個人出版③ GooglePlay編(英訳版についても少し)
今回はGooglePlayで個人で出版する方法についての覚書です。
終わりの方で、英訳版の追加出版についても少し書きます。
今更ですが、私の記事は本当にざっくりしているので、詳細な出版方法を知りたい方には不足かもしれません。
ただ、詳細な情報をわかりやすく説明してくださっているサイトなどは、既に情報が古くなっていることもありますので、合わせてご覧いただけると総合的にバージョンアップされるかもしれません。
どうぞ横目でご覧ください。
1.先ずは申請が必要
GooglePlayは他のストアと違い、あらかじめ出版したい旨を申し込みフォームから申請する必要があります。GooglePlay ブックスパートナーセンターより「オンラインのお問い合わせフォーム」から申し込みます。
返信が来るまでひと月ほどかかるという話も聞きますが、私は2週間ほどで返信がありました。
2.用意するもの
・本体ファイル:表紙から裏表紙までのEPUBファイル
・表紙ファイル(私はjpegで用意しました)
・あらすじテキスト
・著者プロフィールテキスト
こちらもアップロード用ファイルはEPUBです。
表紙ファイル形式はいくつか許されていますが、漫画ならjpegで用意しておけばほとんどのストアで使えて便利だと思います。
表紙は大きめサイズで作ります。
全てのファイルは2GBまでに納める必要があります。
表紙、本体とも、Apple Books同様ファイル名は半角アルファベット推奨です。
最初実験のつもりで表紙ファイルだけ日本語でアップロードしましたが、「要対応」と出てしまいました。
ファイル名のせいかどうかはわかりませんが、思い当たるのはこれくらいだったので、一度全部削除してアップロードし直しました。
GooglePlayの場合は、このアップロードしてから正確な状態が反映されるまで、ちょっと時間がかかるのかなという気がします。
最初データをアップした時、しばらく「要対応」がついてしまい、慌ててGooglePlayへ質問のメールを送ったら、返事が来る頃には既に正常な状態で受け付けられていました。
しばらく、と言っても心配で見張っている状態でしたので、今思えばそれほど長時間ではなかったと思います…
最初は「探偵は恋をしない」「獣の年頃」をほぼ同じ頃に出版したのですが、つい最近「SO MELLOW I COULD DIE(死ぬほどメロウ 英訳版)」をアップロードしました。
これは予約販売で、これを書いている段階ではまだ出版されていません。
このタイトルは、もともとKindle direct publishing(KDP)より独占販売していたものですが、もうさっぱり売れないので(笑)今月で独占を終了し、他のストアでも販売することにしました。
KDPについては、実際販売してみると非常に出版者に負担が大きいシステムとなっており、すっかり懲りて以降は取次会社にお任せすることにしました。
その件については、Kindle編で書こうと思います。
話が逸れましたが、英訳版で久しぶりに出版手続きをして、忘れていたこともだいぶ思い出しました(笑)
出版の画面には、まめに「?」マークがついていますので、わからないことがあればとりあえずポイントかクリックしてみてください。
それでほとんど解決できるはずです。
ファイル名を半角アルファベットにすること、容量内に抑えること、そして、もしかしたら0円はダメかもしれません。
英訳版はもう売れなくても見てもらえるだけでいい!と思い、最初0円にしたのですが、これでまた「要対応」がついてしまいました。仕方ないので100円に変えたら、受け付けられました。*この件に関しては、配信開始後に0円設定出来ました。期間限定ですので、同じく無料の楽天KOBO同様是非ダウンロードして頂けたらと思います(2019年3月20日追記)。
ただ、要対応後出版書類も一から書き直しましたので、他にミスがあった可能性もあります。
GooglePlayも楽天kobo、Apple Books、Kindle同様作者管理サイトのようなものが作られますので、そこで全て管理します。
Apple Books以外は、そこから作品データをアップし、振込先の銀行口座を設定し、税務関係の書類を作ることもあります。
公開中、未公開の作品が円グラフで一目瞭然ですし、都度、売り上げがあれば反映されます。
また、売り上げはごく少額からきっちり支払われるのもありがたいです。
私の場合はまだ数冊しか売れていませんので、ひと月100円とかだったりするのですが、それでも月々で売り上げが生じれば、支払ってくれます。
一番最初は、まず口座が有効か調べるために1円などの少額が振り込まれます。
