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拝啓、占い師へ
後輩と2人で占いに行ったのは、ちょうど去年のお盆休みくらいだった。
あまりそういう類のものは信じないタイプなのだが、興味本位で行った。そういう、なんでもない話を聞くのは好きである。
その占い師は、さっぱりしているタイプで、あまり占いを信じるタイプではないわたしと後輩をあたたかく迎えてくれた。
そんな占い師に、今後の人生を占ってもらった。
「2022年の2月から、大きく人生が変わるわね。夏から秋も、仕事において大きな変化があるわ。あと、西に行くって出てるわよ」
他にもいろいろ占ってもらったのに、無駄にそれだけが頭に残った。へぇ、昇進でもするんかな…みたいな、呑気に考えていた。
まさか、自分が人生を大きく変えるなんて思ってもいなかった。
2月にプロポーズをし、夏に転勤辞令、秋には新しい職場で働いていた。
占いってバカにしてたけど、当たったな。少しだけ申し訳なくなった。
人生なんてどうなるか分からない。
よく、ぴか(夫)はここ数ヶ月を振り返って、いろいろありすぎて追いつかないと言っている。
確かにそうだけど、わたし的にはそんなに慌ただしいとは思わない。
わたしはいつも自分で人生を忙しくしてきたのだ。他人に少し左右されたぐらいで、そんな慌てることはない。
それに、彼に転勤辞令が出ることなど、予想できていたのだから。