪かったんじゃないかと思う。しかし自分の方から定期的に不満がないかを聞いてあげたりして、その内容を受け入れ、より良い関係になれるように改善することはできたんじゃないかな。
彼女の理想とする彼氏像というものに自分が当てはまっていなかったと言えばそれまでなんだろうけど、それにしても自分にできたことはあったんじゃないかと思う。付き合っていたときにはできるだけ彼女に寄り添ってあげたいと思っていたし、できるだけいい関係にしようと努力をしていたつもりだったんだけど結果的にはあまりうまく言っていなかったんじゃないかなと感じる。何よりしっかりとコミュニケーションが取れていなかったことが一番良くなかったことかなと思う。
別れてしまったけど感謝しかない
結果的には4ヶ月程度の付き合いとなってしまったけれど、自分にとってはすごくいい時間を過ごさせてくれた彼女には本当に感謝しかない。これまで恋愛をしてこなかった自分にとって、恋愛することの楽しさや幸福感というものを与えてくれたと思う。なによりこの人のためなら何でもできるし、辛いことがあっても頑張れることができる、と思わせてくれていたのが自分にとって何よりも大きかった。それは彼女がいつでもつらそうな顔一つせず頑張っていたことが大きいんだろうけど。
こうして振り返ってもやっぱり人として素晴らしい人だったんだなと改めて思わせてくれる。一方的に別れを告げられてしまったから感謝の気持ちを伝えることができなかったことが本当に心残りである。多分もう会うことはないんだろうけど、もし何かの縁で会うことがあったら本当にありがとうと感謝の気持を伝えたい。そして幸せな人生を歩んでほしいと心の底から願っている。
最後のことに関しては単なる自己満足になってしまうけど、一人の人間として感謝の気持を伝えることは当然のことだと思うし、何より本当に尊敬の気持ちを持った人は初めてなんじゃないかっていうくらい素晴らしい人だったと思う。
こんなに素晴らしい女性に出会うことができて自分はすごく幸せものだと思う。できればもっと長く一緒にパートナーとして歩みたかった。
失ってから大切さに気づくというのはよく言うことだけど、本当にそうだったんだなと今になって痛感している。思い返してみると自分のだめだった部分ばかりが見えてきてしまう。今はこれ以上の出会いなんてないんじゃないかと思っているけど、この経験は大切な思い出として自分の心の中にしまっておきたい。
そしてもし新しい出会いがあった時には、この経験を活かしてその人のことをすごく大切にしていこうと思う。
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