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音楽ゲーム、音楽派とゲーム派の間で板挟み

どうも、HONOKAです。
音ゲーマー歴約10年、IIDX皆伝、ポップン最高48、他は忘れるくらいライト勢。そんな私ですが最近少し音楽を聴くことを頑張っています。

音ゲーを始めたきっかけを改めて

過去にこのような記事を書きました。

ここにも書いたんですが、初めて触れたアーケードの音ゲーはポップンで、曲がきっかけというより、キャラが可愛くて気になったからという理由でした。
そこからポップンを通じてアーティストに興味を持って、好きになった方々(当時で言うとRyu☆さんやL.E.D.さんなど)がIIDXの方によく書き下ろしてる他、その頃はリフレクビートやjubeatとの連動イベントなども盛んでしたのでそういったイベントを通して徐々に触れる機会の増えていたIIDXに移行していったという感じです。
なので、IIDXに関しては7割くらい音楽が動機みたいなとこもあったのかな、と思います。

とはいっても、IIDXから音楽ジャンルをふわっと知ってもそこからあまりdigるということを長年していなかったので、音楽に本当に興味があったのか……は今振り返ると謎です。BEMANIアーティストの追っかけという色の方が強かったし。
ただ音ゲーの曲に詳しいだけの人になってたような。

もっと音楽知ろうってなったきっかけ

縁って不思議なんですが、私って昔はただの音ゲーマーだったはずなのに、曲について話すグループ誘ってもらったりとかしてて(本当に今思うと他のメンツに比べて浮きまくってるはずなのによく私の名前挙げてもらったなって。誘われた時すごく嬉しかったけど同時にびっくりした)
正直、数年前の自分の態度とか、音ゲー以外の曲全然知らないのに、私ちょっと音楽わかってますみたいなムーブをかましてしまった瞬間があったかもしれないしあまり思い出したくないなあってなっちゃうんですよね。今ですら、私まだまだ全然知らないなって思わされるのに。
無知の頃の方がイキりたがってしまってるのなんで……?若さというか、年齢もあるかもしれないけど。
それでも、いい曲だなと思ったらいいよね、って話をすることはあったので、ゲーム以外のことも話せるって思ってもらえてたのかな。
でも、そういった音楽に造詣の深い方達と話す機会を通して、全然喋れなかったなって感じたし、音楽に対しての知見があまりにも浅いことを思い知らされて自分が恥ずかしくなっちゃったのでちゃんと勉強しよ!と気が引き締まったなと。知ったかぶって話すのやっぱ嫌だし……。
あと、知っといて損することないなとも思った。
例えばこういった音楽の話するようなケースでもそうなんですが、好きなアーティストの作る曲のルーツ(L.E.D.さんのPSYTRANCEはどんなアーティストの曲から着想を得てるんだろう?とか)を知るきっかけにも繋がるかなとか考えたんです。

自分も音楽始めるようになって向き合い方が変わった

そして上記のような理由もあるんですが、同時に、自分がDTMをもっと理解したい……というような事情もあってインプットを本格的に増やしたいって思いました。
以前、作った曲を聴いてもらった時、展開の組み方やビルドアップの作り込みが甘いとか結構色んな人に言われたんですが、どうしたらいいんだ……ってなっちゃって立ち尽くしちゃったんですね。
クラブミュージックの展開や作法って結局数聴かないと頭に叩き込めないなって。
DTM始めた理由が、音ゲーの公募(主にボルテ)参加してみたいとかそういう理由だったんですが、音ゲー曲のルーツってクラブミュージックであることも多いので(クラブミュージックの展開を二分尺に落とし込むとかね)結局ちゃんと理解してないと作れないんだなってわからされました。
最初はサイケ作りたいからサイケを聴こうと思ってたんですが、この頃はDrum'n BassやUKHCも聴いてます(超余談)。

そういった経験を踏まえた上で音ゲー曲をまた聴くと、ちょっと聴き方も変わってきたりするので面白い!です。この楽曲はこのジャンルからインスパイアされてるのかな?とか、聴けば聴くほど面白い。
音色とかベースやコードのこと考えながら聴いてると、(あっ、このノーツってこの音叩いてたんだ)って発見もあるし。