これを「確認した」と管理サイトから通知すれば、残りの全額を振り込んでくれます。
銀行口座は、最初指定した銀行でうまくこのお試し振り込みが確認できず、別の銀行口座を指定し直して、受け付けられました。
理由はわからないですが、私は理由を探るより代用案で速やかに解決、というタイプなので…
あまり参考にならず、すみません。
GooglePlayは、アンドロイドユーザーがメインでしょうし、世界へ配信してくれるメリットはありますが、知名度では今ひとつです。
本は電子本しか取り扱っていないということもあるでしょう。
出版する側からいうと、出版手続きもApple Booksよりは簡単ですし、価格変更がしやすい(セールをしやすい)、売り上げが明確でわかりやすい、カスタマーセンターも普通に親切、と、むしろ使いやすいストアだけに残念です。
とにかく世界配信してくれるところは非常にメリットなので、今後は個人出版者の可能性を広げてくれる大メジャーになることを祈っています。
英訳版を出すということに関しては、楽天koboもGooglePlayもとにかくすらっと受け付けてもらえて、世界で販売していただけることが最大のメリットです。
というのも、現在のところ、個人で頼める取次会社では、外国語版は取り扱っていないからです。
ちなみに取次会社の電書バトさんは配信ストアを選べるので、任意のストアは自分で配信してロイヤリティを少しでも高く頂く工夫ができました。
(ただしこれは理屈上の問題で、電書バトさんの販促努力で、個人で売るより多く売り上げてくれる可能性もあります)
同じくナンバーナインさんは取次先のストアがパッケージになっており、自分で配信先を選ぶことができませんが、いずれも日本語版のみ対応です。
どちらにお願いしても外国語版を出すなら自分で出版することになるので*、こうしてやり方を知っておくのは無駄ではないと思います。
*私はお願いしていませんが、「死ぬほど〜英訳版」を英訳してくれた会社では、海外のストアへ取り次いでくれるとおっしゃっていた気がするので、そこでお願いするのもいい考えだと思います。
新作はまた翻訳をお願いしようと思っているので、その辺も今度は詳しく伺ってみたいですね。
GooglePlayでは、予約も設定できます。
これは楽天koboなど、他のストアでも同じですね。
また、楽天koboは0円OKだったので、そのまま出版日を待っています。
この二つのストアは、途中で価格を変えようと思った時、簡単に手続きできる印象があります。
他にApple Booksにも出版を予定していますが、ここが一番手続きが難しく、後回しにしています。
Apple Booksも価格は0円から可能、変更も可能ということですが、こちらもトライしたら書くつもりです。
いずれも0〜100円程度に抑えて、まずはお気軽に読んでいただければと思っています。
Kindleだけは、今の所299円だったかな?
まだギリギリ独占期間なので(独占期間終了しました 配信再開までもう少々お待ちください:2019年3月20日追記)、独占が終わったらまた改めたいのですが、ここは値段設定も自由にできないところがあるので(0円不可、ロイヤリティ70%の場合は配信コスト以下の価格は実質つけられないなど)やってみないとわかりませんね。
Kindleに関しては、頼めるものなら本当に取次代行をお願いするのが一番、というのが私の実感です…
追加で、昨日話が付き、もう一つ決まりました。
個人出版で最初からお世話になっている「マンガ図書館Z」さんです。
サイトに「自動翻訳機能(吹き出し内のみ50数ヶ国語の言語に自動翻訳できる)」を搭載しているマンガ図書館Zさんだけに世界の読者を見据えているということか、外国語版の配信はすでに経験があるそうで、快くOK頂きました。
こちらへは、翻訳が入ったフォトショップファイルを丸ごと送らせていただきました。
こういう形〜つまり、すでにデータ化してあるものをお送りすれば、マンガ図書館Zさんではかなり速やかに配信開始してくれます。
私の経験では、だいたい半月前後くらいです。
このデータは編集済みではなく、サイズ、ファイル形式、カバーの加工などが未処理の、マンガ図書館Zさんのお手数をおかけするレベルのものでも大丈夫です。
もちろん、「もうあとはEPUB(多分)に変換するだけ!」というレベルまで仕上げてあれば、更にマンガ図書館Zスタッフさんの手間を省き、喜ばれるかと思います。
個人出版は、この後Apple BooksとKindleでトライしました。
引き続き不定期ですが、更新していく予定です。
お読み頂き、ありがとうございました。
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