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Designship2020 1日目のまとめと感想

こんにちは、コネヒトの鍋野です🕺

今年のオンライン参加のDesignshipになっぴさんと一緒にそれぞれの家から参加をしたので、簡易的な学びのまとめと感想をnoteに書き綴ろうと思います。
当日参加された方も、参加できなかった方も、ぜひ読んでみていただけるとうれしいです。

※ Designshipの公式からグラフィックレコーディングのまとめも出ていたので、もし文章を読むことが大変な方はこちらもぜひ!

脱境界 齋藤精一さん

・どの職種の人も関係なく、どの部分にも入り込める「非分野主義」に共感をしている。コロナの事態が起きて、お互いが持っているリソースをシェアすれば解決できたものも、繋がりが十分にできていないことが顕著になった部分もあった。
・時代によって求められる観点の重要性は変わってくる。2020年はいのちの豊かさを考えているかどうか。
・「脱境界」をするために大切なこと。
道具論:デジタルはあくまで1つの手段
間違いを指摘する
みんなが共通の目標を持つことが大事:北極星のようなみんなが繋がれる共通の目標を持ち、新しい方程式をみんなで生み出すこと。
・デザインシンキングだけでなく、デザインアクションを起こしてほしい

なっぴさんの感想
SDGs、今回の登壇で初めて知って調べました‥。
世の中に対する教養や歴史の理解は、誰にとっても大事なことではあると理解しつつ、デザイナーという課題解決する職種にとってすごく重要なんだろうなと感じた。
デザインシンキングだけではなく、アクションを起こそうというのがハッとした。なぜデザイナーがSDGsにコミットすべきなのか?という話があったけど、デザイナーはいかに社会に寄り添って還元して大事でそれが価値。考え方だけじゃなくて行動に移して実践していけるようにならねば!
鍋野の感想
SDGsは2年前くらいから存在は知っていたものの、恥ずかしながら中身をちゃんと見たことがありませんでした‥。ある程度なんでも揃っている社会の中に自分が存在していることもあり、自分自身が居心地の良い環境の外にあるものに目を向ける機会を意図的に持たないと社会の課題を自分ごとに捉えることはできないよなと改めて気づいたとても良い機会になりました。

普段からコネヒトで向き合っている課題は社会課題に直結する部分が大きいと思っているので、改めて背筋が伸びたし、なっぴさんと同じくデザイナーとして社会に寄り添って還元することができる仕事をしようと思いました。

リアリティを実現せよ 岩渕 正樹さん

・「未来をデザインせよ」=スペキュラティブデザイン(Speculative Design)
・領域を越境していくデザイナーはビジネス/デザイン/エンジニアリングなどが著名なものとしてあげられるが、今後未来学・想像力も求められる力になってくるのでは?
・暗い未来を憂うるのではなく、それでも生きたい未来を作っていく
見ぬ世界のリアリティを作っていけるのがデザイナー、21世期のデザイナーが22世期へのヒントを作れる

なっぴさんの感想
今回登壇きいて、これまた初めて「スペラティブデザイン」という言葉を知ったので、また調べました。デザインとは本来「問題解決をするもの」だけど、スペキュラティブデザインは問題を思考するきっかけを与えるためのデザインということ。
コネヒトにとって、大事な考え方になりそうだなと思った。問題提起のきっかけになるものを伝えられるようになれたらいいな。
鍋野の感想
私もスペキュラティブデザインという言葉を初めて知りました。
普段課題を解決するためのデザインをしているので、制約を取っ払って生きたい未来をデザインしよう!というのは、とても壮大で私の生きたい未来ってどんな未来だろう‥と考え込んでしまいました‥。
テレビなどでは最近の若い人たちのことを「さとり世代」という言葉でまとめられているところも見かけるけれど、未来に対して夢を抱ける社会であってほしいし、コネヒトの会社として向き合っている課題ももちろん、その先にある明るい未来を私自身も描いて、社会に発信していけるようになりたいと思いました。

畑違いを強みにする 竹本 芽衣さん

・ユーザー体験の課題に対する施策は畑違いでも見つけることはできる
・畑違いを強みにするために活かせること
足りないなら学べば良い:ユーザーさんと関係性を構築し、ヒントを見つける
興味があるなら遠慮しない:同時に挑戦しないと置いていかれる時代
こじつけ力をつける:かけ離れている領域もやりたいことはやって、成果につなげる

なっぴさんの感想
畑違いに飛び込む本人の行動力も大事だけど、それを認めてくれる周りの環境っていうのがやっぱりすごく大事だし、素敵。
コネヒトは、畑違いにチャレンジすることをすごく認めてくれそうだけど、他社だとどうなんだろうね。自分をかえることはできるけど、環境をかえるのはむずかしいよな‥など考えてしまった。
チームのみんなが畑違いに飛び込むことを応援できる人になる!
鍋野の感想
Romiの開発工程を聞いていて、ロボットにいかに違和感なくコミュニケーションが取れるようにするのか、ロボットであることをどうしたら活かせるのか の道のりはとても長かったんだろうなと感じました。
また、私自身が畑違いからデザイナーになった身なので、竹本さんの強みとして活かせることの部分はとても共感しました‥。
最近恵まれた環境に甘えている気がするので、改めてしっかりしようと感じました。ちなみにデザインチームのなっぴさんは全力の応援がとても上手です。

