2023年1月にマリウス葉に一目惚れしたオタクの記録
オタク歴約15年。小学生の時に出会った『ONEPIECE』をきっかけにオタクに目覚め、学生時代は漫画・アニメ好きが高じてとある声優を全国追いかけ、社会人になってからは当時の上司の薦めでK-POPを知り韓国までライブ・サイン会に飛び、ここ1年ほどはソシャゲに数十万つぎ込む生活をしていた。さまざまなジャンルを好きになってきたが何となく「ジャニーズにハマることはないな〜」と思っていた。そんな自分がマリウスくんに出会ってから今に至るまでの記録である。
2022年12月27日
SexyZoneマリウス葉、12月31日をもって芸能界引退を発表。
普段ジャニーズに興味が無い自分の耳にも入ってきたニュース。最初はあぁたしか2年くらい休んでた子だよね〜残念だねぇなんて思っていたがTwitterで関連ツイートを漁っていると、この発表がいかにファンを納得させたものだったのか、アイドル本人達がいかに素晴らしいかが伺えるものがほとんどで驚いたのが興味のきっかけであった。
ジャニーズに限らずだが脱退というものは大抵マイナスのニュースであり、少なからず第三者からのグループの印象を下げ、大体のファンはモヤモヤを抱えることになるのが普通だ。しかしこの発表は悲しみこそあれどファンを納得させまたできる限り最大限にファンに向き合っている内容であることが伺えて珍しい事例だ…と思うと共に少しSexyZoneに興味がわいた。
2023年1月上旬①
私の母は大のジャニーズ好きだ。嵐の相葉くんから始まり今はSnowManのラウールくんを推している。そしてグループ自体は追っていないがNEWSの増田くん、キンプリの岸くん、セクゾの松島くんなど単体で好きだったり、ジャにのちゃんねるを観ていたり、ride on timeを毎回録画して観ていて大体のグループはジュニア含め顔と名前が一致している。そして母と私はケーポオタ仲間でもあり共に渡韓したり今でもコンサートに一緒に行く仲だ。親子としての相性はイマイチだがオタク友達としては価値観の合う一番の相棒的存在だった。
ある日の夕方、母は録画していた2022→2023年ジャニーズカウントダウンを観ていた。普段はスルーするが何となく頭の片隅に「SexyZoneマリウス葉、ジャニーズカウントダウンをもって芸能界引退」がチラつく。黙って隣に座って観てみた。ジャニオタ母がいる環境でジャニーズのコンサート映像を見かける機会がなかったわけではないが、こんなにしっかり観たのは初めてであった。
初めて観たアイドルのマリウスくんは本当にキラキラと輝いていて、少しぎこちなさはあれど2年のブランクなんかとてもじゃないけど感じられず、あの日あの場所で誰よりも愛されていた。美しい顔に可愛らしい喋り、愛らしい表情。SexyZone全員の歌と踊りの上手さに驚いた。釘付けになった。
今日で引退と宣言した以上そもそもカウコンの目玉ではあっただろうが、会場全体がマリウスくんを暖かく送り出そうとしている雰囲気が画面越しから伝わってきて、きっとこれは彼が今まで築き上げてきた信頼から成り立つ舞台なんだろうな、本当に愛されている人なんだろうなと考えながら観ていたら最後の「RUN」では初めて聴く曲なのに涙が止まらなかった。
観終わった後、「思わず感動で泣いちゃったよ〜」なんて冗談めいたかんじで母に言いながらも内心は焦っていた。マリウスくんのことが忘れられなかった。彼はもう引退したのに。
2023年1月上旬②
たまたまFOD公式アカウントの「ride on time見逃し配信開始!マリウス葉独占インタビュー」の文字を見かける。よくride on timeの内容を話している母の存在を思い出しこれで録画残ってなければいいや…と思いながらダメ元で聞いてみると予想外の返事が返ってきた。
「実は昨日観ていつもはすぐ消すんだけど、この回はあなたが観るかと思ってとりあえず取っといてある」
………この時ばかりは良き母というよりさすが相棒という気持ちだった。有難く録画を見せてもらう。
正直内容はあまり覚えていない。頭痛がするほど泣きすぎたせいでもあるし、知らないことが多すぎるせいでもあった。ただマリウス葉というアイドルが、SexyZoneというグループがいかに素晴らしいかを見せつけられ、いよいよ追い詰められる気配を察知した。正直FC入りたいかもと思った。しかし今更ハマってどうするんだという気持ちが大きく、ここから長い悪あがきが始まる。
1月25日
この頃はハマんないぞ…でも忘れられない…を繰り返しながら急にTwitterのおすすめトレンドに入ってくるようになったセクゾ関連の単語を一通りサーチしてはちまちま情報だけ拾っていく日々を過ごしていた。
いつものようにTwitterを見ていると「5人での最初で最後のドームライブがFC動画で配信開始した」という情報を見かける。正直入るなら今かも、と思った。でもまだ怖くて抗っていた。引退したアイドルに今更ハマっても未来はないという事実が怖かった。それなのに全然忘れられなくて辛かった。一旦FC加入は保留に。
余談だが、当時なんの気なしに思ったままをツイートしたら反響があり驚いた。
申し訳ないのが、当アカウントは通知を全て切っている為1ヶ月ほどこの事態に全く気付かず、リプライに全くお返事が出来なかったことである。すみませんでした…(ここで言っても意味無いけど)
2月上旬
この頃から徐々に観念し始める。初めてMVを視聴するがフル尺じゃなくて普通になんで!?となるケーポ出身オタ。噂には聞いてたけど本当にサブスクもないしまじで何なの…と文句を付けながらも公式に上がっているMV関連は大体網羅する。この頃は公式youtubeコンテンツの少なさに困惑して観るものすぐなくなっちゃうじゃん…とケチ付けていた。本当に最悪な余所者である。しかしそのうちポプステのNOT FOUNDにどハマりして1日5回毎日観るようになるのでコンテンツが少なくても何の問題もなくなった。金髪のマリウスくんまじ異国の王子様すぎません?
