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『秘密の森2』視聴終了

1stシーズンがとても良かった韓国ドラマ『秘密の森』、早速2ndシーズンも視聴しました。

現在Netflixで見られます。

一つの大きな事件が軸にあった1stと比べると、一見関係のない小さな事件の捜査が同時進行しているような印象の2nd、しかし、やはり最後まで引き込まれて見てしまいました。

キャラクターや関係性が安定しているし、ラストの雰囲気からして3rdも十分あり得そう。
続編を期待しています♡

ネタバレなので、未視聴の方はここから先はご注意いただきたいのですが、少し感想など書いて見ますね。



前回、主人公ファン・シモク検事の転勤で幕を下ろしましたが、今回のスタートも転任です。
日本も公務員は転勤が多いですが、韓国の検事さんも短期で転勤と、家族の負担も大きく大変みたいです。
私の父も公務員だったので、よくわかります…

相変わらず感情を表さず、自分のための送別会も気になることがあれば(もちろん仕事)平気でぶっちぎるシモクですが、職場ではそれなりに慕われている様子なのは、やはり彼の仕事ぶりが正義に貫かれ、信頼されているのでしょう。
惜しまれつつ次の赴任地へ移動する途中、不意に電話で別のところへ来いと命令されてしまいます。

この物語では、検察と警察の権利争いが中心にあります。
その調停の前面に立つそれぞれ二つの組織のメンバーとして、シモクと、前回タッグを組んだ女性刑事ハン・ヨジンが入ります。
ヨジンは大好きな現場を離れ、警察庁へ出向中。
シモクとヨジンは友情(と言っていいと思います)をキープしており、シモクはソウルへ戻ってすぐヨジンを夕食に誘いますし、呼び出されたヨジンも本当に嬉しそう(^ ^)

その調停の最前線では熱くなるトップを尻目に、なんとか着地点を見出そうと発言をする二人ですが、一旦操作になると安定のタッグが復活します。

大学生を含む元同級生3人組の旅行中に起きた溺死事件、元検事の弁護士が車中で死亡して発見された過去の事件、ある地方警察で以前起きた警察官の自殺、そして1stでも大活躍(?)だった残念な美男検事ソ・ドンジェが血痕を残して失踪した誘拐と思われる事件。
その裏に不気味に暗闘するハンジョグループのトップ、イ・ヨンジェの影もちらつきつつ、最後には全ての事件が一つの犯罪へと収斂していきます。

このドラマは専門用語が多く、韓国の方にとっても聞き取るのが難しかったそうです。
検察、警察組織も日本とは違うため、私もこちらのサイトの記事を参考にしました。
わかりやすくまとめていらっしゃるので、興味のある方は是非ご覧ください↓

正直、イントロに出てくる溺死事件になぜシモクやヨジンが引っかかるのかよくわからず、強引なキライはありますね(^_^;)
これは、ソ検事がいじめなど児童の事件を扱う部署にいたためつながった事件だったのですが、その描写が割合後の方になってしまっていたため、余計に唐突な感じになってしまったのです。
今回ソ検事は途中で誘拐され、それもどうして誘拐されたのかさっぱりわからず(^_^;)、もっと大きな陰謀を期待していたファンが多いであろう中、意外にちいさな犯罪で拍子抜けはしました。

今回は検察と警察の権利争い、そしてその前に横たわっていた内部の犯罪が中心となっています。
上にリンクした記事によると、これ(検察と警察の権利の問題)は現実でも韓国ではタイムリーな問題だったようで、国内にいれば余計に面白く見たでしょう。
日本で見るとそうなのか〜くらいですが…

内部の犯罪が、そもそもハンジョグループに関わることだったようですが、そこはしっかり描かれていない(私が見て取れなかっただけかもですが)ため、ちょっともどかしいです。
ハンジョはハンジョで家族内闘争中で、会長に就任したヨンジェも心労が絶えません。
亡き夫の悲願を継ぎたいと言う思いと、ハンジョグループを生きながらえさせなくてはならないと言う義務との間で、懊悩しています。
最後に、辞職を決意した夫の元部下カン・ウォンチョルに、「あなたが変えるのです」と訴えられるシーンはとてもいいですね。
亡きイ・チャンジュンの遺志を心に秘める人たちの、精一杯の思いに胸が熱くなるシーンです。
ちなみに、1stで死んだ人、基本的に2ndのストーリーには直接関わらない人たちが一堂に会するシーンがあります。
シモクの夢の中なのですが、こう言うシーンを味わうためにも、このドラマは1、2と順番通りに見たほうがいいと思います。

今回は、視聴者だけでなく、シモクも「自分がとらわれている事件は正しいのか、関係ないのに時間を無駄にしているのではないか」と迷いながら捜査しています。
ですが、真実を嗅ぎ分ける能力はやはりピカイチ。
犯罪のある証拠を求めて、目に止まったゴミ箱の鍵に猛然と打ちかかる様子は迫力満点です(^_^;)
そういえば、今回シモクが声を荒らげるところを初めて見ました。
感情をうまく表すことができないはずなのですが、そんな彼でも怒鳴るほど焦っていたと言うことでしょう。
相変わらず、シモク演じるチョ・スンウ素晴らしい演技です。

ヨジンは、今回はロングヘアーで時の流れを表しています。
これは付け髪なのか自前か、つい気になりました(^_^;)
でも、最終回でまたショートボブに切ってしまいます。
彼女は現場の捜査が好きなはずですし、元の職場も苦労の多いところにいる彼女を案じて待っているのですが、結局、ラストで茨の道を選びます。
彼女は慕っていた上司を辞任に追い込む真実を突き止め、危険を冒して表に出します。
新しく配属された部署では誰にも歓迎されず針の筵ですが、やはり辞任した上司の代わりに配属された新上司が「話は聞いているよ、頑張ろう」と彼女に温かく手を差し伸べ、希望が感じられ良かったです。

外部の犯罪と同時に、内部にも危険な犯罪を擁し、権力を振りかざしていつ部下を陥れるかわからない上司たち。
出世のために、飲み込まねばならない?悪。
やはり内部闘争がスリリングでしたが、最後に矜持を取り戻し、正義を保ったヨジンの上司、チェ・ビッ情報部長には救われました。

でも、全体にハンジョグループが関わっていたようなので、そこをしっかり動かしてくれたらパーフェクトだったと思います。
ハンジョの会長がすごい権力を持っていることはよく感じられましたが、露出の多さのわりに力がある、と言う描写だけしかなく、はったりに終始した感はあります。

誘拐事件を超人的な(?)生命力で生き抜いたソ検事は、ラスト回復して出勤初日をマスコミに囲まれます。
あのおしゃべりな検事が言葉を飲み込んだまま、不適な微笑みで職場へ入っていく姿も意味深です。
出世のためならどんなおべんちゃらも平気、そのくせ情の深さもちらりと見せる、友なのか敵なのかわからない人物ですが、こちらもイ・ジュニョクが魅力的に演じています。
彼の意味深な表情も、「きっと続編がある!」と私が期待する根拠です。

2ndのラストも、シモクは元々赴任するはずだった職場へ改めて異動となります。
出世には全く興味がなく、行けと言われたところへ黙っていくシモクです(笑)
しかし、新しい職場で1stの時の部下と再会、大歓迎されるシーンは、シモクには珍しい笑いに溢れ、やっぱりこれでサヨナラは寂しいです。
1st→2ndは3年間を要したそうですが、また是非是非!続編を待っています(^ ^)


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