苗場山登山 ②山頂〜周辺の散策
本当に来て良かったと心から思った。一面に広がる高層湿原。
この湿原は、水生植物が生育・枯死し1年に約0.1mmずつ有機物が堆積しておよそ7000年かけてできたものらしい。
そんな貴重な景色を思う存分見て良いのか。少し歩けば人もいないので、景色を独り占めしている気分になる。天空の楽園と言われる所以。納得。
苗場山山頂ヒュッテで管理人さん(?)に絶景スポットだよ〜と"坪場"を教えてもらい、予定外だったがやや浮かれながら軽い散策の気持ちでペットボトル片手に軽装で向かう。これは大きな間違いだった。
樹林帯は足元が泥まみれ、岩場もあり両手を使わなければ先へ進めない。人気が全く無い。木が日差しを遮り、暗い。大自然の中で一人の恐怖。怖すぎて写真を撮る余裕も無かった。いくら歩けど一向に辿り着く気配が無いので何度も引き換えそうと思ったが、折角ここまで来たのに勿体無いよな、と気合いのみで進む。
半泣きになりながら歩き続けた甲斐があった〜。欲張って本当に良かった。頑張って良かった。
必ず最低限の装備は持ち歩こうと思った。反省。山は舐めてはいけない。
早めの夕食を済ませた後、日の入まで少し寝転び身体を休める。
刻一刻と違う表情を見せられる。空が燃えていた。今まで見た夕日の中で一番綺麗だったかもしれない。
宿泊しないと見られない。何度も見返してしまう写真。
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