野良サービスデザインの実践 明間 隆さん

・デザイナーと大切にしていること:視点と思考の提供
①ものごとを視覚化することで共通の視点を提供
②思考のフレームを提供することも得意
・デザイナーはものごとを客観的にとらえるのが大事、道筋を提示するときには重要だが、問題の中核から距離をとっている
・ときにデザイナーとしてのポジションを捨ててでも当事者として向き合う
いま、ここで起こっていることをつかむ、そのためには多様性に飛び込む。
・デザインは期待され、求められている基準がどんどん上がっている。
当事者として、人と人とを繋ぎ、一緒に作り上げていく。

※ 明間さんが登壇後公開されていたnoteはこちら

なっぴさんの感想
個人的に実家のやまなしにかえってそこでデザイナーをやりたいなぁという未来設計があるので、なるほどこういう地方貢献の仕方もあるのか、と勉強になった。
実際に外に足を運んでリアルを捉えて当事者として向き合うって、大事大事とわかってるけど、オフィスで働いてるとなかなかやれないし、やろうってならないよね・・・。だからこその一つの手段としてユーザーインタビューがあるのだけど。
デザイナーが「視点と思考の提供する」というのは社内の他グループと の取り組みでも意識してできそうだと思った。実践したい。
鍋野の感想
なんというか‥。とても人を感じたというか、温かみを感じたというか、なんだかとてもじーんときました。(語彙力)
都市ではいまだに新しい建物が建てられているけれど、一部の地域では観光地がシャッター街のように寂しい景色になっているのを見て、そういう景色を見ていると私にできる地方貢献をしなくちゃと感じながらも何も動けていなかったのですが、明間さんの飛び込んで泥臭く、でもプロとして向き合っている姿はとてもかっこいいなと感じました。
普段デザインするとき、オフィスで手を動かす時間が多いなか、私自身がママではないので、当事者としての意識を完璧には持てないけれど、手段としてできることを大事にして、つないで寄り添うデザインをしていきたいと思いました。
また、地方で活躍されているデザイナーさんの知見もこれからたくさん聞きたいと思ったし、私自身も学んだことをちゃんと発信しないとと背筋ピンでした。

またとないをたのしむ 色部義昭さん

・何をつくるにしても、他にないデザイン(個性)を探している。
・(地下鉄のデザインについて)世界中の地下鉄のサンプルをかき集めて、良い点や悪い点を比較した。インフラなので遠くからわかりやすいものに。ワンポイントでもわかりやすい。サイネージなど、10年前にはなかったオンスクリーンメディアでの広がりも意識した。
・(化粧品パッケージのデザインについて)化粧品は季節によって新しいラインが出たりするので、無作為に色をおいてるようにみえて中の成分に紐付けている。そうすることで売り場におくとパッケーキの色合いが増えて、印象が変化する。
・(お酒のデザインについて)高いものを買う時は、ぱっと決めるのではなくじっくり見て新しい気付きが出てくるようにデザインをしている。(鶴がよく見たら浮き上がってくる など)

なっぴさんの感想
デザインという正解のない行為に対して、「このプロジェクトにおけるまたとない(個性)はなにか?」を発見し、それが的確に表現され、アウトプットに繋げている。しかもきちんとそのデザインが存在する空間に寄り添うもの、強化するものになっている。その具体例が詳しく知ることができてとてもよかった。どの例をみても、「またとない」を軸にしためちゃくちゃロジカルなデザインだ、と思った。
個人的にはナチュラルグラッセのパッケージデザインがめちゃくちゃスキだったので、この方がデザインしてたのか!?と知ることができたし、ナチュラルグラッセのパッケージデザインに込められた色の工夫にすごく感激したな。色設計がフレキシブルで、ブランド変化に対応している、というのもすごい。
そもそも「またとない」をどうさがしてるの!?というのがすごく疑問に思ったんだけど、大阪メトロの事例をきいていて思ったのが、きっときちんと使われる空間のリサーチをしているんだろうなと思った。
鍋野の感想
ずっとワクワクしてしまうというか、話を聞いているとデザインが持つ力を心から信じられるような、とても素敵な時間でした。
音、商品の成分、金額など、あらゆるものからヒントをかき集めて1つのロゴになり、ロゴだけではないあらゆる場面でも丁寧に世界観を作ることで空間自体がキラキラして見える、建物の例を見ていると今すぐ行きたくなる感情に駆られて、とてもワクワクしました。
デザインがロゴのアウトプットで完結しているのではなくて、あらゆるシーンにフィットするように設計されていて、体験がロゴを中心にデザインされている‥!本当にすごい‥!ずっと感動していました‥。

