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飽き足らず

午前2時14分。
私は自分の足に落書きをしていた。

たった23.5センチの二つの肉の塊は
毎日毎日私の体を支えている。

「爪先(つまさき)」、「足の甲(こう)」、
「蹠(あしうら)」、土踏まず、
「踵(かかと)」「趾(あしゆび)」

足は時として第二の心臓とも呼ばれるらしい。
手よりも自由が利かないし首ほどよく回らない。
タンスの角にぶつけると死ぬほど痛い。

こんなに足のことを考えた夜は
今夜が初めてだったかもしれない。

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