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おちこんだりもしたけれど、私はげんき


おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

魔女の宅急便

私が一番好きな映画のキャッチコピーでもある。
幼い頃から両親に何度も観せてもらった映画であり、何度みてもまた観たくなるそんな映画。

この映画が大好きで、気づけば実家には黒猫がやってきていて、私はその子にジジと名前をつけた。
初めてジジを見たのは、母の車の窓からだったことを今でも覚えてる。

大人になるにつれて昔はただ好きで観ていた映画の物語を少しずつ自分に重ね合わせて観るようになったんだよね。

新しい場所へ旅立つ時、両親の心配を無視して(笑)ただ先に起きるワクワクだけで動いていた私。
案の定立ちはだかる社会の中で生きる難しさ、金銭面、人間関係の難しさ。
お金を稼ぐことって難しい。
知らない地で1人で生きるって難しい。
泣いては立ち上がり、泣いては、弱音をたくさん吐いた。
人は十人十色で、みんな自分のために生きるのに必死だということ。
みんながみんな優しくて、親切なわけではない。
思いを込めて届けたものが必ずしも喜ばれるわけではない。
好きなことができなくて、撮れなくてむしゃくしゃした。
そんな中でもちろん恋もするし、出会いや別れもたくさんあった。

生まれた故郷で生きる選択をすればそこには家族も親戚も友人もいる。
世の中のほとんどの人が描いた理想の暮らしを送ることができる。
だけど私は自分の時間を生きたかったのかもしれない。
そして、私も導かれるようにキキと同じように地元を離れ、日本を離れてそれぞれ8年、1年になる。
今だからこそ、大人になったからこそ、キキの葛藤がとてもとても痛いほどわかる気がする。
13歳の若さで自分のレールを生きる選択をしたキキは本当にすごい。

価値観、文化、宗教、いろんな感覚が違う中で生きるのはまたさらに難しかった。だけど、人の温かさはどこの国でも変わらない。
たくさんの優しさに触れることができている。
だからこそ、あの言葉にはすごいすごい重みがあると思う。
フィリピンのセブ島は今日も暑い、真夏です。

おちこんだりもしたけれど、私はげんき。

昨年撮っていた祖父の家の梅の花

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