描いてみつけるプロダクトデザイン 檜垣 万里子さん

・観察スケッチとの出会い
目のあるプロダクトを観察してそれをつくったひとに思いをはせる行為
デザイナーだけでなく、エンジニア・マーケッター、決定権をもっていたひとなど、機能・形・素材の理由を考える。
・スケッチを継続する意味、描くことは見ること。描く行為によって初めてみえてくるものがあるから
・コロナ禍でもっとスキルアップしないととおもうひともいるかもしれないが、自分のスキだなとおもうことをじっくり観察することに時間をさいてみてもいいかもしれませんね!

なっぴさんの感想
観察スケッチをして初めて見えてくるものがある、というのはまさにそのとおりだなとおもった。描くこと自体が目的ではなくて、描くことはあくまで気づきを得るためのHOWで、プロダクトの裏に隠された理由を探るのが目的なんだなと感じた。
自分のスキを徹底的に極めていくというのは大事。
鍋野さんの感想
スケッチをやったことがなかったので、教室に通っていたのですが、こうだろう自分の固定概念と実際見えているものが全然異なることを知ったので、「初めて見えてくる」は本当だよなと思いました。
自分のスキをいろんな観点を見ていくと将来的に自分自身の仕事にも繋がっていることも見えてきそうなので、私もスキだと思うものこそいろんな観点で分析してみようという気持ちになりました。

ONLINE EVENTにおけるデザインの可能性と体験の未来 佐藤洋介さん

・オンライン/オフラインの差
オンライン:臨場感、五感が同時に感じられるライブ感
オフライン:時間/場所の制限がない→五感を補完しなければいけない
・五感を補完するためには没入感の演出が必要で、五感を丁寧に共有する必要がある
・ZOOMやMiroのツールはリモートで繋がれること以外にも、体験の敷居を下げる工夫をしている(ZOOMの背景機能など)

鍋野の感想
ついこないだ初めてアーティストのオフラインライブを見て、とてもよかったのですが、やっぱり会場でリアルに感じる体験にはかなわないな、別物だなと直近で経験をしていたので、なぜそう感じたのかを言語化を次々にしてくださっているような気持ちになり、なるほどな〜と思いながらお話を聞いていました‥!また、KPOPが好きなので、KPOPの海外のファンも国内ファンと同じくらいコンテンツを楽しめるようにしている工夫は本当にすごいなといつも感動してます。

ウィズ・アフターコロナ時代における新しいファッションデザインと衣服のあり方 中里唯馬さん

・ソーシャルディスタンスの関係で人に直接会って服をオーダーメイドで作ることが難しくなった→普段から着ているシャツを送ってもらい、思い出をヒアリングして、そのシャツをその人の思い出を詰め込んだ1枚にオーダーメイドするプロジェクトを立ち上げた
・捨てる服、捨てられない服の一番の大きな違いは思い入れの強さ。→世代を超えて大事にしてもらえる服を作るにはどうすればよいかを考え、服がその人の人生に応じて変化していければよいのではという発想に!着物やスペースシャトルにヒントがあった。
・一人一人の個性を目に見えないところまで作り込んでいく。オーダーメイドの服を多くの人に届けられるような仕組みを考えていきたい。

鍋野の感想
前職は営業だったので、自分が好きなものだけではなく、適切な服装を買う必要があり、そういう基準で買った服は躊躇なく捨てていたけれど、古着屋でちょっとよれているけれど、自分がとても好きになって買った洋服はいまだにクローゼットに残っているな‥と思いながらお話を聞いていました。
人は年齢や体型の変化によって好み、似合うものは変わっていくけれど、洋服は変わらない、だからずっと大事にしてもらうためには洋服も変化に対応できるようになっていく必要があるのではのお話は目から鱗でそんな未来がくるのかな、どんな洋服なんだろう、とてもワクワクするな‥!と思いました。
いろんな観点があるのは理解しつつ、私にとって洋服は自分自身を表現できる手段のうちの1つで、とても大事なものなので、今日のお話を聞いて中里さんにオーダーメイドのアレンジシャツを作ってもらいたいなと思いました😇笑

全体を通して

なかなか別の領域のデザイナーさんのお話をお伺いする機会は多くないので、今回のDesignshipでいろんな経験やその経験から得た学び、工夫を聞くことができたのは本当に勉強になるなと思ったし、改めてデザインの幅はとても広いなと感じました。

また、課題発見スキルを育てていくためにも、日頃自分自身に関わるもののみではなく、世間のいろんな事象を見て、感じて、ちゃんと言語化していかねばという気付きもありました。

本日のDesignshipも参加しているのですが、長くなってしまったので、そちらに関してはまた別途でnoteを書こうと思います!

読んでいただき、ありがとうございました✌️

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