意外と音楽の話が通じないユーザーが多い

めちゃくちゃ自分語りしてしまったんですが、やっと本題に入れそう。長々とすみません。
最初に、好きなアーティストがきっかけでIIDXを始めたと書きました。
……が、音ゲーやってる方と話すにあたって、カースト制度みたいなのが当時少しあったような気がします。今以上に初心者がやりにくい環境だったな……って感じてた。
上手くないとそれだけで何となくナメられるのもそうなんですけど、アーティストが好きっていうのが何故か見下されがちで、「ああコンポーザー親衛隊の方ね笑」みたいに思われてしまうのが本当にショックだったし悔しいって思いました。音楽は二の次みたいな。
上手くなろうって考え始めたのもこの環境がきっかけでした。
自分が直接言われたわけでないにしろ、そういう風に陰で言われてる人達がいるのを知ってしまって、(いやちゃんとクレジット落としてゲームもやってますけど……)っていうのを実力を持ってしてわかってもらうのが1番だろうなって。
そこからだいぶ遠回りもしましたが、ひとまずIIDXはなんとか皆伝を取って人並みに難易度の話くらいはできるようになったかな……って思います。今でも分からない話題はあれど。

※補足しておくと、これは当時私が観測できる環境がたまたまそうだったってだけですし、今はもっと初心者に優しくなってると思います!BPLの発足はまさに代表的な試みだし、そこから好きな選手に憧れてとかでIIDX頑張ってる人とかも多いしすごく良い環境になりつつあると感じてます。
だから決して怖がらないで欲しいというのが本音です。

話を戻すと、それくらい、音ゲーマーの方と話すとどうしても難易度の話になりがちでした。
たまたま同じくらいの実力の人が集まったからそうなる、とかではなく、その中に青段位や赤段位がいても構わず☆12上位の話とかになってしまうようなことも。
結果的に下の段位の人が話を聞いてても面白くないみたいなケースをちょくちょく見てきてもいます。(でもやっぱり実力が伴ってないと声をあげづらいから何も言えないんです)
私の場合、置いてけぼりになりたくないからゲームちゃんと上手くなろう……と思ってゲーム頑張ってたんですが、みんながみんなそこまで真剣に向き合えるかは別問題ですし、正直この環境良くないと思ってて。
そういう人がいたらそういう人らも分かる話題を振ってあげたい……と考えてしまうんですよね。でも思っている以上に上級者の方ってゲームの部分しか見ていない(曲には興味がそこまでない)ということに最近気付かされました。
もちろん全員が全員そうじゃないのはわかってます。私の周りがたまたまそうってだけの可能性は充分有り得ます。これは本当に誤解されたくないので何度も言いますが……!

ゲームがおまけなのか音楽がおまけなのか

私は知り合いに「ゲームが面白いからやってる」って人と「音楽が良いからやってる」って人どちらもいます。
どっちか片方とだけ仲が良くてどっちかに意見が偏る、ともなれない立場です。どっちの言い分もわかるし。

実際問題、段位に合格したり上のレベルがクリア出来た時の達成感は言葉にできない感動体験だと思ってます。
私も上のレベルにチャレンジしてた時期はその瞬間的な喜びを求めてプレーしてました。
一方で、新作稼働した時に筐体で新曲を聴いてこの曲すげー!!!っていう音楽体験とか、そういうのを求める自分もいる。

ただ、音楽が好きで音ゲーを始めた知り合いなどから話を聞いてると、想定以上に曲の話が通じないことがありそれでコミュニケーションが上手くいかないなんてこともよくあるようで……音ゲー好きなのに音ゲーマーは話通じないから苦手みたいな話を聞くほど。
(逆に、音ゲーマーからは音楽オタクめんどくせーって思われてたりするのかな笑)

確かに、☆9くらいの低難度の曲が伝わらなかったり、どんな曲だったっけ?ってなられることも多いので、譜面ありきで話が進むことが多いかもとちょくちょく思うことはある。
たまには好きな曲の話とかしたくない?ってモードの時に譜面の話とかランプの話になると、またか……となってしまったりとかも。
自分の成果とか話したがる人も多いし、攻略法とかの情報交換を求めるのはゲームとしてあるべき姿なので否定はしませんが。

私も最近は音楽を楽しむ寄りの遊び方にシフトしつつあったので、そんな音ゲーマーに辟易しつつある友人の悩みを、ゲーム部分が好きでやってる人に伝えたらどう思われるんだろう?と私が単純に興味わいたのもあってふんわり雑談に混じえて話してみたんですが
「音楽の話ができなくて離れてしまうっていうのは、その人には酷なこと言うようだけど離れて正解だと思う。メインで盛り上がるべき話題とはズレてるし、楽しみ方が違いすぎる。ゲームである以上は難易度の話になるのは当たり前だし、話したいなら上手くなるしかない。それが出来ないなら我慢して聞いてもらうしかないでしょう」
というような回答が返ってきたんですね。
うーん……確かに、高難易度に関する話をしたがる母数の方が多いのはそうかもしれないけど(実際私も話題についていきたいから高難度頑張ってたりしたし)、そんなにバッサリ切り捨ててしまうものなのか。
そんな知人は「好きな曲はあるけど、それでも打鍵するため・ゲーム体験のためにやってる。音楽はそこに付随してくるものでしかない」というような考え方でした。

譜面が良ければいい曲に思えてくる、って言ってらしたのが個人的にビックリしましたね。
いい曲にいい譜面がついてくれて更に好きになることはあるけど、譜面を前提として曲の評価をしたことがなかったのでカルチャーショック!