2月18日
Twitterで5人旅の配信が始まったことを知る。ここまでは問題なかったのだがここで衝撃的な一文を目にする。
「配信期限は2ヶ月後の4月18日まで」
伊達にオタク歴は長くない。絶対にこのタイミングを逃してはいけないと感じた。今まで抗っていたのが嘘みたいにあっさりと決断し入会手続きに踏み切った。会えなくても、新しい姿を見ることが出来なくても、私はマリウスくんが大好きだと認めた。
入会時の好きなメンバーにマリウス葉が選べなくて少し悲しかった。母が好きな松島聡くんを選んでみた。
2月28日
FCに入会したもののまだ少し動画を観るには勇気が足りなかった。3月の休みに観ようなんて考えていたら、思いもよらぬ事態が起こる。
""マリウス葉個人インスタグラム開設""
つい10日前に新しい姿が見れなくても好きだと認めたばかりなのにアイドルの姿じゃないとはいえ見れるの!?しかも普通にセクゾのインスタフォローして普通に投稿にいいねしてるし!?!?てかいいね早すぎだし!?!?!?
覚悟が予想外の形で早々に出鼻くじかれると同時に素直に大喜びした。
3月7日
ふと覚悟を決めてFC配信の5人のドーム公演と5人旅を一気見する。
正直まだまだ知らないことが多いし他の昔からのファンの方々に比べたら感じ取れるものは無いに等しかったのかもしれない。それでも本当に観て良かった、SexyZoneを、マリウスくんを好きになって本当に良かった。美しいマリウスくんが美しく旅立っていく様を観ることが出来て良かった。そう心から思った。最初から最後までほぼ号泣していたのでまた頭が痛くなったがなんだか今まで中途半端に好きな気持ちに抗っていたのが馬鹿らしくなるくらい心は晴れやかだった。
3月15日
ついにFC会員証が届く。まずカードが可愛い!そしてわざわざ最新の会報を同封してくださるジャニーズ事務所って親切だ…
せっかくなので会報を読むとマリウスくんの卒業まで載っていて前情報がなかったので驚きと同時に涙が止まらなかった。国立の夢、叶うといいな。
3月16日
曲をもっと聴きたいけどどうしたらいいか悩み、とりあえず「SZ10TH」を注文する。こういう時ベストアルバムが出てると手を出しやすくて助かる。MV集も付いてるし。ついでに「POP × STEP!? TOUR 2020」も購入。サブスクはないけどCDさえ買えばCDを取り込まなくても専用アプリで曲自体はスマホで聴けるんですね。それなら悪くないかもしれない。あとやっぱり金髪マリウスくん最強すぎません?Ladyダイヤモンドのクマリウスくんが可愛くてしんでしまった。
3月21日
最新曲にtimeless収録と5人のドーム公演映像の特典化がされると発表される。
正直、腹を括ってマリウスくんを好きになると決めたもののやっぱり彼がアイドルだった頃に存在を知りたかったしこの目で直接見てみたかったしやっぱりハマるの遅すぎたなぁって毎日少しだけ辛かった。もちろんそれ以上に毎日大好きで幸せだけど。でもこうして彼の卒業を後追いでも見届けられて、こうして最後になるであろう彼の歌声の音源収録と最後の単独コンサート映像の円盤化に立ち会えたという意味では実はまだ遅くなかったのかもしれない。少しだけ今の自分を肯定してもらえたようだった。
そもそも今を一般人として生きる彼にとって今更の新規ファンなんて迷惑なのかもしれない。それでも言わせて欲しい。
『今、ファンになれて本当に良かった。過去のマリウスくんが頑張ってくれたおかげで未来の私が幸せです。今まで頑張ってくれて、素敵なアイドルでいてくれてありがとう。本当にマリウスくんが大好きです。』
今は、予約したCDが届くこと、新曲を聴けること、過去のマリウスくんを知れること、ツアーが始まること、マリウスくんの今後と、これからのSexyZoneの展開、全てが楽しみだ。記録はここで終えるが私の新人セクラバとしての道はこれからも続いていく。
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