18歳のわたしと仮免許の君へ
コロナでの自粛期間が明けても、どうにも電車よ。車を使うことが増えたのは気のせいではないと思う。そんな中で、仮免許練習中の車に遭遇する確率が増えた気がする。
比較的街中にありながら道路が広く、交通量の少ない我が家の近くは仮免許の車が運転するにはどうやらいいらしい。
路上教習を受けている車を見て思うのは、自分が自動車の免許を取得するまでの長い道のりである。どちらかというと通っていた教習所の中で厳しい教官に当たる確率が高かったので、卒研の受験資格を取得できず、かなり遠回りをした。
単に教官指名制度をオプションで付けなかったので、人気のない厳しい教官ばかりに当たったということでもある。しかし、やっぱり一番はわたし自身に技術がなかったといえる。
路上で何度も泣かされたが、仮免も卒検も一発で受かったことを思うと感謝しかない。
なんといっても、運動神経の悪いわたしを心配して母が「仮免試験と卒業検定以外のすべての再受講は無料」という素晴らしいオプションを足してくれたおかげで、教官たちも心置きなくわたしに追加の補講を受けさせた。
「仮免許練習中」という、ナンバープレートの上にある小さなプレートが外れるまでの数週間を応援している。
助手席に座るのがプロであることの信頼に勝つものはない。免許を取得してからの1年ほどは隣に父を乗せてドライブしたが、いつも思うのは教官の方が絶対的な安心感があったなぁ、ということである。
おぼつかない運転、慣れない教官とのマンツーマンでの指導、肩に力の入ったドライバーも多い気がする。
がんばれ、うしろのお姉さんは応援しているよ。落ち着いて!
前を運転する教習車を見るたびにそう思う。