※思ったより読まれているみたいなので補足
上記の知人(ゲーム好きな方)との会話での発言ですが、会話に挙がった友人(音楽好きな方)に対しての話であり、音楽を楽しむ派全ての人を切り捨てる意図での言葉ではないです。(私の書き方が大雑把ゆえに分母が大きく聞こえてしまっていますが)
友人がゲーム派に対してやや否定的だったのを知った上で、「ならこっちもそういう対応するしかないよね」となっただけですし、その知人自体は非常に感じの良い方です。


ゲーム的に面白い曲がいい曲なのか?という話に関しては、「音楽ゲーム」という土俵の上では正解なのかもしれないですが……。
マレネクタリスみたいな曲が一般的なJ-POPとして流れてきたらびっくりしちゃうけどゲーム上で流れるものとして考えたらいい曲、みたいな。
だからといって逆に、ゲームとして退屈だったら良くないのか?って考えると……それはやっぱり分からない感覚だなってちょっと思った。
ゲーム的には繰り返しで面白くなくても、クラブミュージックの文法に則った作りをしててそのシーンがわかる人からしたら非常に良い曲だった(ここでゲーム音楽として聴いてる人と音楽として聴いてる人で乖離が生まれる)……っていう曲もいっぱいあるんですよね。特にビートマニアはクラブミュージックにフォーカスしてるのもあって。
何にせよ、たまたま自分の知らない世界のものだったからって「よく分からない音楽」と頭ごなしに否定するのはやめたいですね。(反面教師)

また、これは個人的な意見になってしまうんですが……。
上記の派生の話で"譜面が面白くないからその曲が好きじゃない"というのも時々みますが、曲の好き嫌いと譜面の評価は切り離して考えるべきじゃないかなと思ってます。
ただそれだけの理由でその曲が嫌い、みたいになるのどうなんだろうなあって。(そこを同一視する人がちょっと多いなあと感じました)
ゲームに収録されることが前提だし、作曲者も譜面のことは多少考えてはいるだろうけど……とはいえ、こんな曲作りやがって!とは自分もDAWを開く立場になってからはちょっとさすがに言えなくなっちゃったんですよね。
好き嫌いは人の自由ですが、誰からも見える場所で言うことはデメリットしかないかなとも思ってしまうし、その曲が好きな人が見てしまう可能性を考えると気をつけた方がいいのかなと単純にモラル的な面でも感じます。

どっちを楽しんでも正解だと思うし……

また少し話が逸れてしまいましたが、前述の通り、2通りのプレーヤー(音楽をメインに楽しんでる人とゲームをメインに楽しんでる人)のどっちの言い分もわかるし、ビートマニアここまで頑張ってきたのはライバルとスコア競うの楽しいとか、上の段位取れたりランプ更新した瞬間は何事にも変え難い喜びがあったからなんですよね。
達成感や感動体験を買ってるわけです。
自分もできるようになりたいから、同じくらいの実力の人と切磋琢磨して、情報交換するために高難易度の話をするし。おすすめのオプションや練習曲とか。

そもそもこの記事書いたのって、別に音ゲーのゲームの方しか興味ない人を貶めるためじゃないんです。
友達が言ってたんですがゲーム「音楽」ではなく、音楽「ゲーム」だから。ゲームなんです、結局いくら何を言ったところで。
音楽ありきのゲームといえど、主役はゲーム部分だし、音楽はそれを引き立たせるためのもの。
しかし、音楽から音ゲーに興味持った人があまりにもそのギャップに驚くケースが見受けられたので、確かにそうかもなあ。曲が通じないケース多いよなあって改めて思って書きました。

私はどっちの立場の人も知り合いにいるので、双方の話を聞くことがあって板挟みにされつつ、でもどっちかの意見にだけ賛同することも出来ないなあと感じつつその都度適切な話題を触れるように頑張らないとなーと感じてます。
逆にどっちの話にも対応できるのは強みだと思いたい。

つまり、ビートマニアに関してはこうして層が二分されるほど曲の質が高く、ゲームとしても突き詰められる部分が多いっていう意味で良いゲームであるってことなのかなっていうのが私の中での結論です。
ビートマニア最高!

収集つかなくなってしまった、何だこの記事!?
そしてこんな話をしたら音ゲー曲の話したくなってきた~!

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